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詩集 手をつないだら

ふんわり

作者: 小日向冬子

何をそんなに焦っているんだい


いいから少し力を抜いて

ゆっくり深呼吸してごらん

そして静かに目を閉じて

自由に思いを巡らしてごらん


今の君の頭の中は

やるべきことと

やらねばならぬことの

オンパレード


もちろん間違いなんかじゃない

けれど正しさってやつは

時に人を

窒息させてしまうんだ


頭を一度

空っぽにして

思い出してごらん

いつの間にか失くしてしまった

胸の高鳴り


想像してごらん

やってみたいこと

わくわくすること

時間を忘れてしまうくらい

夢中になれること


君の心には

いったい何が浮かんでくるだろう


いいんだよ

何もなくても嘆くことはない


長いことそうやって

自分を追い詰めるように生きてきたんだもの

そうでなければ生きてこれなかったんだもの


でもね

もう君は

そんな風に

肩ひじ張らなくてもいいんだよ


大丈夫

何も考えず

ぎゅっと固くなっていた心を

ゆったりと解きほぐしてごらん


すぐにできなくてもいい

少しずつでかまわない


そうしたらきっと

何かが見えてくるはずだから


焦らないで


だって

君は決して

空っぽなんかじゃないのだから

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― 新着の感想 ―
[良い点] ついつい日々の生活に追われて、今している事がやりたい事だったのかやらなきゃいけない事だったのかの区別もたまに難しくなって。 空っぽじゃない、ってそう言ってもらえたら あぁ、これってやりた…
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