31話 ゴブリン VS エマ率いるゴブリン討伐部隊 ①
ディーラーが組織の目的地に向かっていたころ、カルロスがいる森にある部隊が入ってきた。
その部隊は、最近通行人を襲撃しているゴブリンどもを討伐する部隊であった。人数は9人だった。
「今回の任務のターゲットがいる部隊が森の中に入ってきたぞ。いまから、ゴブリンどもとの戦いが起こるはずだ。少しの間俺達は静観しているぞ。ただ、俺が指令をしたら、部隊の背後を攻撃する。よいな!!」
「「はっ。わかりました。」」
討伐隊がゴブリンどもと戦っている隙に、その背後を攻撃するといった作戦だった。
(なんて汚い作戦を考えるんだ‥‥‥ただ、それよりも俺はこの後どう行動すればいいんだ‥‥‥)
カルロスはこの後どう行動すればよいか悩んでいた。
その頃、討伐隊を率いるエマは、部隊の皆に警戒を高めるように促した。
「皆、森の中に入ったわ。これから、ゴブリンどもと戦うから気を付けて行動するように!! あと、昨日話した通りの戦術で戦うように意識を集中してね!!」
「「おお~!!」」
「「了解した!!」」
部隊は、剣士や槍使い、斧使いが先陣に立っていた。もちろんエマも先陣である。そして、中間には魔法使いがいた。後方には、弓使いや盾を持ったものが配置されていた。
その後、討伐隊は森の中を進んでいった。進んでいくと、西の森程ではないけど、草木が生い茂っていた。
討伐隊は生い茂る草木などを警戒しながら交通路を進んでいた。すると、私たちの両側にある草木の中から少しだけガサガサという音が聞こえてきた。
その音がしたところを部隊の仲間が警戒しながら様子をうかがっていると、突然ゴブリンが姿を現した。その数は、10匹ぐらいではなかった。およそ、30から40匹ほどいた。
「皆、ゴブリンどもが姿を現したわ。昨日言った通りの戦術で戦うわよ!!」
「「おお~!!」」
エマが発言した直後、ゴブリンどもが攻撃し始めた。エマが率いる部隊は迎えうち、戦いが始まった。
ゴブリンどもは剣を振り下ろしながら突撃してきた。そこを部隊の先陣を務めていた者達が、切ったり突いたりした。ゴブリンの何匹かはもろに攻撃をくらい悲鳴をあげた。
「ぎやあああああ~~~~~!!」
悲鳴を上げた後、攻撃を受けたゴブリンはその場で倒れた
攻撃を剣ではじいたりよけたゴブリン達はそのまま剣を振り下ろして攻撃してきた。部隊の仲間たちは、武器で剣をはじいたり、盾で他の仲間をカバーしたりして、ゴブリンどもの攻撃をしのいだ。
「「くっ‥‥‥!」」
「「うおっ‥‥‥!」」
しのいだ時仲間たちは少し声を出した。
しのいだあと、仲間たちは弓矢や魔法の攻撃を展開した。ゴブリンどもはこの攻撃をもろにくらい、多くのゴブリンは倒れるかあるいはダメージを受けた。
その隙をついて、先陣の者達がゴブリンどもを攻撃した。攻撃を受けたゴブリンどもはさらに数を減らした。
それを見晴らし用の建物から見ていた組織の者達は感嘆な声を挙げていた。
「「おお~~!!」」
「「やるな~~!!」」
「ほう、なかなかやるな!! 仲間たちの役割を十分生かした配置や戦術だ!!」
幹部のミジョンも感嘆の声を挙げていた。
「し‥‥‥しかし‥‥‥このままでは討伐隊は、ゴブリンどもを全滅させるかもしれませんよ!!」
組織の一人のものが心配そうにつぶやいた。
「な~~に大丈夫だ!! あのこざかしいゴブリンどもだ。こんな簡単にやられるはずがないだろう!!」
ミジョンのいう通り、ゴブリンどもはある行動にでた。
剣を持ったゴブリンどもが戦っている中、弓矢を持ったゴブリンどもが矢を放ってきたのだった。
仲間を犠牲にしてでも、討伐隊の者達にダメージを入れようとするやり方に、討伐隊の者達は衝撃を受けた。
そして、剣を持ったゴブリンどもも戦っていた部隊の仲間も矢が刺さりダメージを負った。
「「うぐっ‥‥‥!」」
「「ぐ‥‥‥ぐう~~!」」
矢が刺さった仲間は、痛みのこもった声を挙げた。
仲間たちの一部は、矢が刺さり怯んでいた、その隙にゴブリンどもが剣を振りかざしながら攻撃してきた。
「「ぎぎいいいい~~~~!!」」
ゴブリンどもは、声を発しながら剣を振り下ろしてきた。
「ぐはああああ~~~~!!」
一人の仲間が大きな悲鳴を上げた。
どうやら一人の仲間がやられたらしい。仲間はその場で倒れた。さらに次々とゴブリンどもが剣を振りかざして討伐隊の仲間に攻撃しようとしてきた。
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