【あとがき】※ネタバレ有り・キャラ紹介
この話を書こうとしたきっかけ。
香りは苦手なのですが、アロマテラピーには興味がありました。
神戸にロープウェイで行けるハーブ園がありまして、その中に「香りの博物館」なる場所がありました。
すごいですよ。基本的な香りのサンプルが置いてあって、すべて香りを嗅ぐことができます。
ずらっと小瓶が並んでいて壮観でした。100個以上あったかも。
まあ、古いサンプルもあったので、香りが劣化しているものもありそうでしたが。
順番に香りを嗅いでいったら、香りがわからなくなってきました(笑
そんな時は、コーヒーの匂いを嗅いだらリセットされるそうです。不思議だなあ。実際そうだったけど。
お仕事もので香りを扱う職業の小説作品って、あまり見たことがないなと思いまして。本作のプロットを作ることになりました。
でもカクコン9では異世界の化粧品事情を扱った作品が入賞されていましたね。
カクコン10でもライト文芸部門で、面白そうな小説を発見しました。
じわじわと香りを扱うお話が増えているという印象を受けました。
ネタを思いついてもどう小説へ活かしていくか。自分の限界も感じました。
下手をするとこの話……ミステリー小説になるじゃないですか。
私としてはエリスが誰に毒を盛られているかは関係なく、ルシリカが「湖の孤島で幽閉」されている状況で、香水作ったりしてスローライフを楽しんでいるような話にする(予定)のをメインとしたかったのでした。
もしも、本作の続編を書くとしたら、やはり「香職人」という職業を今度こそ生かしたものにしたいです。
頂いたご感想にありましたが、ルシリカとリンゼイは、将来的にはくっつきますが、ルシリカが少し恋愛に淡白なようです。
多分、仕事>恋愛。
あとがきまでお読み頂き、ありがとうございました。
~以下はキャラクター紹介(スタッフロール風)
【地獄鼻のルシリカ】
ルシリカ・エアレイン(22才)
瑠璃色の長い髪 ラベンダー色の瞳
オルラーグ国の城下町で、香職人の見習いとして働いている。
エリスとは異母姉妹。父親のファーデン公爵に実子と認知はされているが香職人になるため、実家暮らししている。
とにかく鼻がよく効く。新しい場所に行くとつい匂いを嗅いでしまうクセがある。
天性の調香センスを持つ。人々が求める香りを作り出す努力と才能の持ち主。
最近は、『推し』の人物をイメージする香水作りが流行っていて、依頼が絶えず忙しい毎日を送っている。実はお肉が大好き。
【ファーデン家の銀の薔薇】
エリス・ファーデン(24才)
青みがかった長い銀髪 ラベンダー色の瞳
オルラーグ国・宰相を務めるファーデン公爵家の娘。一年前に国王と父親が決めた結婚相手・カランサス王子と結婚して王太子妃となる。
知的で幾つかの外国語も話せる才女。引っ込み思案で趣味は文通。
母親の弟の息子と遠距離恋愛をしていた。
ルシリカとは仲が良いが、結婚後は城に上がったため交流が途切れていた。
不細工ながら彼女が作る林檎のパイは美味しいらしい。
【王子の想い人】
カルミア・スフォルツオ(23才)
紅茶色の長い髪 湖水色の瞳
スフォルツオ伯爵家の令嬢。エリスの幼馴染。エリスがカランサス王子と結婚した時に、王太子妃付きの侍女になる。
気が良く利き、社交的。時事に強く、エリスが体調を崩した時は王太子妃代行として、来客をもてなしたりしている。
美意識も高く、芸術肌のカランサス王子は彼女に一目惚れしているが、カルミア自身はそれを知らない。
カルミアもまた、カランサス王子の事が好きで、子供の頃から憧れている。何となく彼の儚げな印象が、庇護欲をかきたてられるらしい。
【優柔不断な芸術家】
カランサス・グランディティエ(25才)
淡い金髪 青灰色の瞳
オルラーグ国の王太子。芸術や美しいものが好き。
厳格な父王に逆らうことができず、カルミアのことを愛しているが、エリスとの婚姻を受け入れてしまったのが悲劇の始まり。
繊細な面があり、ふさぎこむと自室にこもって絵を無心に描くらしい。それなりの腕前。カルミアの誕生日に、彼女の絵を描いて贈った。
リンゼイとはいとこ同士。
【ルシリカを守る謎多き騎士】
リンゼイ・グランディティエ(24才)
黒髪 ペリドット色の瞳
オルラーグ国の近衛騎士団長。現国王の弟の息子。王位継承者順位は、カランサス王子に子どもができればそちらが優先になる。
よって世継ぎではなく騎士として現国王に仕える生き方を選んだ。
そのせいか会話は事務的で無駄がない。誠実で秘密は必ず守る。ふわふわ、もふもふなものが好き。
エリスの頼みでルシリカのことを見守っていたが、徐々に彼女の孤島での生き方や香職人の仕事に興味を持つ。
野営飯を作るのが得意。
【がめつい香料商ギルド長】
レンシャル(42才)
香料商ギルドの長。金儲けの臭いを感じると素早く嗅ぎつけてくる。
ルシリカの母ラーナとは犬猿の仲。ラーナは薬草の処方やお茶の販売に必要な資格【薬匠】をレンシャルに取り上げられている。
香草・薬草・スパイス・香木の仲介を一手に握っており、レンシャルに逆らうと材料の供給は元より、販売経路にも影響が出る。
けれど今回のエリス毒殺事件で、王族を相手に恐喝したことが明るみになった。余罪の追求のために、地下牢にまだ入れられている。
【絶叫の三階の主】
王女様(本名不明)
ルシリカと同じように香草や毒草に興味を持っていて、主に毒薬を作るのが趣味だった。それを両親に忌み嫌われてしまったため、湖の孤島の塔に幽閉されていた。
建物の周りにある香草は、王女様が自らお手植えされたものもある。
ちなみに、現国王の一族とは全く別である。
ルシリカに『幻視のハーブ水』について知識を授ける。
【動く癒やし担当】
ポヨン鳥(本当は鳥なのか?)
湖の孤島に住まう謎の鳥。全身真っ白でふわふわもこもこの羽毛を持つ。
翼が体長の1/3しかないので、空は飛べない。
ぺたぺたと歩くか、両足を揃えて前方にポーンと跳ぶのが移動スタイル。
以外にも義理堅く、助けると恩返ししてくれるかも?
ポヨン鳥の羽毛はクッションにすると、何もやる気が起きず、究極の癒やし効果が発動して、人間の行動力を奪ってしまうので注意。
【国王陛下&ファーデン公爵】
ファーデン公爵の方が年上。師弟関係があり、国王はファーデンに頭が上がらないことがある。エリスとカランサス王子の婚姻を勝手に決めてしまったせいでこの度の悲劇が起きてしまった。二人はいたく反省し、子供たちの意思を尊重したという。
【顧客の秘密は守ります】
ラーナ・エアレイン(42才)
リンゼイに続いて真相を知っていた、ルシリカの母。
香草や薬草の知識に造詣が深く、彼女の店はちょっとした心や体調不安を抱える人のお悩み相談所と化している。
エリスも実母には相談しづらい事は、ラーナに話を聞いてもらっているらしい。
ファーデン公爵も同様である。
以上、メインキャラの紹介でした。
こんな所までお読み頂きありがとうございました!
(あとがき・カクヨム版より転載)
2025.1.20 天柳李海




