4つ上の男の子に告白した
クリスマスイブ、私は告白をした。
「好きです。付き合ってください」
それから4日、私は胸が締め付けられるような毎日を送っている。
あの人に出会ったのは、10月の3周目の土曜日。友達の彼氏の後輩を紹介してもらった。後輩と言っても私より4つ歳上で、29歳らしい。
LINEを交換して、毎日1〜2往復の返信。そこから甘いものが好きだと知って、一緒にご飯を食べた。
第一印象は、顔はまぁまぁ普通で悪くない。とにかく声が小さい。私はよく喋る方だけど、それでも会話が止まる瞬間があって、珍しいなと思った。2、3時間会っただけだけど、まぁ悪くはなかった。
2回目のデートは、私から誘った。全然お互いの都合が合わなくて、1ヶ月後だったけど。その間に週一回1時間ぐらい他愛のない話をしてた。LINEの返信は、2日に1回ぐらいの頻度になってた。返信が少なくなってるから、脈はないかなぁと友達に相談してみたり。でも、週1回でも1時間前後話せるのは、脈があるのかな?!なんて悩んでみたり。
ついに電話で浅草の食べ歩きと水族館に行くことが決まった。
浅草デート当日。私は男友達も含めて誰とでもシェアできるタイプだったから、食べ歩きのときにシェアしない?と声をかけたけど、「いや、ちょっと」と断られてしまった。
まぁ、いいかと思って二人で同じものを頼んで食べた。
電話をしてたっていっても、一ヶ月も間が空いてるから、無言の気まずい空間が流れた。そんなとき、「あの映画見たよ」と彼から言葉をかけてくれた。私が好きな恐竜の映画で6シリーズぐらいある映画だった。それからは、「この場面のここがいいよね」って映画の話をして、緊張が和らいだ。行列のできる抹茶のクレープ屋さんに並んでいるときも私はあっという間に感じた。
食べ歩きをした後に、水族館に向かった。
所要時間1時間前後とホームページにかかれていたけど、2時間近く一緒にまわった。
公式のホームページで見つけたペンギンの関係図を見ながらあれこれ言ったり、足下から見えるクラゲに驚いたり。
私は一人で水族館に行くぐらい好きで、じっくり見てしまうから、気をつけようと思っていたけど、いつの間にか時間がたってた。彼に、「もうこんな時間!」と言ったら「あっという間で気づかなかった」と言ってもらえたのが救いだった。
水族館のあとは、ちょっとだけ見たいお店があると伝えて、周りを散策した。もうあっという間にイルミネーションがきれいな季節になっててお互い「寒いねー」と言いながらツリーを見てた。食品サンプルのお店で「みてみて、これすごいねぇっ」て言いながら笑って「ああ、もう終わりか。帰らなきゃな」とさみしい気持ちになっていたら「夜ご飯どうします?」とあっちから誘ってくれた。嬉しかった。
私ばっかり誘ってるなって思ってたから、お店選びはわからないふりをして、相手に任せた。日本酒が好きらしくて、日本酒があるお店に絞ってもらった。一番最初に調べてくれたお店は、居酒屋みたいで全然おしゃれじゃなかったけど、まぁ、いっかと思った。でも、土曜日の夕飯時じゃ、どこも空いてない。日本橋にお店があるって言うから連れてってもらった。
恋愛トークをしようと思ったのに、全然話せなくて、ただ相手の家族の話を聞いて、些細なことで笑って、いつの間にか終電に近い時間になってた。
私が「次の日仕事だから」って言って、解散してその日は終わった。
そのデートの日に私から映画に誘って、次のデートにもつなげた。
この日は土曜日だけど私が仕事で、仕事帰りにご飯を食べてから映画を見た。
また恋愛の話に持ってこうと思ったけど、勇気が出なくて、映画の話でただ盛り上がった。ただその空間が楽しかった。
映画を見終わったら23時になっちゃうから、お話できることもなくて、もっと話したかったなと言いながら、バイバイした。
週に一回私から電話をして、1時間ぐらい喋って、デートに誘った。クリスマスイブの日に。日曜日は毎週草野球の試合があるって言ってたから、難しいかな?って断りやすいように言った。
また、私からの誘いだから、断っても大丈夫なように、「野球があるから確定じゃないけど近くになったらわかるかな?」って言ったら、「いや!無いと思う!いや、ないから大丈夫」って言ってくれたから、もしかして脈があるのかなって期待した。
先輩に手伝ってもらって、可愛いデート服を買って、仕事だって、定時で上がれるように頑張った。
