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Day1/少女セリーナとの邂逅

初執筆です。拙い点が多いと思いますが、読んでくださると作者が跳んで喜びますっっ!

(「目の前のあたかも宇宙を模したような見た目をしている、ふわふわした小娘は、猫である俺に話しかけてきた」)


「私、セリーナっていうの!年齢は14歳で、師匠の元で魔法の修行中なんだ〜。だけど困ったことが起きちゃって……」(よしよし)


(「何やら困り事のようだ。しかし、おおよそ検討はついていた」)


「というのもね、いつも通り起きて、魔法を使って料理をして、師匠の元にご飯を届けたの。だけど全然動かなくて、呼びかけても返事がなかったの」(よしよしよしよし)


(「やはり、この小娘は世界の違和感について俺に話しているのか。にしては冷静だな」)


「師匠はいつも変な人だし、よくからかわれるから今日は動けないふり、石化ごっことかしているのかなぁって思っていたの。時計も止まっているし、今回は世界の時が止まったごっこかなぁって」(わしゃわしゃ)


(「なんたる推測力の低さ。しかしまぁ、あれだ。この師匠というやつも大概な阿呆だな」)


「そう思って時計の電池が入っているか確認したら入っていて、多分電池切れだと思って電池を変えたんだけど動かないの」(わしゃわしゃわしゃ)


(「まぁそりゃあそうだ。だってこの世界は」)


「まだここまでなら時計の故障だと言い切れたけど私はそこであることに気づいてしまったんだ。朝だと思っていたのに空にはまだ星が見え、時間が止まっていることに」(なでなで)


(「そう、この世界は止まっているのだからな」)


「体感で何時間経っても天体の様子は変わらない。だから多分、夜の8時に時間はだれかによって時間が止められちゃったんだなって。でもなんで私と目の前の猫ちゃんだけ動けているんだろう…」(なでなでなで〜)


(「猫ちゃん言うな。てかこの小娘さっきから黙って聞いてれば好き勝手撫でやがって。俺はお前の癒しではない!」)



――――

時は遡り、時間停止前。

セリーナの師匠は、世界滅亡の危機が来ることを予知していた。あれやこれやと影に隠れ対策を企ててきたが、予知の結末は一向に良くならない。

とうとう予知通りの結末を迎える1ヶ月前になり、自身の能力に限界を感じたため、弟子であるセリーナ以外の時間を止める魔法を発動することに。

本来であれば、自身と弟子以外の時間を停止させた方がいいだろう。

しかし、予知によると、自分がついていってもあまりいい未来にならないとわかっていたため、書き置きだけ残し、自分ごと時を止めた。


「あとは任せたぞ。私の可愛い弟子、セリーナ」


こうして、時が止まった世界でセリーナは世界を何とかするため、動かなければならないが……。



――――

「まあ、時が止まっているならまずは美味しいケーキでも食べに行こうかな!」

(「…………。以前に俺は小娘のことを冷静と評したが撤回する。この小娘は危機感がないだけだ。時が止まっている状況で、師匠からの置き手紙を読み、その後に出てくる言葉が「ケーキを食べに行こう」ダァ?異常すぎる。

もしや、最初に俺を撫でていた時も、俺に対して危機感がなかったのではないか?

俺はてっきり、いつでもお前を殺せると言わんばかりの魔力を感じたから、その余裕から撫でられてると思ったが、この小娘は本当にただの阿呆だっ…」)


「思考全部丸聞こえだよ?クロゴマちゃん」


(「誰がクロゴマちゃんだ!俺にはノワールという名前がある!」)


「ふぅん。じゃぁノアちゃんね。名前なんてなんでもいいけど、少し反抗的すぎない?」


(「んなこと言われてもなぁ。小娘の師匠ほどとは行かずとも、俺だって数百年は生きている。これだけ生きて、今更話し方や性格なんてそうそう変えられるもんではないぞ」)


「じゃ、性格と考えを一新するために、性別変えちゃおっか」


(「…………え?」)


「じゃあいくよ〜!せ〜のっっっ」


(「ちょ……m」)



――――

(「にしてもお姉様、最初と性格変わりすぎじゃありませんの?」)


「さて、美味しいケーキを食べにいくよー!」


(「また聞こえていないふりですか。はぁ……まあ、聞こえていないふりを続けてもらっても構いませんが、一つだけ言わせてもらいますわ。夜なのでこの辺りのケーキ屋さんは、営業終了しているのでは?」)


「……あっ」



――――

こうして、セリーナと私の1日(推定)は終わった。現在、私の隣でセリーナは寝ているため、思考を読まれる心配はない。そのため、今日の出来事を振り返ろうと思う。

時は止まるし、思考は読まれるし、性別は変えられるしで散々な1日だった。しかし、この方と過ごすならこんな世界でも退屈はしなさそうだ。

回想なのに少し畏まっているって?だってこの方は魔王の血を引いているのだから。

魔王の血を引いていると分かったのは、私の性別が変えられた時だ。

この世界には、魔力量がすごいだけの人間なら沢山いるが、魔族が使う魔法と人間が使う魔法は別物だ。しかし、この方は私の性別を変える際に使った魔法が人間のものでもなく、魔族のものでもなかった。正確に言うと、人間と魔族の魔法陣が入り混じっていたのだ。


(「はぁ、これからこの方とどんな物語が始まるのでしょうか……」)


ここまで読んでくださりありがとうございます。まだまだ自分でも読みにくいと思う点が多々あるので、皆様が読みやすいように改善していきます。

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