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作者: ナガツキ


流れるままに身を任せていればどんなに楽なんだろうか‥‥



ーーある天才は言った。




道のない方へ進み、そこが通れるのかと確かめるまではたとえ暗かろうが足を止めてはいけない。



ーーある天才は嘆いた。




通れぬ道とわかったときの絶望と、振り向けぬ背中の先を想像したことはないか?



ーーある天才は問いかけた。





はい、ありません。



ーー無知な者が答えた。




私はまだ背中をついていくことしかできず、わからぬものに対して疑問をもつことしかできません。



ーー無知な者は言った。




しかし、道を自ら見つけたときの歓喜は表しようのないものだということは知っています。



ーー無知な者は目を閉じた。




一人の意思の強さと、はじめの一歩の重みを、私はこれから何度も思い知ることになるでしょう。



ーー無知な者は息をついた。




しかし私はそれで、この先通れぬものだと決めつけはしません。



ーー無知な者は笑った。





弱い光も暗闇の中では眩しく、一歩一歩の重みは必ず私の力となり道となるでしょう。




ーーそして、無知な者は続けた。



たとえ間違った道であっても、案外正解の道の近道となるかもしれませんしね。






成る程な。



ーーある天才も笑った。








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