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ある日の黄昏時に  作者: mint
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妖たちの町


私はユキに名前を告げてからこれからどうしようかと考えていた。


現状この町から出ることは不可能であるというユキの言葉を信じるならば、これからも生きていくためにはここで生活できる最低限の衣食住を整えないといけない

「あの…ここで生活するには条件とかがある?」

「ここに住む妖たちはみんな自給自足をしてて足りないものとかは物々交換や譲り合いをして生活してるの」

ユキはそう答えた後で優しく笑って

「だからみんなに相談してみれば生活することに関しては全部協力してくれると思う!」

と言ってくれた。

どうやらここではお金ではなく(ひと)との交流が大切なのかもしれない


「それにちささんさえ良ければ私の家に一緒に住もうよ!」

とキラキラした期待している目でユキが提案をしてきた

「でも…それだとユキの家族に迷惑がかかるんじゃ?」

その提案はとても嬉しかったけどユキに迷惑がかからないかと心配してそう答えると

「家族?私は一人で住んでるよ」

と家族という言葉に聞き覚えがないような感じで不思議そうな顔をして答えた


その後家族や親のことなどを説明しつつもう一度親などは居ないの?と聞いてみると

「私たちは妖力がたくさん集まっている場所から産まれるの。だから親っていうのはいないかな、、でも家族というものならここの妖たち全員が一つの家族みたいなものだね!」

と家族という言葉を嬉しそうに話していた

「だから迷惑とかじゃないんだよ、私も一人だと少し寂しかったから一緒に住んでくれたらうれしいなぁ」

「わかった。ありがとう、それならよろしくお願いします」

私はいつの間にかユキに対しての警戒や恐怖心を一切感じなくなっていた。

それからユキがさっそく家に行こうと提案してきた。ついでに帰る途中町の案内をしてくれるらしい

(ついにこの路地裏から出るのか)

ユキからこの町の妖たちは優しくて良い妖たちばかりだと聞いてはいるけれど少し緊張する


そしてふとまだユキのことをまだよく見ていなかったなと思い、観察してみると身長は私より頭一個分小さい事がわかった。

私の身長は161㎝なのでだいたい150㎝ないくらいなのかな、ふわふわとした耳がピコピコと動いていてかわいい

「ちささんどうしたの?行こう?」

無言でジッと見ていたので心配されたらしい

「なんでもない、わかった」

(気をつけよう)


路地裏をユキと並んで進んで行くとだんだんとたくさんの妖のざわめきや車よりは自転車に似た何かが道を走っている音が聞こえてきた。

路地裏を抜けるとそこにはテレビやマンガで見たことのあるようなほとんどが二階建てでちょっと古ぼけた看板をネオンライトが照らしているお店や家がずっと続く一本の大きな道に沿って並んでいた

そしてそこを行きかうのは人間のようで人間でないもの、翼が生えていて飛んで移動しているもの、膝丈くらいしかない小さな生き物たちであった。

(あれは…蛙?二足歩行してる…)

私はその場に立ち止まり周りを見回して様子見をしていた。

すると、目の前に急に大きな影が差し

「おや~?見かけない顔だね~」

と頭上から声が聞こえてきた


今回も見ていただきありがとうございます<(_ _)>

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