クリスマスイブ一週間前にさそったから、いいお店なんて予約できなくて。でも、そのお店を電話で一緒に決めるのも楽しかった。
クリスマスイブ当日。肌が針で刺されそうなぐらい
寒い日。半個室のしゃぶしゃぶ屋さんでご飯を食べた。「この前見た映画がね?」「アメフトのルール調べたんだけどさ、ここのルールがわからなくて」新しいことが好きな私が相手の好きなものを調べて知った知識を共有して、くだらないことで笑って、お店の人にラストオーダーですって言われて「早いね」って言って笑ってくれたあなたの笑顔が眩しく思えた。
ねぇ、まだ一緒に居たいからクリスマスツリー見に行ってもいい??ちょっと遠いんだけどって言いながら、人気のないところに行って、告白しようと思ってた。けど、思ったように言葉が出てこなくて、何度も告白するチャンスを逃した。
けど、伝えないと前に進まないと思ったから、電車が来る5分前に私は言った。
「好きです。付き合ってください」
相手は一瞬フリーズしたかのように固まって、照れ笑いを浮かべているように見えた。緊張していてその後言われた言葉が定かじゃない。けど、保留の返事だったことは覚えてる。
はじめは、気持ちを伝えた晴れやかな気持ちとやりきった気持ちだった。でも、次第にお腹の中に黒い熱い塊がぐるぐるまわってくるみたいに、気持ちが沈んでいった。
連絡はいつも私からだし、。でも、奥手だから自分から誘うのは難しそうって、紹介してくれた友だちが言ってた。
LINEの返信も遅いし。でも、送るのが苦手でってこの前ご飯食べるときに言ってた。
けど、最初にLINEしてくれてたぐらいの頻度はできるんじゃない?
告白が保留ってことは、相手が断る理由を考えたいんじゃない?でも、相手はお酒飲んでたし、29歳だし、色々考えたいことがあって、後日自分から言ってくれるのかも。
淡い期待とそれを否定する自分がぐるぐるしていて、1日が何日にも感じた。
そして、告白して、4日目の夜、電話することになった。
いつもみたいに他愛のない話をして、また電話してもいい?って言ったら出れる時になると思うけど大丈夫って言われて
年明け、公開予定の映画見に行かない?って聞いたら移動先の仕事の初出勤が4日からだって言われて遠回しに断られた。
また誘ってもいい?って聞くと、うんって言ってくれた。
そして、じゃあもう遅いしお休みって電話を切ろうとしたら
「この前の返事してもいいかな」って言われた。
電話で言うってことは……嫌な予感がして、でも、淡い期待もあって「いいよ」って言った。
その後なんて言われたのか思い出せない。けど、振られたことだけはわかった。
要約すると、自分の気持がわからなくて?定まらなくて?みたいな曖昧な理由。これから仕事の環境も変わるし、しばらく会えないかもしれないから、直接言ってくれたのに、電話でごめんって。その後は私が気が利くし、新しいことを吸収しようとする所が良いとか、いろんないいところを言ってくれてた気がする。挙げ句、これから友達として仲良くしてほしいみたいな言葉をもらって。
いや、友達なんて無理だよ、どんなにいい人って言われても、あなたにとっては彼女にしたいと思えるラインでは無かったことに変わりはないのよ。優しい言葉のようで全然優しくない。先輩からの紹介だもんね。無下には断れないかって思うけど。じゃあ、イブに一緒にデートなんていかないでよ!!期待しちゃうでしょ。電話も毎回取らないでよ。1時間以上も電話しないでよ。いろんな言葉が頭の中をグルグルした。言ってやりたかった。
でも、「断る方もいいにくいのに言ってくれてありがとう。わかった。明日から帰省楽しんできてね。おやすみ」って言って切った。
あーあ、私から初めて告白したんだよ。ねぇ、泣きぼくろのある二重の目がふにゃって、笑うところ好きだったよ。電話のときの落ち着く声好きだったよ。普段全然自分から話するの苦手なのに、アメフトとか映画の話すると滑舌になるところ、お酒を飲むといつもより喋るところ、ねぇ、どんどん好きになるところ増えてたんだよ。
まだ大好きになる前で良かったかな。うん。
紹介してくれた友達にごめんね。紹介してくれてありがとうって言ったら、私より相手のことを怒ってくれて、ありがとう。
でもね、告白を待ってるときより、心の中がモヤモヤしないから、ちょっと息がしやすくなったよ。
泣けないね。どうしてだろう。泣かないと次に進めないよ。強がってんのかな。失恋ソングでも聞いて、ちょびっと泣いてみようかな。
ねぇ、また新しい恋、早くしたいな。