第5話 赤いアイツ
眠い中書いたので色々おかしいかも知れません。
すぐに2体目のスライムがよってきて、たいした休憩もできていないが、サクッと倒してしまう。
「しっかし、スライムはほんとに雑魚なんだな。ゲームの主人公の気持ちがなんとなくわかるぜ…」
それでも、Lv1の俺からすればいい経験値になったようで、レベルアップしたらしい。
大事なことなのでもう一度言おう。
レベルアップした!
いやぁ、ゲームでのレベルアップって、なんか自分の努力が認められた気がするんだよな。
〔レベルアップにより、新たな技を覚えました。〕
〔詳細:【スラッシュ】【フレイムorウォーターorストームorフラッシュorダーク】【ダブルアロー】〕
………?
もしかして、全部のジョブでレベルが上がったことになっているのか?
ステータス画面を見ると、今のジョブであるウィザードのステータスが上がっただけでなく、他のジョブのステータスも上がっている。
とりあえず新しく覚えた技をひとつずつ確認していこう。
スラッシュは剣技のひとつでゲームでは初期に覚えるものだ。
ダブルアローもゲームに出てくるし、大丈夫だな。
そしてその次だが…フレイム以外は初級の魔法だな。
ウィザードの最大の利点だ。
フレイムを選べば、火属性系の魔術師になれるのだろう。
それ以外を選ぶと、また違う道が開かれるというわけか…。
さてさて、ゲームでの定石は、ウォーターかストームを選ぶのがいいのだが…。
気分的にウォーターにしておこう。
その後、また何度かスライム狩りをする。相変わらず叫ぶ言葉の意味はわからないが、命乞いみたいなことをするやつもいたな。ちょっと面白かった。
「なんだ…?微妙に暑くなってきたぞ?」
この微妙な熱は、恐らく『クリムゾンスライム』だと思われる。その名の通り火属性を持ったスライムだ。
まぁ、突き詰めてしまえば大して強い訳でもないが…
「こんな無駄な思考をしていて勝てるほど弱くはない。厄介な敵だよ…。」
ため息をつきながら、杖を構える。
「先手必勝!【マジックボール】」
「ЙыЕющЖ!」
CSは、短く叫ぶと俺のマジックボールを打ち消した。
油断していて、2撃目を用意していなかった。それが故に、決定的な隙が生まれる。
まずいぞ、これはッ!
みぞおちに綺麗な体当たりが決まり、防御力の薄いウィザードでは後ろに吹き飛んでしまう。
少し後ろの壁にぶつかり、そのまま威力は止まったが、腹の痛みは治まらない。
「やべぇやべぇ!」
衝撃による硬直状態の俺をCSは決して逃さずに、己の中心に熱を溜め込む。
あの熱量は…【火砲】だ。
それはまずい。ダメだ…。
直撃すれば、ウィザードの紙みたいな防御力と塵のような体力では、生き残れないだろう。
ギリギリ避けても、広範囲へ向けての火傷付与効果があるので、やはり死ぬだろう。
そして、当然ながらこのダメージ量と身体能力から鑑みるに、完全に避けることは不可能だろう。
「……!ラッキー」!
これならギリギリ勝てる!
……To be continued
次回予告!
お馴染みクエイフだ!
変なところで引っ張ったが俺は生き残れるのだろうか?あんなにカッコつけて
「これなら勝てる」
的なことを言ったのに死んでたら笑いものだな。
次回!第7話 一時帰宅
……タイトルで若干ネタバレしてるじゃないか。