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ある日の黄昏時に  作者: mint
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不思議なはじめまして

mintです今回から智沙視点のお話になります<(_ _*)>

私は突然の強風に目を閉じてしまった。



目を開けるとまず目に映るのは提灯の赤い2つの光と見上げる程大きな鳥居そして鳥居の真下にある大きな藁でできた人が通れそうな輪に白いヒラヒラした紙を3つ貼ったもの…


辺りを見回してみると今まで居た雑木林や小道は跡形もなく、小さな明りを灯した石灯籠が等間隔で並んでいて、振り向いて確認してみると暗闇の向こうまで小さな石灯籠の明かりがずっと続いて並んでいた。


「どうなってるの…」


私はさすがにこの目の前に広がる光景には動揺してしまった。

どこかからこの場所から出られないかともう一度周囲を確認したけれど、このまま後ろへ進んだとしても元来た道へは戻れそうもないので結局は鳥居の前で立ちすくんでしまった…

(チリリーン…チリーン…)

するとまたどこからか先ほども聞こえた鈴の音が聞こえてきた

(この鈴の音は一体どこから聞こえるんだろう)

先ほどとは違い音は小さめだが、ずっと鳴り続けていて気になったので私は鈴の音の鳴っている方向へ確認をしに行ってみることにした。


耳を澄ませて鈴の音をたどっていくとすぐに鳥居の下にある大きな藁の輪の向こう側…いや、中から聞こえている事がわかった。

「この輪を通ったら戻れるのかな?」

私は不安だけれどいつまでもここに居るのも嫌だなと思い輪をくぐる事に決めた


大きな藁でできた輪をくぐった先はどこかの商店街か住宅街の路地裏だった。

(どうしよう変なところに出た…)

私は後ろを振り返って確認してみたけれどそこには先ほどくぐったはずの輪ではなく路地裏の行き止まりの壁があるだけで…

(鈴の音ももう聞こえないな)

鈴の音の元または主も見当たらなかった。


私はその場でうずくまってしまい、地面を見て今回の軽率な行動を後悔していた。

(カラン…コロン…カラ…)

すると目の前まで下駄を履いて歩いているような音が近づいてきた

(これはもう駄目かも)

私は恐怖で顔を上げて確認できずに目を瞑った

「お姉ちゃんどうしたの?体調悪い?」

すると足音の主がとても可愛らしい声で訪ねてきた


少しだけ安堵のような気持ちで冷静になれた私は顔を上げてみることにした。

するとそこには黒い生地に綺麗な黄桜の柄の入った着物を着た白い髪を肩までのセミロングにした女の子が立っていた。

「お姉ちゃん、大丈夫?」

女の子は目の前にしゃがみこんで再び心配そうに聞いてきた。

するとその女の子の頭にふわふわとした白く大きな耳が2つ付いていて、後ろにも尻尾が一本ユラユラと揺れているのが見えた

「大丈夫、、じゃないかも」

私は目をそらしながら答えた

「どうしたの?どこか怪我したの?」

私はさっきまで起きていたことを女の子にすべて話した

「お姉ちゃん人間さんだったの…?ユキ初めて会った!」

この子の名前がユキということがわかった。


そのあと色々とこの街?のことについて聞いてみたところ人間は一人もここには居ないし、ここに他の人間が来たこともないから帰しかたもわからないし、ここにいる妖怪達も人間の居る世界に行くことも人間の世界から新しい妖怪が来ることも無いらしい


「あの…ここには人間が居るとどうなるのかな?」

私は直球で一番気になることをユキに聞いてみることにした

「えっと、、たぶん珍しがられたりはすると思うけどみんな優しい(ひと)ばかりだから大丈夫だよ!」

「そう…ありがとう」

私はまだ気は抜けないけれど少しだけ安心することができた。


「お姉ちゃんお名前聞いても良い?」

私はそういえばまだ自分の名前を言っていないことに気がついた

「私はちさ、色々教えてくれてありがとう」

「ちささんだね!よろしくね!」

ユキがニコリと優しく笑ってくれたので私も笑ってみたけれど、失敗した…普段あまり笑ったりとかしないからかな

(練習しておこう、、、)


この小説を見てくださりありがとうございます<(_ _*)>

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