32話 event = { id = 2020
1938年3月
event = {
id = 2020
random = no
country = GER
date = { day = 11 month = march year = 1938 }
action_a = {
ai_chance = 100
command = { type = addcore which = 373 } # レヒ
command = { type = addcore which = 377 } # インスブルック
command = { type = addcore which = 460 } # グラーツ
command = { type = addcore which = 461 } # クラーゲンフルト
command = { type = addcore which = 462 } # ザルツブルク
command = { type = addcore which = 463 } # ウィーン
command = { type = addcore which = 464 } # ホルブラン
command = { type = addcore which = 465 } # リンツ
command = { type = belligerence which = GER value = 5 } # ドイツの好戦性が+5
なんですか? このイベントコードは?
まあ、知ってるんですけどね。
ちなみに、これをそのままコピペしても、起動時にエラーで落ちますのであしからず。
【ドイツがオーストリアを併合! 大ドイツの誕生!】
とうとう、アンシュルスが起きましたか。
大変です! オーストリアちゃんが息してないの!
オーストリアは、ご臨終です……
でも、私は知っている。オーストリアは不死鳥のごとく、何度でも甦るのさ!
つまり、オーストリアという国は暫らくの間、お休みとなりました。
そういえば、ポーランドも滅亡しては、復活を繰り返している国でしたね。
【欧州諸国は、ドイツ民族の問題と静観する見込み】
まあ、ドイツもオーストリアも同じドイツ民族だから、民族自決の大原則の観点から言えば、他国が口を挟める問題ではないのは確かなことですね。
ドイツとオーストリアの国歌のメロディーを聴いたら、一目瞭然であります。でも、目で見るのではなくて耳で聴くのだから、一耳瞭然の気がしないでもないですけれども。これは、些細な事でしたね。
それよりも、アンシュルスそれ自体が、民主的な手続きによって行われたのであれば、他国が口を挟める問題ではない。そんな但し書きが付くのですよ。
オーストリアが実施しようとしていた、ドイツとの合併の是非を問う国民投票を圧力を掛けて潰すなど、非民主的でもってのほかだと思います。まあ、ナチスに民主的な行いを求める方が、はなから間違っているのかも知れませんが。
ナチスドイツが、強引な手法でオーストリアを併合したことは、本当は大問題の気がするのですけど、表だって非難する国は殆どないのでしょうね。精々、遺憾の意を表明する止まりで、有耶無耶のうちに事態は収束するのでしょう。
【日本政府も静観の構えか?】
日本は欧州に柵が殆どありませんので、この反応は正常でしょうね。逆に日本政府がアンシュルスに反対なんて声明でも出したら、それはそれで空気が読めてないといいますか、怖いもの知らずですよね?
【チェコスロバキア政府は、憂慮するとの声明を発表】
あー、チェコは、ズデーテン問題を抱えていますから、そりゃ憂慮しますわな。でも、このまま史実通りに事が進んだら、半年後には、ミュンヘン会談で無理矢理に、ズデーテンラントを割譲させられるのでしたね。
それも、当事者であるはずのチェコスロバキア政府を抜きにして、ドイツとイギリスとフランスとイタリアが勝手に決めてしまったのですから、蚊帳の外であったチェコスロバキアは、泣くに泣けないほど悔しくてはらわたが煮えくり返ったことでしょう。
でも、泣きたい時は泣いていいと思います。
しかし、チェコスロバキアにも問題があるのですよ。ズデーテンラントに住んでいる住民の大多数はドイツ系住民なのですから、ズデーテンラントは本来であればドイツに帰属するべき地域だったのです。
それを、第一次世界大戦が終わるどさくさに紛れて、チェコスロバキア独立派がズデーテンを占領してしまったのですから。
パリ講和会議での席上で、チェコスロバキアの主張と、ドイツの力を削ぎたいフランスの思惑が一致したおかげで、ズデーテンラントはチェコスロバキアに帰属した結果にすぎないのだと思います。
つまり、ズデーテン問題は、フランスの陰謀だったんだよ!
