第25話〜カウント0
おはようございます。遅くなってしまいました。書かせていただきました。いよいよ 数学的な戦闘に入ります。戦闘 バレーは長く続くと思います。お読みになっていただけましたら幸いでございます。
友軍機同士の同士討ち(フレンドリーファイヤー)だけはやめてくれよ━━。
マキシマム=フルクラムに向けてそれだけを念じた。
『10』
気がつくと、カウントが進んでいた。もうじきに、搭載艦砲の射程圏内に入るであろう。一直線に走る白い閃光!
マシュウの右舷すぐを横切った。敵の方が射程の長いビーム砲を装備しているのか?シブレッドは恐れた。
こちらの射程外から攻撃されては 全く 太刀打ちできない。砲は火力だ、射程だ。その性能が上回った方が、闘いに勝つ。それが原則だ。
ヴァンガード1艇が、鋭い光線に貫かれた次の瞬間に爆散して消滅したのが見えた。
128mmの物理砲を備えたボーグ級航宙巡洋艦がその、巨砲を、雷を振り下ろすように発射した。真空の宇宙空間なので、音こそ伝わってこないが、その迫力は すさまじいものであった。
隣の砲座のフルクラムが、ラピッド・ファイアを闇雲に連射し始めた。彼の大笑いは止まらない。
「やめろ!」
シブレッド=モータブルは怒鳴った。
が、彼は意にも留めていない様子だった。これは通報せざるを得ないのだろうか?そう考えた時である。
『0』
カウントが0になった。艦隊が、敵宇宙群との邂逅を果たしたのだ。
『−1、−2…』
さらにカウントは続く。絶対値が大きければ大きい程、より近接戦闘となるという意味である。
補給物資を載せたランチビークルの船団が、第六艦隊の遥か側方を水星に向けて飛翔していた。その船団だって、もともとは大小様々な護衛艦により、警護されていたのに違いなかった。それらの護衛艦隊は、ここに辿り着くまでの間に喪失、損耗してしまったということなのだろうか?
護衛のない無人艇の集まりは、丸裸同然に見えた。補給部隊だって命がけである。シブレッドは身を引き締める思いだった。
お読みになっていただきました 誠にありがとうございました。次は、別作品を書くかもしれませんよろしくお願いいたします。




