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End  作者: 平光翠
第一階層 アインス洞窟
6/200

第6話 一時帰宅

前回のあらすじ

クリムゾンスライム相手に油断していたら、クリムゾンスライムの必殺技【火砲】を撃たれそうになっている。避けるのも無理だし直撃したら死ぬ。

どうしよう?

絶体絶命なんて言葉が安く思えるほどにピンチだ。

油断がなかったといえば嘘になる。


クリムゾンとはいえ、突き詰めれば何度も楽に屠ってきたスライムだ。負けるはずがないと油断していた部分は確実にあっただろう。

それがこのざまだ。


だがそれでも、俺はこの塔で戦いたい。完全攻略して、この世界の、Endの全てを知りたい。


「ここでは…死ねない!」


クリムゾンスライムの中心はさらに熱を帯びており、少し離れた壁に寄りかかっていても、その熱気を感じ取れるほどであった。


逆転の()は浮かんだ。もちろん、考えた()が失敗すれば、俺は間違いなく死ぬ。どことなく博打のようではあるが、この塔の中でそんなバクチを打とうとしているのは、未来予知が出来る人がルーレットを楽しむようなものであり、俺の勝ちが確定しているからこその、余裕であった。


何度かゲームで使った()ではあるが、ゲームとは桁違いに難易度が高い。


「ЙыЕДЖщюыЙюЖщыЁ!」


〔翻訳:【火砲】〕


どうやら謎の声は、技名だけなら翻訳してくれるようで、先程の俺の予想が的中していたことを教えてくれる。


「タイミングを合わせて…。【カウンターウォーター(対抗する水流)】!」


うん、しっかり出来たみたいだな。

別に都合よく新しい魔法を覚えた訳ではなく、ゲームでのちょっとした裏技を使ったのだ。


【カウンターマジック】と呼ばれており、実際に使うとマジックの部分に各種属性魔法の名称が入る。

やる事は簡単で、相手の攻撃に合わせ、相手の弱点属性の魔法攻撃を使うと、相手の攻撃を無効化した上で、大ダメージを与える特殊魔法である。


真偽のほどは定かではないが一説によると、

相手の攻撃で与えるダメージの2倍+自分の魔法で与えるダメージの2倍×4

らしい。


ネットの情報だし、裏付けをとってないので詳しいことは分からないが、結構なダメージ量になるらしい。

(実際ゲームではカウンターだけで1000ぐらいのダメージを与えることは多々あった。)


もちろん普通の戦闘でこれをしないのは理由がある。


1つ目は、カウンターの場合魔力の消費が高いのだ。


2つ目に、当たり判定が小さい。少しでもこちらの魔法を当てる場所がズレてたり、0.1秒ズレただけでもカウンターが不成立になってしまうのだ。

他にも理由があるが、主となるのはこの辺りだろう。

そもそも、そんな残念な博打を打つヤツなんてなかなかいないだろう。いくらダメージが多くても、負けの確率が高すぎる。


「何にせよ…当たってよかった…。」


粉々になり赤く飛び散った、微妙にグロテスクなドロドロとした水が、ジリジリと溶けていく。


〔赤いプルプルゼリーを手に入れました。〕

〔レベルアップしました。〕

〔取得条件を満たしたスキルがあります。〕

〔新たな技を覚えました。〕

〔詳細:【ダブルソード】【タウント】【フレイムorフラッドorストームorフラッシュorダーク】【奇襲の矢】〕


ダブルソードは、剣技でこれまた初級のもの

タウントは、ガーディアンのスキルである。ガーディアンは、〈盾術3〉にならないと技を覚えないのだ。(2の時は防御力プラス補正がかかるだけ)

魔法は前と同じだな。フラッドという水魔法の全体攻撃が増えているが、ストームを覚えておこう。

奇襲の矢は、割とそのままなので問題は無いな。


というか、ジョブを変更している暇がないからウィザードからあまり変わってないな。


まあ、1度帰って服なんかを洗ってくるか。


……To be continued

次回予告


クエイフだ!

本編には殆ど名前が出てこないが、これでいいのだろうか?

毎日投稿は少しキツいが、1人でも読んでくれる限り俺は塔に挑戦し続けよう!


さて、次回はのんびりお買い物でもしようかと思ったが、柄じゃないな…。


次回!第8話 愛する我が家

やっぱりお家が一番だな

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