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無限のゲーム - 絶望の先にある勝利』【旧作】  作者: Marukuro Rafaella
第8章 世界を繋ぐ扉、突如開かれる
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「崩れゆく旧世界!新たな時代の始まり」

皆さん、こんにちは、再び!


物語は続きます。コメントを残して、評価もお願いします!

最初の侵略の数時間

静寂は長く続かなかった。


最初に聞こえたのは、ポータルの轟音だった。雷鳴のように、骨まで震える音。まるで空が裂けるかのような音だ。次に、閃光が走った。空気に紫色のひびが走り、生きている傷のように広がっていった。


そして――彼らが現れた。


最初の数秒で何が起こったのか、誰も理解できなかった。人々は目の前の不可能な光景に呆然と立ち尽くし、まるでハリウッド映画の特殊効果を見ているかのようだった。


だが、それは現実だった。


最初の悲鳴が、硬直した空気を引き裂いた。


車のサイズほどの巨大なモンスターが道路に落ちてきた。その甲殻には棘が生えており、口からは腐食性の唾液が滴り、アスファルトを溶かしていく。しばらく動かず、新しい世界に慣れるように静止していた…が、すぐに動き出した。


悲鳴が次々と響き渡った。


ポータルから次々と新しいモンスターが現れた。巨大で動きが鈍いもの、太くて強靭な手足で道を破壊するもの。小さくて素早い、蛇のようにうねりながら進み、無数の爪を持つ足を引きずるもの。上空からは、ぐしゃりとした肉塊のような飛行生物が降ってきて、人々に襲いかかる。


彼らはただ殺していたわけではない。


彼らは切り裂き、壊し、引き裂いていた。


血の滴が店のショーウィンドウに飛び散った。それは濃く、暗く、まるで油のようだった。人々は必死に逃げようとしたが、通りは罠と化していた。車は混乱の中で動けなくなり、クラクションが鳴り響く。まるでそれで運転手を救えるかのように。


一人の女性が公衆電話ボックスに閉じ込められ、震えながら携帯電話を握りしめていた。彼女は祈っていた。


六本足を持つ獣が、広く開かれた口、三列に並んだ歯を見せながらガラスの前に立ち止まった。


その獣は急いでいなかった。


見ているのが好きだったのだろう。


人々は建物から飛び出し、開けた場所に逃げようとした。しかし、そこにも待っていた。


軍は迅速に反応した。


ヘリコプターが都市の上空に現れ、ミサイルを放った。地上からは機関銃の弾が飛び、絶え間ない銃撃で熱を帯びていた。


しかし、モンスターたちは倒れなかった。


中には弾を気にしない者もいた。傷を受けた者ですら、目の前で傷が癒されていった。


ミサイルが翼の生えた巨大な動物に直撃した。爆発は街区の半分を吹き飛ばし、瓦礫が人々に降りかかった。


塵が舞い上がると――その存在はまだ立っていた。


それは頭を振り、ヘリコプターをじっと見つめていた。


そして、跳びかかった。


1時間後、ほとんどの大都市との連絡は途絶えた。


2時間後、政府は崩壊を始めた。


そして3時間後…


新しい時代が始まった。


捕食者の時代。


この時点で、世界はもはや以前の姿ではなかった。


かつては人々が仕事に向かい、デートに急ぎ、街を歩いていた場所には、今や焦げた死体、ひん曲がった車、灰と瓦礫となった建物が横たわっていた。


叫び声は徐々に少なくなった。


それは、人々が逃げることに成功したからではない。


叫ぶべき人々が、もはやいなかったからだ。


だが、本当の狩りはまだ始まっていなかった。


最初の生存者は瓦礫の下から這い出した。


20歳前後の男、全身血まみれ――他人の血なのか、自分の血なのか、彼はもう分からなかった。周囲の世界は、まるで見知らぬ場所のようだった。幼い頃から知っていた街並みが、今ではまるで映画の災害シーンのように感じられた。


