課題の内容
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その後、疲れが出たのかそのまま布団に入り朝を迎えた。
それは北澤も同様だったようで、私のことなど気にもせずに寝入っていたようだ。
お互いにいつ相手が戻ってきたのか、どちらが先に戻ってきていたのかも把握しないまま寝ていたようである。
準備を整え朝食を食べに向かえば、目の下にクマがある2人が目の前にある食事をじっと眺めている姿があった。
どうやら昨晩は眠れなかったようである。
千智に関しては、無理やり離れようとしたのかまた全身ボロボロになっていた。
「千智君のせいで眠れなかった……」
「お前のせいだろ」
「ただ一緒に寝ようって言っただけじゃん!」
「それが嫌なんだ」
あのやり取りまだ続いていたのか、と思いながら用意された朝食に手をつけていれば、セアが部屋の中に入ってきた。
「おはようございます。皆さん。本日からビシバシと行きますのでよろしくお願いしますよ。特にそこの2人」
言い合いを継続していた奏音と千智を指差してセアが言った。
「貴女にはまず、お淑やかになる課題をこの一週間でクリアしていただきます。ちなみに今の時点で貴女のお淑やかさはゼロです」
「酷い?!このクマのせい?!」
「違います。貴女の中身の話ですよ。上品さもありませんし、もしかしたら貴女が一番課題が多いかもしれませんね」
「えぇ?!それ1ヶ月で終わるの?!」
「終わるの、ではなく終わらせるのが貴女の役目です!」




