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178話 挑発

 俺はとてもおいしいとんかつ定食を勢いよく次々と食べ、十分くらいですべてたいらげた。おなかがいっぱいになりとても満足していた。


 そんな満足している俺の近くにガタイのいい男が二人近づいてきた。


 その二人の男は俺を挑発するかのように話しかけてきた。


「おい、お前この街の者じゃねえな。お前のような貧相な部外者がこの店で食べんじゃねえよ」


 いきなり話しかけてきた連中はとても失礼な物言いを俺にしてきた。


 俺は、あまりにも失礼な言葉の数々に怒りが少しわいてきたが、こんな連中に過度に相手する必要はないと思い、冷静になりその場を後にしようとした。


 俺がその場を離れようとすると、相手にされなかったことに腹を立てたのか怒鳴りながら俺にこういってきた。


「おい、無視するんじゃねえよ。それとも怖くなってすぐさまこの場を後にしたくなったのか」


 二人のガタイのいい男は、笑いながらさらに挑発してきた。


 もちろん俺は相手にせずに店を出ようとする。


 挑発に乗らずに、店を後にしようとする俺の態度が気に食わなかったのか、二人のガタイのいい男たちは、暴言を吐きながら俺を殴ろうとしてきた。


「だから無視するんじゃねえと言っているだろ。この弱虫貧弱野郎が!!」


 しかし、俺は冷静だったので、二人の攻撃をよけた。男たちは空振りしたため、殴りかかろうとした勢いのまま転びそうになっていた。


 男たちは空振りしたことで恥ずかしさと怒りで顔が真っ赤になっている。すると、再び俺に向かって殴りかかってきたのである。


 俺は相手にしないでい続けても、何度も殴りかかってくると判断し、この二人を気絶させようと決めた。


 そう決めた俺は二人のガタイのいい男たちの攻撃を連続してよけた。そのあとすぐさま反撃に転じ、一人の男には腹部にけりを入れ、もう一人の男には後頭部にパンチをくらわしてやった。


 攻撃を受けた二人はその場にうずくまり、立ち上がることが難しそうであった。


 俺は相手がうずくまり、もう殴りかかったりはしないだろうと判断して、その場を後にした。もちろん屋台の店員にはこのような状況になり申し訳ないと謝った。


 その後、屋台を出ると、さらに暗くなっていた。施設にも明かりがともっている。もうすっかり夜である。俺は街灯や施設の明かりがともる中を歩き、宿屋に帰っていったのである。

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