作者の考え
こんにちは、親愛なる読者の皆さん!
今日はいかがお過ごしでしょうか?
何か新しい発見や、考えさせられることはありましたか?
実は最近、あることについて考えていました。
せっかくなので、皆さんにも聞いてみたいと思います。
――無敵の主人公、好きですか?
どんな敵でも一撃で粉砕し、
どんな困難もまるで存在しないかのように踏み越えていく。
圧倒的な力を誇り、誰にも止められない最強の存在。
しかも、戦うたびにカッコよく決め台詞を吐きながら、
あまりにも堂々とした態度で勝ち続ける。
確かに、それはそれで気持ちいい。
読んでいて爽快感があるのもわかります。
でも、ふと思うんです。
「もともと弱かったはずの人間が、なぜここまで強くなれるのか?」
ちょっと前まで取るに足らない存在だったのに、
気づけば誰よりも強くなり、
神すらも倒す存在へと成り上がる。
……でも、その「神」って何なんでしょう?
簡単に倒される神って、本当に神なんですか?
血を流し、命を奪われる存在は、もはや神ではないのでは?
結局のところ、少し強いだけの「上位存在」にすぎないのではないでしょうか?
そして、ここからが本題です。
もし簡単に滅ぼせるのなら、それは本当に「神」なのでしょうか?
普通の人間の攻撃で倒される存在なんて、
そもそも神と呼べるものなのか?
命を奪われる時点で、それはもう神ではないのでは?
結局のところ、ただ人間より少し強いだけの存在。
それ以上でも、それ以下でもない。
そんなものを「神」と呼んでいいのか?
血を流し、傷つき、倒れる──
それが本当に神聖な存在なのか?
いや、むしろ……ただの強者にすぎないのでは?
かつて、俺もそんな物語に夢中になっていた。
時間を忘れるほど没頭し、
気づけば何時間も読み続けていた。
圧倒的な戦い。
世界を揺るがすような一撃。
最強の主人公が敵を薙ぎ払い、
壮大な戦場を駆け抜ける。
──確かに、あの頃は最高に熱かった。
だが、いつの間にか気づいてしまった。
「あれ? これ、また同じ展開じゃないか?」
どこかで見たようなストーリー。
繰り返されるお決まりのパターン。
お約束の展開から抜け出せない物語。
まるで型にはめられたかのように、
どれも似たようなものばかりになってしまった。
面白さって、
「理想の世界で、力ですべてを解決すること」だけなのか?
ふと疑問に思った。
「なぜ、こんなにも浅く感じるようになったのか?」
もちろん、圧倒的な強さで全てをねじ伏せる主人公には魅力がある。
最強が無双する展開には、爽快感もある。
でも……何かが足りない。
もっと葛藤する主人公が見たい。
悩み、迷いながらも前に進む姿が見たい。
誰だって、心のどこかに弱さを抱えているはずだ。
どれほど強くても、絶対に揺るがない人間なんていない。
現実では、どんなに力があっても完璧な存在なんてありえない。
ならば、物語の中だけは例外なのか?
皆さんは、どう思いますか?
次の章は20:00に公開されます。




