期日の短縮
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よろしくお願い致します。
翌朝、皆顔を合わせたがいつもと何ら変わりない。
頭を冷やすも何も元々頭に血が上っていたわけではないのだ。
「皆さん、おはようございます」
そこへセアが来て私たちの近くに座るなり、お話がございますと言った。
まさか何か変更でも出たのだろうか。
「約2週間以上が経ちましたので、上に報告しました所、貴女方の状況を聞いた上の者から期日を短くしろと話がございました。その為、残り1週間の間に皆さんには課題をクリアしていただきます。出来なければ消されますのでよろしくお願い致します」
「1週間?!無理でしょ?!」
奏音はどっちのことを無理と言ってるのだろうか。
課題か?
それとも千智のことか?
それとも両方か。
「それは貴女方が全く課題をクリア出来ていないからですよ!スタートしたときから何も変わってないですし!」
「だってもう、無理だもん。こんな課題。やる気起きないし…やったところで成果が出るとも思えないし。ゲーマーの私でもツン95%はもう攻略不可だよ」
珍しく奏音が弱音を吐きました。
これは相当参っているということですね。
この様子に関して、隣にいる千智はどう思っているのかと見てみると今だに手錠と戦っている。
隣にいる奏音より手錠なんだな、やっぱり。
千智の頭の中に奏音という存在が一切ないのではないかと思えるほど、視界に入っていない。
あれでは居なくなっても気が付きそうにない。
もうこうなったら手分けして、何か消される以外の方法を探した方が良さそうだ。




