95話 砂漠地帯
俺達一行はセントルイス街を出て南の街に向けて進んで行った。
草原が広がっていて、風がふくと草が一斉に揺れだした。その景色をみて和やかな気持ちになった。
その後、俺達は草原の中にある道を進んで行ったのである。
もちろん魔物が現れたり、襲ってきたりもしたが、俺達は協力して、その魔物達を倒しながら進んだ。
しばらく歩くと、草の量が明らかに少なくなっており、体感温度も暑く感じた。
その後も進んでいくたび、草の量が少なくなり、体感温度もさらに暑くなっていた。
やがて、2時間くらい歩きながら進んだ。周りは、草が全く生えておらず、辺り一帯土ばかりであった。
また、黄砂が少ない量だが飛んできていた。俺達は目の中に入らないようにゴーグルをかけていた。
俺やショウカの分はホーラルさんが用意してくれていた。
俺達は用意されていたゴーグルを装着していたのである。
そして、吹いてくる黄砂の量が多くなってきたことを感じたホーラルさんは次のように発言した。
「これより先は、砂漠地帯と思われる。辺りは砂ばかりで黄砂が強く吹き込み、また魔物なども襲ってくる。みんな、口をさえぎり、ゴーグルをしっかり装着して、こころして歩むように」
「「はっ!! 了解しました。こころして歩みます」」
俺達はゴーグルをしっかり装着して、マスクやマフラーなどで口をふさぎ、砂漠地帯に入っていった。
砂漠地帯に入るとホーラルさんの言うとおり、辺り一帯砂ばかりで、風がふくと、多くの砂が吹き飛んでいき、まるで生き物のように形が変わっていった。
また、視界の先の景色が歪んでいるように見えるほど、熱気がすさまじく、強烈に照り付ける太陽からの日差しによってさらに暑く感じていたのである。
また、風が強く吹き込んでいるため、俺の顔に黄砂が叩きつけてきたのである。
多く黄砂が吹き込むため、辺りは黄色に見え、視界不良であったのだ。
さらに、砂漠地帯は猛暑で照り付けるように暑いが、黄砂の対応のためにマフラーやマスクをしていた俺達はさらに体感温度が上がっていたのである。
恐らく、飲み物を少なくしか所持していれば、熱中症ですぐ倒れるだろう。
俺達は、水を大量に用意していたので水分には問題なかった。
しかし、この視界不良のなか進むのは大変でいつもより足取りは遅かった。
俺達はそんな過酷な状況でも頑張って進んでいた。
そんなときであった。突然目の前から大量の砂が引き飛んだのである。
目の前をよく確認してみると、そこにはもぐらのような化け物がいたのである。




