71話 6階層
俺達は協力して、ウツボカブテの群れを倒し、冒険者達を救助した。
冒険者達をほっといて先に進むと、魔物に狙われる危険性があったので、その場にとどまっていた。
やがて、回復薬や自然治癒により回復した冒険者達は普通に動けるようになっていた。
回復している間に、冒険者達と話し合っていた。話し合いの結果、冒険者達は帰還すると決めたようだった。
そのため、冒険者達は回復すると、俺達にお礼をいって階段を上がっていった。
俺達は冒険者達が階段を上がっていくのを確認すると、5階層を進んで行った。
もちろん、冒険者達を回復している間に、ウツボカブテの身体の一部を剥ぎ取り、素材は回収しておいた。
5階層をしばらく歩いていたが、地面にはいくつもの浅い穴があった。
その穴を見て、ウツボカブテを倒して、さらに先に進んでいる冒険者がいるなと俺は判断した。
さらに進んでいくと、消化液溶かされた冒険者の一部が複数転がっていた。
俺達は、それを見て吐き気がきたがなんとかこらえて、先を進んで行った。
ウツボカブテの死体や、身体を溶かされた冒険者の一部が散らばっていた道を突き進んでいった。
すると、しばらくして、階段が見えた。6階層につながる階段だと思い、俺達はその階段を降りていった。
階段を降りていたが、冒険者は誰一人いなかった。
やがて階段を降りきると、6階層に着いた。
6階層は1から5階層までとは違い、地面や壁がいばらでできていた。
いばらをさわってみたが、トゲがあるためさわった指から血が出ていた。
俺はすぐさま、雑魚の魔物から回収した布のような素材をバックから取り出した。
その素材を血が出た指に巻き付けておいた。
また、トゲに触って確認した結果を見ていたエマやディーラーは俺と同じように、壁を触らないように気をつけていた。
壁に当たらないように真ん中の道を突き進んでいると、目の前に冒険者の死体があった。
死体を確認すると、首の部分の骨が内側に曲がっていた。
しかも、いくつも曲がった骨を確認したが、それぞれの骨の曲がっている部分は一部だった。
しかも、その折れている一部分の骨を繋ぎ合わせると、円上に一直線になった。
さらに曲がっていた骨には小さな鋭い穴が見えた。
死体の首の骨を観察した結果、俺達はこう結論づけた。
トゲのようなものがが生えている縄のようなもので、首を締め付けられたのではないかと・・・
さらに進んでいくと、大勢の死体が転がっていた。その先になにやら浮かんでいるものが見えた。
よーく確認すると、壁や地面と同じいばらでできていたものが浮遊していた。しかも、鋭い牙に赤い瞳をしていたまるでドラゴンのような形状であった。
「間違いないわ。この形状と材質はいばらアーチドラゴンだわ」
いばらアーチドラゴン。強敵が現れたと俺は思ったのである。




