第6話〜曳行
書かせていただきました。なんだか 宇宙戦艦ヤマト関係のボキャブラリーまで出てきてしまいました。これはリアル 路線とは違うような気もします。それでも、お楽しみいただけましたら幸いです。
艦影は、反水星連合の掃宙艇一隻だという情報がもたらされた。データによるとR型掃宙艇だという。掃宙艇といえど、ターゲット・トラッキング機能を有した38mm ラピッドファイア(速射砲)を二門装備している筈であった。それならば敵を侮ることはできなかった。
このデータは全艦内に共有されているはずだった。
【敵影捕捉、識別信号により水星連合所属の艦艇だと思われる】オタギリ艦長の声だった。艦載レーダーも敵を補足したようだ。
主砲の口径も射程距離もこちらの方が格上のようだった。これは、戦闘は簡単に終わるだろう。艦内の誰もがそう予想した。
しかし 主砲は火を吹かなかった。何故なら、R型は停艦命令に従うような素振りを見せたからだ。
オタギリ艦長は、軌道間輸送機の出動を要請した。敵艦を曳航するのだ。
━━降伏と見せ掛けて、急襲などしてこなければ良いが。
シブレッドは思った。いや 艦内の誰もが思っていたに違いない。どうも 敵の往生際が良すぎるのだ。
マシュウの主砲は、85mmショックカノンであった。マシュウは慎重に目標に向かって主砲の照準を合わせながら 接近を試みた。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




