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169話 ガスマスク

 俺ことカルロスは、前を眺めると赤黒く見える山々に不穏な空気を感じながら、草が生い茂る道を進んでいく。


 草が生い茂る道をある程度進んでいったが、魔物に遭遇することはなく赤黒い山の前についた。不穏な空気をより一層感じていた。


 さらに、山に入る前の場所にある看板が立てられていた。その看板には、これより先は赤黒い花が咲いており、毒を噴出させているため非常に危険と記されていた。


 その看板を呼んだ俺は、不安と緊張が入り混じっていた。ほかの騎士の方々も同様で、表情はよろしくなく不安と緊張感を表すように曇った表情をしていた。


 

 そんな俺たちに向かってこの騎士団を率いているホーラルさんが次のように発言した。


「皆これより先には、毒を噴出する赤黒い花が咲いていて非常に危険である。そのため持っているガスマスクをしっかりと装着してくれ!!」


 ホーラルさんがガスマスクを装着するように促したため、騎士の方々はすぐさまガスマスクを顔に装着した。


 ガスマスクをつけた集団を見るとなんとも物騒な集団に見えたのである。


 だが、そんなことを思っている時ではない。なぜなら自分の手元にはガスマスクがなく装着ができないからである。


 俺はガスマスクがないことをホーラルさんに告げた。


「すみません。ホーラルさんガスマスクを私は所持していません。どうしたらよいでしょうか」


「そのことなら心配する必要はない。すでにお前の分のガスマスクは用意してある」


 するとホーラルさんは俺の前に一つのガスマスクを取り出したのである。どうやらホーラルさんが用意してくれた俺が使用するガスマスクのようだ。


「これを今すぐ装着しろ!!」


 ホーラルさんに言われる通り、俺はガスマスクを受け取ると、すぐさまガスマスクを顔に装着した。隙間がないようにしっかり装着した。


 装着したことで、赤黒い花の毒を回避できると思い、少し安心した。


「よし、ガスマスクは装着したようだな。ほかの者たちもガスマスクは装着したか!!」


 ホーラルさんが皆に向けて確認のために大声で聞いた。


「「装着しました!!」」「「こちらも装着できております!!」」「「こちらも!!」」


 どうやら皆はガスマスクを装着できたようである。


「よしでは準備もできたことだ。これより赤黒い山々に挑むぞ!!」


「「はっ!!」」


 俺や騎士の方々ははっきりと返事をした。そして、覚悟を決めた俺たちは赤黒い山々の中に入っていったのである。


 


 

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