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恋のカルテット  作者: レイ
6/22

ボロボロな姿

閲覧、ブックマークありがとうございます。

4月19日更新予定でしたが、都合により続きは後日となります。

急な変更となり、申し訳ありません。

よろしくお願い致します。

次の日、目を覚ますと私と似たように座ったまま寝て居る奏音と北澤の姿があった。

布団は最初にいた部屋にあったのだからせめてその上で眠れば良かったかと後悔したが、そもそもあの布団も使える状態であるのか分からないので、どっちにしろ昨日は使えなかったか、と思い直した。

縮こまっていた身体を伸ばし、立ち上がり部屋の外に出て中庭を見てみるとやはりここだけは綺麗だ。

何故ここだけは綺麗なのか気になるが、今そんなことよりも考えなければならないことは山の様にある。



「……流石にお腹空きましたわね」



昨日の昼から飲まず食わずだ。

流石にお腹空いてきた。

これは何とかしなくてはいけない。

私の服のポケットとかに何か入っていないものかと探ってみるもそもそもこのワンピースにポケットなど存在していなかった。

仕方ない、もう一度台所に行って何もないのか確認してこよう。

確かこの部屋から7つ目の扉の中が台所だったな、と思いながら歩いていると、その奥から何故か全身ボロボロな千智の姿があった。



「どうされたんですの?!その恰好」



慌ててかけよるも嫌な顔をされ、顔を背けられた。



「構うな。俺がどうなろうと関係ねぇだろ」



「そう、ですが、どうしたらそうなるんですの」



顔も服も全身ボロボロで、怪我を治すようなものも今見つけられていないので何もできない。

水も汚いので、洗い流すこともできないしどうしたら。



「ほっとけ、うっとおしい」



「あ」



あれこれ悩んでいるうちに横を通り抜けられてしまい、あっと言う間にどこかにいなくなってしまった。

あれでは傷が化膿してしまい、体に悪い。

食べ物の調達よりもやらなければいけないことが出来てしまった。

救急箱のようなものをまず探して水をどうにかしなければ。



「今の千智さんですか?」



話し声で目が覚めたのか、背後から北澤が目を擦りながら出てきて千智が去って行った方へ視線を向けている。



「そうですわ。何故あんなボロボロなのか分かりませんが、処置をできる道具や水をどうにかしなければなりませんわね」



「お手伝いしますよ」



「あたしも手伝うよ!」



遅れて奏音も起きてきたので、3人で各々分担して動くことにした。

北澤は水の濁りを取りに、奏音は私と共に救急箱を探しに歩いた。

救急箱探しついでに食事の調達なども出来たら良いなぁと僅かな期待を抱きながら。

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