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End  作者: 平光翠
第一階層 アインス洞窟
9/200

第9話ヒロイン登場!

ヒロイン登場って言っていいのかは分かりませんが、まぁ、登場します。

先程のお姉さんが、カートの中に素材を入れて戻ってくる。


持ってきたスライムのプルプルゼリーがその名の通りプルプル揺れている。


「お待たせしました。こちらの素材は塔内のものと確認が取れましたので、買取価格を提示させていただきます。」


プルプルゼリーが、普通のやつと赤いやつ。魔石が5つ

ゲームの相場の通りなら1000Gもないぐらいだがどうだろうか…


「……ちょっとよろしいでしょうか?」


…なんだろうか?

受付のお姉さんに手招きされ、耳を近づける。


「今回の素材の買取を3万G程で買い取らせていただく代わりに、これから、大倉庫への素材持ち込みの際は、私のみに買取交渉をして頂きたいのですが…。」


3万!それは受けるしかないだろう。


「ええ、もちろんいいですよ。名刺か何かありますか?」


「ありがとうございます!いやー先輩が、これを持ってきたやつはかなりの上玉だって言うんで、絶対に逃さないようにしなきゃと思って、声掛けちゃいましたよ。」


なるほど、何を判断基準としたかは知らんが、俺の持ってきた素材を見た『先輩』という人は俺が、この先いい素材を持ってくることを予測したのか。すごい人だな。


「いやー、やっぱりメルク先輩って、やっぱすごい人なんですねー。塔専属商人なんて言われるだけありますよ。」


メルクって、あの商人か?ゲームではよくお世話になったぞ?

いや、それはどうでもいい。早く名刺よこせよ。急に馴れ馴れしくなりやがって。


「あ、これ名刺です。」


手渡された名刺は、俺の世界でいうところの女子高生が作ったのかと疑うほど、やかましく装飾されており、妙にきれいな字で『マーキュリー』と書かれていた。


……ゲームでは出てこなかったが、もしかしてメルクの子供なのか?

なんとなく父親について聞いてみると


「父ですか?…私の父は私が生まれてすぐに死にましたよ?」


俺の予想は外れたらしい。ゲームでも、メルクの子はいるとは言われていたが、性別までは出てきてないからな。息子なのかもしれない。


彼女に謝っておき、話を進める


まぁ、しばらく登場する予定のない奴のことは置いといて、とりあえず3万Gを貰い、これを元手に装備品でも買うとしよう。


しばらく、商店街を歩くと、それなりに買い物も進んだ。が、


「道に迷った…」


全く運が悪いことに自分が今どこにいるかすら分からない。

謎の声に聞いても、さっきから反応してくれないので、期待はできない。


俺が途方に暮れていると、


「おやおや…?もしかして、裏の方の仕事ですかね?」


見るからに怪しげな、小綺麗なトレンチコートと、帽子をかぶった紳士を気取った男がやってくる。

人でも殺してるのではないかと言うほどの鋭い眼光は、隠すかのように不自然で優しげな目をしている。


「裏の方の仕事ってのは?」


明らかにゲームキャラではなかったであろう壮年の男性に、警戒しつつも人間としての興味本位でつい聞いてしまう。


「奴隷商ですよ」


俺の問いに隠す気もなく男はそう言う。


さらに、小太りなその姿によって隠れていた後ろには、大勢の死んだ目をした少女が、檻の中に横たわっていた。


……To be continued


次回予告


クエイフだ。

3万Gも手に入ったとはいえ、流石に戦闘ですぐに役立つような奴隷を買える余裕はない。

残念だが、呪い子という、ヤバそうな奴隷しか買えないな。

まぁ、作者のご都合主義のおかげで、そこまで残念な奴隷ではないだろう。


次回!奴隷のイブとレイ

お楽しみに

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