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153話 ガリエント王国までの道中の説明

 俺ことカルロスは大勢の護衛の方々に囲まれながら下座の席に座っていた。


 上座の席に座っていたホーラルさんは下座の席に座っていた俺にガリエント王国までの道のりを説明しようとしていた。


「では今からガリエント王国までの道のりを説明するぞ!!」


 ホーラルさんは少し気合いを入れながら説明をしようとしていた。


「はい、お願いします」


「まず、このセントルイス街を西のエリアから出ると、うっそうとした森がある。その森を進んでいくと途中で、宝石のような輝きを放つ湖が出てくる」


(そういえばクリエント街まで輸送される時に宝石のような輝きを放つ湖を見たな。檻の中からだったが、隙間から見えた景色はとても美しく輝いていたな)


 俺は輸送されている時のことを思い出そうとしていたが、ホーラルさんは話を続けてきた。



「その湖を通り越して、さらに進み、森を抜けるとその先にピリント街が出てくる。そのピリント街は小規模の街だ」


(俺はその街によったことがあるが、檻の中に閉じ込められていたのであまりいい思い出はないな)


 俺は苦々しい顔でピリント街のことを思い出していた。


「そのピリント街を抜けると、砂漠のような暑さを照りつける峡谷に到達する。その暑さはジーメン村の道中にある砂漠と同じぐらいの暑さがある。要注意ポイントのひとつだな」


(げえ、あの砂漠と同じくらいの暑さがあるのかよ。かんべんしてくれよ~)


「その峡谷を抜けると、ひとつの村が出てくる。その村は本当に小さい村だ。その村で一泊する。一泊したあとは村を出て、赤黒い草花が咲いている山々に向かう」


(あ~そういえば、クリエント街まで輸送されている時に、夕焼けのような赤黒い草花が咲いている山を通ったな)


「その山々を抜けたら、街が出てくる。その街の名は、エリエンス街という。中規模の街だ。その街を抜けたらずっと大通りを進んでいく。その道中にはいくつかの街や村が存在する」


「大通りをある程度進むと、中規模の街が出てくる。その街の名は、アイスランド街だ。その街を出ると、凍てつくような雪道が出てくる。そのため、アイスランド街で備えをしてから、その雪道に挑むぞ」


「その雪道を越えると、テンライト街に到達する。その街を抜けると平坦な道が長いこと続く。その道をずっと進んだ先に、ガリエント王国が見えてくる」


「以上がガリエント王国までの道中だ。さて、今の話を聞いても、ガリエント王国まで向かう覚悟はあるか」


(もちろん、そのこたえは決まっている)


「はい、覚悟はできています。厳しい道中を乗り越え、必ずやガリエント王国に入り、俺の無実を証明して見せます」


 俺ははっきりとそして決意をもって、覚悟ができていることをホーラルさんに伝えたのであった。


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