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華子(なこ)  作者: きりもんじ
15/18

永眠

2015年4月25日午前11時50分。克彦は永眠した。


大幹部と言えども奥底の一念が微妙にずれてくると・・・・。

と思ったが。このことはなこにはついに言い出せなかった。

残念だがこの一年間の体験もとうとうおまえに聞かせることが

できなかった。


「じっちゃん起きなよ早く!」小5のカイトが叫ぶ。

それでも事の重大さは感じているようだ。治が小6の時父清三郎が

広島の実家でなくなった。その時克彦が小4。ふたりで、

「死んだげな」と言いながら、今はみんな泣いている。笑ったり

茶化したりしてはいけない場面だ。幼心に厳粛な気持ちだった。


「じっちゃん起きなよ!」

「じっちゃんは死んじゃったんだからもう起きないよ」

『お前だって誰だっていつかは死ぬんだよ』

そう思いながらお題目を上げ続ける。


そのうち医者が来た。きわめて事務的に、

「御覧のように呼吸も心拍もゼロです。午前12時50分

松村克彦さんは永眠されました」


この宣告を機にみんなが一斉に動き出す。遺体はいったん処置のため

遺族の手を離れ、遺族たちは葬儀や各届手続き連絡に奔走する。

夕刻棺は葬儀社の遺体安置室に預けられ、翌日が日曜のためここに2泊。


月曜朝8時集合ということになって埼玉の娘に電話した。

「今から泊まりに行く明日一日孫遊びOK?」

「OK!」

何と幸せなこの響きよ!

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