アメリスアード世界編シーン64
レイドの事件も解決を経たメンバー。
そして、どうなる!?
俺達は今アジトに戻っている。
とはいえ、ここは…何故か…マジェスト協会の方ではなくアルテリオの本部の方なのだが。
あれから世界的犯罪者として注目されていたレイラと首謀者アルミナは捕まった。
そして俺は屋上に一人いたんだ。
すると聞こえてくる声。
「おや?お嬢様?それはなんですか?」
リオは何かを持って屋上へと向かっていた。
「あれ?エル?あんたどうしてここにいるの?」
「ん?あはは!僕のバラコンダが派手に締め付けられてしまい動けずいたので今リハビリ兼ねてジェイクと……おっと!!」
シュンッとエルザックの目の前を通り過ぎたのはジェイクの拳の風圧。
「!!???」
「大丈夫でしたか?お嬢様??」
「はぁ???あんた達!!大丈夫ってこんなところでリハビリしてないで……あっちに……いってなさーーーーーい!!!」
ゴゴゴと言う音が聞こえてきそうなリオの頭には怒りの表情のスクエルの姿。
スクエルはカードをきり強制的に止める。
カードはスペードのテン。
カードが意味する魔神の効果は。
「カードスペードナンバーテン!!」
リオがカードをかざすとスクエルはカードを咥え走り出す。
そして天高く舞い上がる。
誰もがその光景に目をくらませてしまう!!
スクエルはいつの間にか巨大なピコピコハンマーを握り構えている。
「えっ!?」
「お!お嬢様!!それは!!??」
二人の目の前に立っていたのは巨大化したピコピコハンマーを握り構えていたスクエル。
そして。
ピコーーーーーーーーーーん!!!!!
その音とは対比する激しい攻撃が二人を襲う!!
そして二人の身体は吹き飛ばされ遠く沈んだのだった。
「ふぅ~~~二人とも大人しくしてなさい!!」
「お!多分聞こえてねーぞリオ?」
「そうですか?クロノ様??てへぺろ!」
俺はリオの魔神の効果もここで改めて知れたのだ。
「リオも魔神とは仲が良さそうだよな?自由に自分の意思通りに動いてくれるしな。」
俺はスクエルの喉と頭を撫でる。
気持ちよさそうにうっとりしているスクエル。
「そうですねぇ~私の場合はこうしてスクエルが撫でてもらえると私も同じようにしてもらえてる感じなんですよ?」
そう言ったリオも確かに気持ちよさそうな顔をしている。
「えっ!!??なにそれ??」
「あれ?なにかクロノ様の後ろから殺気のようなものも感じますけど??」
「ん?馬鹿なそんな訳…うはっ!!??」
◇
◇
◇
カラーウルフに押し倒された俺。
そしてフェリスは俺の顔の上でふよふよ浮いている。
するとフェリスはやれやれと言わんばかりの表情をして口を開く。
「ふぅ~クロノはやっぱり相変わらずだねぇ。」
「何がだよ!フェリス!?」
すると俺の鼻先へぽんぽん触れながらフェリスは応える。
「クロノってさ…自分の魔神とは仲良くしないけど、こうして僕達とはなんだかんだ言って仲良いよな??」
「んん??」
俺は見回すとそこには皆の魔神達。
「ん…んん………皆と仲良いのか俺??」
「そうだよ!お兄ちゃん!カラーウルフだってそんなに懐いてさぁ!!」
わふっといいながら俺の頭の上からヨダレを垂らすカラーウルフ。
「よし!クロノ!お前には我ら魔神のお遊び係に任命しようではないか??」
「はぁ??何言ってんだよ?皆自分のパートナーがいるじなねぇか!?サキノにはカラーウルフ!ヤシュアにはトーンウィング、んで!カルマにはお前だろ?フェリス??」
するとフェリスはその指を俺の目の前で一本立てるとため息をつきながら一言呟く。
「ふぅ~ちっ!ちっ!ちっ!そうじゃないよ君ぃ~~~!?」
「ん??どういう事だ??」
「うむ!今回クロノは戦ってたじゃん?」
「ん?あ、ああ確かにな?」
「その時僕達魔神達にもお前のバカでかい闘気を身に染みて感じたってことだよ?」
「ん?あ、ああ??」
「そう!僕達を使う時に必要な闘気がクロノの場合恐ろしく大きいって事!?」
「お?おお、、、で??。」
「だから!クロノには僕達のアフターフォローをしてもらおうと話し合って決めたのだよ?分かったか?クロノ?」
「ん?ああ!決まったんならしゃーねーか…ん??はぁ?????何言ってんだ??」
俺はフェリスに訴える!!!
フェリスは変顔をして俺にいってくる!!
「決まったなら!!??」
「う!くそっ!!しゃーねーか!!」
「はい!大変よく出来ましたパチパチ!」
くっ!フェリスめ!!
俺たちがガヤガヤ騒いでいると。
俺の脇を通り過ぎようとしていたのはシェリルだった。
「おっと!わりぃ!シェリル!?」
「えっ!?ああ!いいわよ!?私もぼぉーっとしてた!」
「ん?シェリル??」
様子のおかしいシェリル。
この時俺はシェリルから何かを感じたのだが。
ハッキリと分からなかったんだ。
◇
◇
◇
「ふぅ〜〜〜」
するとそこへ入ってきたのは。
ヤシュアだったんだ。
◇
◇
◇
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