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別れは突然に ~昆虫ノンフィクション小説~①  作者: gansobouhanbuza(ガンソボウハンブザ)
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しょうちゃん編

この小説は

生き物飼育などの説明や

その時の僕の気持ちなどが書かれています。


僕は、

昔から昆虫が好きで、小学校では虫取りを毎日していたほどだ。

しかし…

その2年後にはもう虫取りはしなくなった。


僕は

そのころ、2匹のカナヘビを飼っていた。

その2匹のカナヘビは、

寒さに倒れて今にも死んでしまいそうだったので居ても立っても居られなくなったのだ。


飼いだして1日目、

「名前?」

名前を決めるのも一苦労で、結局大きさで決めることにした。「たいちゃん」「しょうちゃん」だ。

「たいちゃん」は♂で「しょうちゃん」は♀だ。

2匹の飼育は思っていたよりも大変だった。

「水替え」「加湿」「餌やり」など…


「カナヘビは生きたエサを食べる」

聞いたことはないだろうか。

そう、家で生きた昆虫を飼わないといけないのだ。

それも、「コオロギ」を「100匹」だ。

なかなか信じられないことがあるだろう。

しかし、これが生き物飼育だ。


飼育用具を買うのにも多額のお金がかかる。

必要なものをすべて買うと、

約3万円くらいはかかった。

しかも、この用具を使うのにも、

「電気代」がかかるのだ。

さらに、

先ほど書いた、「コオロギ」にもお金がかかる。

「外で捕まえてきたらいいんじゃないの?」

と思う人もいるだろう。

しかし、

外で捕まえてきた生き物には「ダニ」がついていることが多いのだ。

カナヘビは「ダニ」に噛まれることがあり、

その痛みなどのストレスで死んでしまうこともあるようだ。

コオロギの値段は

僕が食べる3食以上、「2500円」だ。

「高すぎるだろ」

僕が最初に買った頃はそう思っていたが、何か月か経つとそれが普通になってしまうのが「怖い」。

そんなこと思いながら飼育をしていると、

本当にそのことが普通になってしまった。


先ほど電気代の話をしたが、

「え、なんでカナヘビ飼育に電気が必要なの?」

僕は最初、そう思った。

実はカナヘビはかなりデリケートで、

まず「紫外線」を当ててあげないといけない。

それだけでなく、

22度くらいを下回ると、

元気がなくなってしまうのだ。

しかもその状態が続くと、

死んでしまうのだ。

具体的には「冬眠」をしてしまうのだが、

そうなると、冬眠を中途半端にすることになり死んでしまうのだ。

しかも、夏は暑くなりすぎるので、

「クーラー」をつけてあげないといけない。

生き物飼育には意外と電気代がかかるのだ。


そこから5か月がたった日

「しょうちゃん」が卵を産んだのだ。

「無精卵」

無精卵とは

受精をしていない、

要するに子供が生まれない卵だ。

そんな卵を週に1回くらい、産み続けていた。

そしてそこから何も変化がなく何日も進んだ。

1年くらいたった日、

「しょうちゃん」が急に苦しむようにぐったりとしていた。

その時、

「たまご詰まり」という言葉が脳裏によぎる。

たまご詰まりとは

体の中で卵が詰まってしまうことだ。

その場合は「死んでしまう。」

「え、」

僕は完全にパニック状態になっていた。

なにも考えられない。

そもそも考えたくもない。

今まで1年5か月間も飼育してかわいがってきた「ペット」が、

今、苦しんでいる。

しかし対処法もない。

見ていることしかできない。

いてもたってもいられなくなり、

動物病院に行くと

「どうしようもできません」

これが最初に獣医さんに告げられた言葉だ。

「このままじゃ死んでしまう。」

この考えで僕の頭はいっぱいになった。


泣きながら家に帰り、

その5分後にはもう息を引き取ってしまった。

「本当に何もできなかったのだろうか」

しかし、

できないといわれたからできるわけがない。

それはわかっていた。

しかし、

何もしてあげられなかった、自分の無念さが許せなかった…







2話目も投稿するつもりなので読んでくれたらうれしいです。


僕の意図は

生き物の大切さを改めて分かってもらうことなので、

小学生などにこの小説を広めてもらえたらうれしいです。

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