フランスやイギリスとかって、自国の利益のためには、将来に禍根を残すような方法を他国に対して平気で取りますよね……
国家に真の友人はいない。あるのは永遠の国益のみ。とかなんとか、よく言ったものだと思います。
欧州での国境線の変遷や国の勃興を眺めてみると、本当に笑っちゃうような歴史ばかり繰り返してるんだなぁ。そう思わずにはいられません。
ヨーロッパ人って戦争が好きだよね!
未来では、よくもまあ、欧州統合なんか出来たもんだと思わなくもない。二度の世界大戦を体験して、さすがに戦争好きなヨーロッパ人であっても、戦争に懲りたのかな?
しかし、これで、ドイツの国力は二割近くも底上げされた事になるのか。もしかしたら、15%程度かも知れませんが。それでも、オーストリアを併合したことによって、ナチスドイツが強化されるのは確実であります。
ズデーテンやチェコまでもをドイツが併合してしまったら、シュコダ社の戦車工場や他の軍需工場も押さえられてしまうのでしたね。
チェコという国は、なにげに工業力が高い国なんですよね。日本と比較すると、さすがに、関東一帯の工業力には負けるとは思いますけど、もしかしたら、船舶関係を除いた阪神工業地帯よりも、生産力が高いのではないでしょうか?
それぐらいの国力は、チェコスロバキアのチェコ部分、ボヘミアにはある気がしますね。
その事実に、第二次世界大戦中にドイツが生産した兵器の二割程度は、チェコで生産されていたはずでしたし。ちなみに、詳しい数字までは知らん。さすがに、そこまでは覚えてません。
ドイツの膨張は好ましくないので、なんとかしたいような気もするのですけど、イギリスとフランスの戦争準備が、全然整ってないのがネックなのですよ。
フランスに至っては、国内問題、国際問題の両方を政争の具にして、内閣の交代を繰り返してますので、呆れてしまいます。
史実の日本も同じだったよ……
伊藤博文から始まって50数年の間に、総理大臣が32人とか、一人あたりの平均の任期が二年もないだなんて、なんでこんなにも短命な内閣ばかりなんでしょうかね?
史実の日本では、昭和に入ってから終戦までの20年ぐらいの間に、内閣が19回も交代して、15人が総理大臣になっているのです。
なんですか? この学級委員みたいな交代間隔は?
こんなにも、コロコロと総理大臣が交代していれば、そりゃあ、まともな政策なんて実行できませんよ。たとえ、まともな政策を実行しようと思っても、抵抗勢力に足を引っ張られて辞任に追い込まれたりするのですから。
もうね、政党政治が国民から見放されたのは、国内外の諸問題に対して、なんの解決策も見い出せないまま、右往左往していた政党政治家の自業自得のような気がしてきましたよ。
つまり、日本はフランスの事を、とやかく言えた身分ではなかったのでしたね……
もっとも、途中からは、軍部の専横やら、日中戦争や太平洋戦争が開戦してしまいましたから、軍人出身の総理大臣も多数含まれているので、一概には言えないのでしょうけれども。
そう考えると、大日本国憲法って、欠陥が多い憲法だったような気がしないでもない。
政治家に対する愚痴になってしまいましたね。失礼いたしました。
それはそうと、
このまま行けば、第二次世界大戦の開戦は、史実通りにダンチヒで火蓋を切るのかなぁ?
その時、日本はどう動けば良いのか? 日本を取り巻く国際情勢は、史実よりも多少はマシな環境ではありますけど、予断は許さない状況だと思います。
史実とは、日本の立ち位置が違いますので、これからの国際情勢が、主にアメリカの出方が読み切れないのがネックなのです。それでも、現時点での、アメリカの圧力がそれほどでもないので、それが救いでしょうか?
それに、確固たるプランとはいえませんけれども、腹案があるにはあるのですよ!
もっとも、その案が採用されるのかは、神のみぞ知るところだとは思いますが。
いくら私が皇族だといっても、幼女以上少女未満の、子供の私の言うことが、まかり通ってしまえば、それはそれで危ういモノを感じますしね。
君臨すれど統治せず。
うん、ジョージ5世は、良い言葉を残したよね。実際に、最初に言ったのは誰だか知らないけどさ。でも、裏からコソコソと手を回して暗躍しないと、日本が焼け野原になる可能性が高いんだよぉぉぉ!
……泥縄式にならないことを祈りましょう。