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18話 森でエマに出くわす

 組織が奴隷商人と売買を行う時までに、いろいろ準備しないといけないことがあった。


 ひとまずショウカさんには、前金1万ゴールドを渡した。残りの支払いは、友人に組織の者を渡した後にすると約束した。


 その後、組織の者はショウカさんに任せ、俺は荷車を引きながら宿屋に向かった。


 宿屋の外に荷車を置き、部屋に入った。


 部屋に入ると、手荷物を床に置いた。散歩中に購入した飲食物で食事をした後、すぐベッドに横になり寝た。


 疲れていたのでぐっすり眠れた。起きたのは深夜2時だった。


 組織の連中と一戦交える予行練習を兼ねて、この時間帯に街の外に出て、魔物を討伐しようと思った。


 対戦する魔物は、街を出て南側にいるゴブリン共だ。最近事件を起こしているゴブリン共の一部と戦うことに決めた。


 俺は、身支度を整えた。また、必要最低限のアイテムをバッグの中に入れ担いだ。


 ランタンを手に持ち、宿屋を出た。宿屋を出ると暗かった。ダンジョンに挑んだ日のことを思い出しながら街の外に出て南の方向に向かった。


 交通路の上を俺は歩きながら進んでいた。ここの周りも草原が広がっていた。その後、進んでいくと森が見えた。俺は森の中に入っていった。


 茂みに隠れながら慎重に進んでいくと、ある程度進んだ所から声が聞こえてきた。


 俺は茂みの中から恐る恐るその声のある方向を観察した。


 すると、ゴブリンが4匹ほどいた。その4匹の内、1匹は弓を装備している。また、もう1匹は斧を持っていた。残りの2匹は剣を持っている。


 そして、ゴブリン共に取り囲まれている人物がいた。イムルさんの屋敷で出会ったご令嬢のエマさんだった。


(なぜこの森にいるんだ。しかも今は深夜2時だぞ。さらにゴブリンどもに取り囲まれているし何をやっているんだ。)


 俺はエマさんが何をしているのかも観察した。


 エマさんはゴブリン4匹と戦っていた。しかも魔法や剣術を使って結構強そうだった。


 その後もゴブリン4匹と一進一退の攻防を繰り広げていた。だが、その時、新手のゴブリン4匹が現れて、背後から切りかかろうとしていた。


 俺は茂みからすぐさま出た。背後から切りかかろうとしていたところを刀でしのいだ。突然現れた俺にゴブリンもエマさんも驚いていた。


「えっ‥‥‥」

「「ぎぎぎいいい~~~!!」」


「なんであなたがここにいるの?」


「それはこちらが聞きたいですよ。でもゴブリンと戦っているようなので加勢しますよ」


「加勢なんていらないわよ。邪魔なだけ‥‥‥」

 エマさんの発言の途中でゴブリンどもが攻撃してきた。


 俺とエマさんは、それらの攻撃を避けるとすぐさま攻撃に移り、それぞれ一撃繰り出した。すると、ゴブリン2匹は切られその場で倒れた。


 さらに、ゴブリンどもが怯んだ隙に、地面を蹴って切りかかった。さらに2匹のゴブリンを斬り伏せ倒した。


 俺とエマさんは背を預ける状態になった。その時だった、突然弓矢が俺の頬をかすったのだ‥‥‥


「しまった、弓矢をもったゴブリンがいたんだった‥‥‥」

「ちゃんと警戒しなさい。邪魔にならないようにしてよ」


 エマさんに叱られた。観察して敵の武器を確認していたのに矢をくらってしまった。叱られても仕方ない。


「すみません、警戒を怠っていました。今度はしっかりします。」

「ふん、どうだか。また同じ失敗するんじゃないの!!」


 エマさんは発言を終えると、ぐるっと反転して、火の魔法を繰り出したのである。


 火の魔法は、弓矢を持っているゴブリンに当たった。当たったゴブリンの弓矢は燃えていた。また、そのゴブリンは衰弱していたのである。


 エマさんが火の魔法を繰り出している時、俺は、斧を持っているゴブリンに向かっていった。


 斧を振り上げてきたが、速度が遅いので振り下ろす前に一太刀入れて倒した。


 俺とエマさんは互いに見る形になった。そして、二人は同時にお互いの方に向かって攻撃した。


 しかし、攻撃の対象としたのはゴブリンだった。二人はすれ違いながら、それぞれの標的のゴブリンに一撃くらわした。


 こうして、俺とエマさんはゴブリン8匹を倒した。

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