そんな気持ち
あなたは私をどう思っているの?
こんなにひどいことしているのに・・・
それでもなんで、私にかかわろうとするの?
空は透き通っていた。気温が13度しかないからか、空気も冷たかった。
悴んだ指を息で温めながら、彩の待つコンビニ前へ向かう。
「おはよッ」
そこには彩が待ち合わせの5分前だというのに、立っていた。
「ごめんッ、寒かったよね!?」
彩は笑いながら大丈夫とこっちを見た。
今朝は部活がないため、ゆっくりと家を出た。そして、ゆっくりと教室へ行く。
ドンッ
誰かにぶつかった。いや、ぶつかられた。
「はよ」
振り向かなければよかった。どうせ、ぶつかったときの感覚でだれかはわかっていたのだから・・・。
高い身長。低い声。何処か懐かしい温もり。
それは忘れもしない、昂平だった。
そうわかっていたはずなのに、私は振り向いてしまった。目があった。怖かった。
私は挨拶もしないで、前へ進んだ。
・・・私、最低だ。
「おぃッ、悠里!!」
ごめんなさい、ごめんなさい。何度も私は心の中でそう言った。
結局、私は弱いんだ・・・。
「なに?おはよう」
か細い声で、今にも泣きそうな顔で、そう昂平に向かって言って、そのまま、前へ歩き出した。
きっと、昂平は困っただろう。また、私は昂平に迷惑をかけてしまった。
また、私は自分の決めたことを守れなかった。
そう思った瞬間、泣きたくなった。
午後になり、音楽で合唱祭のビデオ鑑賞をした。3年生の先輩方の合唱のビデオ。
ビデオから出る音がピアノに共鳴する。
「今、ピアノ鳴ったよな?」
そう前にいた昂平が私の方を見て言う。目を見て言っていた。
そんな目をそむけることができなかった。
「ぅん、共鳴したね」
何日ぶり、いや何週間ぶりに目を見て話したのだろう?
そんな少しの会話でも、私の心は迷い始めた。
そして、昨日かけたはずの鎖は小さな音を立てて崩れていく。
なんか、そろそろ完結しそうな勢いですね。
まだ、現実の終わりを迎えていないので、なんとも言えませんが、
本当に現実世界でも終わりそうです。
私とあの人と、どうなるのでしょうね・・・ww
って、余計なことまで言っちゃった。
でゎ、次話も楽しみに待っていただけると嬉しいです。