118話 赤いたてがみのある熊の背後霊
「くそ‥‥‥!! 逃げ出しやがった! しかしまずはこいつらを何とかするしかないようだ!!」
俺ことカルロスは、襲ってきたもの達に向かっていく。
ヨルドの手下3人ほどが手に持っている剣で攻撃してきたのである。
俺は3人の攻撃を回転しながら刀ではじき、そのまま一回転して3人まとめて叩き斬った。
叩き斬られた者達は血を吐きながらその場に倒れた。
すると、それを見ていた他の者が発言した。
「こいつ‥‥‥つえーぞ! 用心しろ―――!!」
「「分かった―――!!」」
敵は用心したのか、俺に向かってくるのを止め距離をとっている。
俺は逃げたヨルドに一刻も早くたどりつくために待っている時間はない。
そのため、すぐに敵に向かっていった。
敵は俺に油断することなく身構えている。
俺は全員倒すのに時間がかかると判断した。
その時である。突然敵の悲鳴が聞こえてきたのだ。
「「ぎゃああああああ―――――――!!」」
セリエルが敵を二人ほど叩き斬っているのが見えた。
どうやらセリエルが敵の一部を背後から攻撃したようだ。
「お前ら俺のこと忘れるなよ!!」
セリエルは忘れられたと思い激怒しながらまた一人敵を斬っていた。
「くそ~! そういえばこいつもいたんだった―――――――!!」
ヨルドの手下どもがセリエルの存在を思いだしたようで、セリエルの方に気がとられていた。
俺はその隙に、3人ほどの敵の近くまで向かった。
敵はセリエルに気をとられていたので、近くに来るまで俺に気づかなかったので防御態勢をとれていなかったので3人をまとめて叩き斬る。
斬られた3人はその場に倒れた。
だがその時である‥‥‥何かが早い速度で迫ってきていた。
俺は手に持っている剣で防御態勢をとった。
そして、飛んできたなにかが刀にぶつかった。俺は直撃はしなかったものの反動で少し後退した。
俺は何かが飛んできた方を見た。
そこには、何やら巨大で物騒な姿をした者を出しているハンガがいた。
その巨大な物騒を姿をしたものは、茶色い毛皮が生えており、分厚い体をし手には肉球らしきものがある熊であった。
その熊みたいな存在は、人の背丈3人分ほどの高さがあった。またトレードマークのような赤いたてがみが生えていた。
その赤いたてがみが生えている熊を出していたハンガは、にやついていた。
そして、ハンガは背後霊の熊に命令して、大きい石を投げようとしている。
(まずい‥‥‥先ほど投げてきたもの‥‥‥大きい石を投げてこようとしている‥‥‥しかも、敵が俺に向かっても来ている。これはまずいぞ‥‥‥)
俺は身を大きな石から守ろうと刀を前に出した。
すると、背後霊の熊は大きい石を投げた。大きい石はこっちに向かってくる。
しかも、敵がそれに合わせるかのように6人同時で攻撃をしてきた。
(非常にまずい状態だ‥‥‥どうする!?)
しかしどうしようもなかった俺は、大きな石を守ることしかできなかった。
そして、大きな石とヨルドの配下6人が同時に迫ってきた。
このままでは、俺は6人にたたき斬られると思った‥‥‥ところが次の瞬間とんでもないことが起きたのである。
俺を襲おうとした者等はある者達にたたきのめされたのである。
俺は、投げられた石を刀で防いだため、反動で後退したものの、直撃は免れた。
俺は防いだ後、敵を叩きのめした連中を見た。そいつらは見覚えのある奴らだった‥‥‥。