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プロローグ 戦後の回想録 -ロリっ子に愛される朝の話-

プロローグを付け足すことにしました。

 俺の朝は刺激に満ち溢れている。

 どのような刺激で目覚めるかというとまず少しでも寝坊しようものなら金髪でちょっと発育のいい不敵な笑みの吸血ロリビッチが俺の股間を蹴ってくるところから俺の朝が始まる。いきなりとんでもない刺激だ。


「ちょっと、約束の時間は過ぎちゃったぞ! 一秒く、ら、い♪」


 い、一秒くらい許してほしいものである。俺は痛みに悶絶するとともに俺の息子が変に曲がっていないかを確認する。どうやら無事のようだ。

 そうして布団の中でロリビッチに上に乗られながらお馬さんになっていると、勢いよくドアが開け放たれる。入ってくるのは金髪で垂れ気味な三白眼と特徴的なくせっ毛、そして幼女にしては発育がかなり進んだお胸のロリっ子だった。


「こらー! またそんなうらやま……、失礼なことして!」


 金髪ロリっ子は肩を怒らしながら俺の部屋に入ってくると自分もベットの上に乗ってきて俺の上でもみくちゃロリビッチと乱闘を始める。

 二人とも幼いながらに肉付きがいいので上で暴れられると色々問題が出てくる。主に俺の方に。


「このクソ吸血鬼! このキス魔!」


「クソは余計だしキス魔は違うでしょ! それに昨日はお前が同じ様なことをやってたじゃない! 新参の私にもおいしい蜜を飲ませなさいよ!」


 なだめてやりたい気分になったがやめた。もうしばらくこのもみくちゃを体感したいと心の底から思ったからである。


 そう、何を隠そう俺はロリコンなのだ。


「き、昨日のは違うし……。夜にちょっと怖い夢を見たから……」


「という設定なんでしょ? 見え透いてるのよ!」


 金髪ロリっ子が昨日夜に添い寝を求めてきたことについてロリビッチが言及を始める。すると金髪ロリっ子が動きを止めた。しかし煽られたせいでヒートアップし、さらにもみくちゃをし始める。


「……なんだ? 朝から騒がしいぞ……」


 俺の住む屋敷に同棲している三人のロリっ子の最後の一人、銀髪が美しい生意気で優しい俺の最も信頼するロリっ子が欠伸を噛み殺しながら現れた。


「なんだ、またやってるのか? あいじん枠の奴らは大変だな~」


 そう言って二人のもみ合いを見た銀髪ロリっ子は勝ち誇った。俺から最も信頼されている事実を自分が正妻だという事実に拡大解釈している生意気な姿に二人の金髪ロリっ子が青筋を立てた。


 そして、いつの間にか銀髪ロリっ子は金髪ロリっ子に縛られ布団で素巻き状態にされていた。


「ちょっ!? お前そんなキャラだったか? もっとお淑やかキャラじゃなかったか?」


「キャラを守るよりも欲望に忠実になることにしたんです。それよりも、私知っています。昨日私たちの留守を見計らってお風呂でにゃんにゃんしていたらしいですねニッコリ♪」


 いつもは奥手な性格の金髪ロリっ子が邪悪な笑みを浮かべている姿に銀髪ロリっ子は身震いを浮かべた。


 ……ところで、なぜ俺まで縛られて布団のミノムシ状態になっているのだろうか?


「お兄ちゃん、私も知ってるよ? 嫌だ出て行けと言いながらも過度のスキンシップを楽しんで鼻の下を伸ばしていたことニッコリ♪」


 俺は殺意にも似たその笑顔に血の気が引く思いだった。


「さあ、今日は布団の洗濯の日ですね」


「川にぶち込んじゃおうか」


 俺と銀髪ロリっ子は悲鳴を上げる。

 俺達は金髪ロリっ子組にえっちらほっちらと運ばれていった。

 そして、その様子を見ていた俺の住んでいる屋敷のメイドさんは飽きれた視線でこうつぶやく。


「平和に、なったものですね~」


 ……そう、平和になった。この子たちとこんなふうにじゃれ合うことが出来るくらい。

 ついこの前までは考えもしなかったほどに世界は平和になった。

 なぜなら俺とこの三人の幼女はついこの前、つい一週間前まではボロボロになりながら戦っていたのだから……。

この話は本来であれば最後に持ってくるものですが、諸事情により最初の話となりました。

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