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プロローグ
ケータイにさわったのは10時ころだった。
ふと思い出し、手を伸ばした。
しかし、なにをすればいいのか解らない。
が、無意識のうちに私はメールを打っていた。
『ごめんなさい。』
ただそれだけを・・・。
送信するか、少し戸惑った。
でも、どうせ着信拒否されているから、返信なんてこない。
そう思い、メールを送ってしまった。
それがことの発端だった。
それから5分がたとうとしていたその時、急にケータイが鳴った。
来るはずもない人からのメールだった。
『どうした?』
その時、私の心に固く閉めたはずの扉が開けられた。
はじめまして、コトリです。
今回、初めて小説をこちらで書かせていただきました。
まだ書き始めて間もないですが、
最後まで読んでいただけると光栄です。
また、これからはこの「雨雲 ~悠里編~」と同時に
「雨雲 ~昂平編~」も投稿したいと思います。
悠里編は女の子目線ですが、昂平編は男の子目線です。
まだまだ愚か者ですが、
今後の応援よろしくおねがいします。