43話 カルロス VS ゴブリンナイト ②
ゴブリンナイトは、後退したあと何やら呪文のようなものを唱えていた。
俺は、ゴブリンナイトが何を仕掛けてくるか分からなかったので、霊力を全開にしておいた。
(ゴブリンナイトは、どう仕掛けてくるつもりだ‥‥‥‥‥‥)
俺は相手の様子を伺っていた。
少しして、ゴブリンナイトは唱えるのを終えていた。次の瞬間、ゴブリンナイトは地面を踏ん張っていた。
少しして、こちらの方を見てきた。
(くるか‥‥‥‥‥‥)
俺はさらに身構えた。
すると、次の瞬間であった。ゴブリンナイトがこっちの方にものすごい勢いで向かってきた。
「ぬうん!!」
ゴブリンナイトは声をあげながら、剣を振り上げた。
振り上げてきた剣は俺の頭上に振るわれた。
俺は、よけきれないと判断した。そのため、刀で攻撃をしのごうと考え、刀を頭上に持ち上げた。
次の時間、刀と剣がぶつかり、すごく大きい金属音がなった。
俺は勢いがついて振り下ろされた剣を受け止めたため、大きな衝撃をうけた。
全力で刀を持ってはいるが、ゴブリンナイトの力がとても強く、踏ん張るのが難しい‥‥‥
刀を持っている手からはミシミシという音が聞こえていた。カルロスは歯を食い縛りながら、なんとか踏ん張ろうとした。
「ぐ、ぐ、ぐ、ぐ、ぐ~~!!」
俺は踏ん張りながら、力を加えて、剣をなんとか弾いて横にそらした。
ゴブリンナイトは、俺の真横におちた。だが、降りた地面を蹴って再び向かってきた。
剣の切っ先を向けて突っ込んでくる‥‥‥
俺は回転斬りを繰り出した。
ゴブリンナイトの剣は、回転斬りした刀の側面にあたり、誰もいない空を切っていた。
回転斬りで回転していた俺は、そのままゴブリンナイトを斬ろうとした。
だが、次の瞬間、ゴブリンナイトは驚愕する手段をとってきた。
なんとゴブリンナイトも回転斬りを行ってきたのである。剣も反転して、刀を弾かせた。そのまま、ゴブリンナイトは剣を縦に持って、突進してきた。
俺は弾かれた刀を正面に持ってきたが、ゴブリンナイトの重さも加わった剣をしのぐのは難しく、ものすごく押された。
俺はのけぞりながら、そのまま、押されまくっていた。
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