12話 武器屋で刀買う
俺は、大金の入ったアタッシュケースを持って、銀行に向かった。
銀行は威風堂々たるコンクリート製の建物であった。また、白色が荘厳さをさらにきわただせていたのである。
俺はその銀行の中に入ると、すぐに受付を行った。登録をすぐに行い、300万ゴールドの内、295万ゴールドを預けた。
また、銀行の預け入れ、取り出しを行うために、手の甲に紋章が刻まれた。その紋章はすぐに消えた。これで、銀行に行って手をかざせば、金の引き出しや預け入れが自由にできるようになった。
銀行でやるべきことが終わった俺は、銀行をあとにした。
その後、防具屋に向かった。そこで、鉄製の盾や鎧、マントを購入した。金額は、8000ゴールドであった。
次に、武器屋に向かった。
武器屋は木造の建物であった。
武器屋に着いて中に入ると、さまざまな武器が揃っていた。
剣や斧、槍、弓などがそこかしこに置かれていた。横に並んで歩くのは難しいほどだったのである。
しかし、俺は一つ一つ武器を見ながら目をキラキラさせていた。
「剣や弓、斧、槍、いろんな武器があるぞ!!」
すると、店の奥から店主がやってきた。がたいがよく黒い髭を多少生やした店主だった。
「いらっしゃい。何か気に入った武器は見つかったかい?」
「いや、店の中に入って間もないから、品定めしている途中だ。」
「そうか、なんなら俺がお前に合う武器を選んでやろうか?」
「えっ‥‥‥そうだな~‥‥‥‥‥‥」
俺は少しの間、どうするべきか考えた。結論は店主に武器を選んでもらうだった。
「では、お願いします。」
「承知した。それじゃあ選定するぞ」
店主は俺の身長や体格から武器を選定した。
最初選んだ武器は斧だった。
「これなんかどうだ?」
笑みをこぼしながら選んできた。
「いや俺は剣術を使うので、斧よりも剣がいいです。」
「フハハハハハ、やはりそうか。すまんな冗談で選んだんだ。」
店主が冗談で選んだようだ。ふざけやがってそう思っていると次は真剣な顔つきで武器を選んできた。
「じゃあこれなんかどうだ。」
それは刀だった。刀身は少し高そうだった。
「少し持ってみるか?」
店主は発言の後、俺に刀を持たせてくれた。
見た目はとてもきれいで、切れ味が凄そうな感じがした。
見ていると、引き込まれそうになっていた。
また、振ってみると、少しずっしりしていたが、とても握りやすかったのである。
俺は、この刀にしようと決めた。
「店主、この刀をくれるか。」
「気に入ってくれて何よりだ。1万ゴールドになるぜ。」
「い‥‥‥1万ゴールド‥‥‥ぼったくりじゃないか」
「ぼったくりなものか。その刀はそれほどの価値があるんだ。現にお前はその刀を一目見て気に入っただろう。」
確かに店主の言う通り、俺はこの刀を見た時、引き込まれそうになった。この刀には1万ゴールドに見合う価値があると俺は思うようになっていたのである。
「分かった。店主、1万ゴールドでその刀を買うよ。」
「ありがとよ。いい買い物をしたな。」
ったく、よくいうぜ。俺は内心で思いながらも、1万ゴールドを支払い、刀を受け取った。
「選んでくれて助かったぜ。」
「いいってことよ。また来てくれよな。」
「ああ、じゃあな」
俺は武器屋を出た。
こうして、俺は刀と防具を手に入れた。その後、商店街により、討伐して手に入れた戦利品をほとんど売った。手に入れたゴールドは1500ゴールド程であった。
金を手に入れた後、宿屋に向かい宿泊の手続きをした。
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