男はよろめきながら立ち上がり、歩き始めた。


一歩ごとに、鈍い反響が耳に響いた。


そして、音。


静かで、かすかな音。まるで誰かがガラスを爪でひっかくような。


男は振り向いた。


影が路地を横切った。


「誰だ?」声はひっそりと震えた。


返事はなかった。


ただ足音が。


速い。軽い。


男は後退りしたが、すでに遅かった。


何かが暗闇から飛び出した――あまりにも速く、あまりにも無音で。


冷たい指が男の喉に食い込んだ。


そして、男は彼らを見た。


"来た者"たち。


彼らはほとんど人間のように見えた。


ほとんど。


青白い肌、凍りついた顔、怖ろしいほど滑らかな動き。


そして目。


黒い。空っぽの。


嘲笑に満ちた好奇心を湛えていた。


彼らはすぐに殺さなかった。


ただ見ていた。


観察していた。


選んでいた。


男は必死に振りほどこうとしたが、指はますます強く締めつけた。


来た者が頭を傾け、まるで興味深い発見をじっくり見ているかのようだった。


「適合する。」


その言葉は男の頭の中で響いたが、存在は口ひとつ動かしていなかった。


そして痛みが訪れた。


歯や爪からではない。


内側から。


まるで何かが彼の魂を引き裂き、外に引き出しているような感覚。


男は叫んだ。


しかし、もう誰にも聞こえなかった。


ニューヨーク、アメリカ


タイムズスクエア。街の中心、広告の光で脈打っていたその場所は、今や異なる光で照らされていた。炎のような光で。


空に開いた巨大な亀裂から、誰も想像できなかった存在が押し寄せてきた。


最初に現れたのは、後に「食らう者たち」と呼ばれるものたち。


形を絶えず変える闇の塊。液体の影のように動きながら。彼らはただ殺すわけではなかった。犠牲者を飲み込み、残されたのは服と震える空気、他者の叫び声だけだった。


その一つの塊が、高層ビルを這い降りながら警官のグループに出くわした。人々は銃を撃ったが、弾丸は消え去り、飛沫さえ残さなかった。


次の瞬間、闇は一気に前方に飛び込んだ。


そして…静寂。


武装した五人が姿を消した。


無音の中、ラジオの音が鳴り響く。


やがて、他のモンスターたちが現れた。背の高い、人型のもの。中世の鎧のような形をした、歪んだバージョンの衣服を身に着けていた。顔はマスクで覆われていたが、空っぽの眼窩は赤く光っていた。


彼らは急いで攻撃することはなかった。


街を歩いていた。ゆっくりと。荘厳に。


その後ろには、死が従っていた。


ロンドン、イギリス


ビッグ・ベンが午後7時を告げたとき、タワーブリッジに巨大な何かが落ちてきた。


モンスターの轟音は、ぶつかり合う車の音さえもかき消していった。


ドラゴン。


だが、神話で語られるものとは異なる。黒い物質の塊のような体、まるで固まった煙のようだ。眼窩からは白い炎が輝き、爪は人間の体よりも大きく、石を柔らかな粘土のように引っ掻いていた。


最初に立ち向かおうとしたのは、イギリス軍の兵士たちだった。


対空ミサイルが発射された。


しかし、目標に届くことはなかった。


存在の前で空間が歪んだかのように見え、次の瞬間、すべての攻撃が反転して戻ってきた。


ロンドン塔が粉々に砕け散った。


大地が震えた。


そのとき、ロンドン市民は理解した。この存在たちは、ただの強者ではない。


彼らは、彼らを遊んでいるのだ。


モスクワ、ロシア


クレムリンの鐘が真夜中を告げたとき、赤の広場は白い霧に包まれた。


濃く、刺すような霧。


冷気が服を貫通し、人々は震えた。


霧の中から、姿が現れた。


高く、ぼろきれをまとい、奇妙な生物の頭骨が飾られた長い杖を持っている。


彼らは音も立てず、幽霊のように地面にほとんど触れずに動いていた。


人々は逃げようとしたが、霧は生きていた。


それは肺を満たし、氷の針が喉に突き刺さった。


一分も経たないうちに、広場は静まり返った。


そして、その後「死神じねん」と呼ばれることになる者たちは、無言の行進を続けた。


叫び声も、


銃声も、


ただ冷たい風のささやきだけが響いていた。


北京、中国


何千年も耐えてきた万里の長城が、たった十分で崩れ落ちた。


巨大なモンスターたち、機械化された戦象のような姿をしている彼らは、古の石を踏み砕きながら、兵士たちの必死の抵抗を無視した。


その装甲は、どんな攻撃も通さなかった。


彼らはゆっくり、着実に動き、疲れも容赦も感じさせなかった。


しかし、本当の脅威は後からやってきた。


黒い槍がポータルから飛び出し、地面に降り注ぐ。まるで雨のように。


それに触れた者は、まるで存在しなかったかのように消え去った。


市民たちは、叫ぶ暇もなかった。


一瞬で—街は人々で溢れていた。


次の瞬間—空っぽになっていた。


東京、日本


新宿は戦場と化した。


最初に現れたのは巨大なバッタのような生物。


そのカチカチの殻はネオン看板の光で輝いていた。


彼らはビルとビルの間を跳び、鋭い足で建物を切り裂いた。


人々は叫び、地下鉄に隠れようとしたが、トンネルは死の罠だった。


そして、彼らが来た。


白い衣装に紅い模様が施された高い姿。


その顔は恐ろしい仮面で隠されていたが、その目は…


彼らは笑っていた。


一人が空っぽの通りを歩きながら、暗い鎖で繋がれた人々の行列を引き連れていた。


女性たち、男性たち、子供たち。


彼らは無力な操り人形のように、その後ろを歩いていた。


すぐに街は静まり返った。


通りには、ただ無表情な支配者たちだけが残った。


侵略から6時間後、その都市はもはや「街」とは呼べなくなった。


もはや人類の拠点ではなかった。


それはアリーナだった。


ここで一部の生物は狩りをし、


そして、他の者たちは遊んでいた。

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