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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第二章アメリスアード世界編
69/500

アメリスアード世界編シーン39

リオのピンチに駆けつけるメンバー。


リオはペリオットの毒牙にかかる一歩手前だ。

そして、リオの元へかけてくるベルーガ達。


「お嬢様!!!」

「ベルーガ!!!???」


ところがその時。

ペリオットの表情は深い闇の表情へと変わったのだ。


「ラットリースウッド……。」


ペリオットがそう口にすると。

突然ボコボコっと地中より木が生えてくる…いや!

よく見るとそうではなかった。


「あれは!?」

「くっ!?あれは厄介な技を……。」


ジェイクとベルーガは唇を噛む。

そう、それはリオの身体を縛り付け木に見立てたそれは。

ネズミのネズミによるネズミで出来た木へと代わり、そしてリオをその木に磔てしまったのだ。


「くそっ!!??相変わらず卑怯な奴だ!!」

「そうだ!ベリオッドよ…お前はその卑怯な手を使い前ボスまで死に追いやった…そしてリオ様まで…だが……そうはさせん!!俺の生命がある限り!!今度こそBOSSは守ってみせる!!!」


よく見るとリオの身体中にも爆弾を咥えたネズミが這い回っている。


「くそっ!!??あれは魔神か!!??」

「そうみたい…フェリス??あのネズミ何とかならないかな??」


カルマはフェリスに問いかけると。

ポンっと絨毯から変化するフェリス。

カルマは着地俺達と走り出しながら問う。


「にゃっは!いやいや!カルマ!あれってネズミ!僕は確かに姿は猫系だけどネズミは苦手なんだ!」

「いや!フェリス!お前猫だろ??」

「うっるさいな!クロノ!僕はこう見えて高貴な猫の姿をしてる魔神だぞ??その辺の猫と一緒にするな!!」

「お!?おう!それはすまん!」

「って、どうしてそこでひくのよ!クロノ!?」


すると俺の隣を走っていたサキノ。

よく見ると。

そして、俺の視線に気づいたサキノ。


「ふんふんふんっ!カラーウルフはオオカミっ!!ネズミは食べないのよねー??」


俺の言葉を察したかのように独り言のように呟く。

ったくこの二人は!!

ならば。

俺の前に飛び出したのはベルーガとレイド。

するとシェリルが口を開く。


「二人の魔神ではリオちゃんを巻き添えにしかねない…ペリオットはそこまで考えてあの技を発動させたのよ?」


すると笑い出すペリオット。


「おおっ!?流石だな!どうやらそちらにも賢い奴もいたようだ。そう…貴様らがリオを捉えている木に攻撃する…それはリオごと攻撃してしまう。つまり…攻撃ができない……それを分かっているとはその女は賢いようだな。」


ペリオットは嫌な表情で笑う。

そしてそれに返すシェリル。


「くっ!?あなたにだけは言われたくはないわ!」


するとベルーガさんは叫ぶ。


「ペリオット!!!お嬢様の代わりにこの俺を拘束しろ!!??」

「べ……ベルーガ………。」


ベルーガの声に反応するリオ。

するとベルーガは獣人化を解く。

そして一歩一歩…リオの元へと歩き出すベルーガ。


「お嬢様…貴女の亡き父…俺の大親友…レギオンはそれはそれは貴女をずっと愛しておりました。」

「ベルーガ…。」

「なに…勝手に近づいてきてんだよ!!!??」


カチッという音と共に突然ベルーガの右肩が吹き飛ぶ。

それはペリオットの魔神のボムズラットだった。


「くっ!はぁ…はぁ……お嬢様はレギオンの宝…レギオンの宝は……俺の宝!!!!!」

「ベルーガ!!??」


ボンッボンッ!!!!!

ペリオットは更にベルーガの今度は左腕を吹き飛ばす。


「ベルーガさん!!??」

「くるな!!!!!!!!」


ジェイクはその声に立ち止まる。


「ジェイク…お前はお前の信じた道を行け!リオお嬢様には…俺がいなくてもまだエルザックがいる…安心しろ。」

「ベルーガさん。」

「ふぅーーーん…あのエルザックとそしてそこのジェイクは…あの時…この僕に負けた奴らじゃないか。僕の爆弾の恐怖心はまだ残ってるだろう??」

「くっ!!?」


そう唇を噛み締めるジェイク。


「ジェイク……今はまだ…この男…ペリオットにはお前は勝てないかも知れない…ここは…俺が奴を。」


両腕をダラりと垂れさせながらベルーガさんの足はしっかりとリオの元へ向かわせていたのだ。


「ふん!笑わせるなよ?ベルーガ…君なら僕の相手がつとまるとでも??」

「やってみなけりゃ……」


すると獣人化していくベルーガさん。

そしてベルーガさんはリオを捉えている木に覆い被さる。

まるでリオを包み込み守るように。

リオの頬には涙が伝う。


「ベルー……ガ…………。」

「お嬢様………この俺が………お嬢様をお守りいたします。」


ベルーガはリオに微笑む。

すると。


ボンッ!!!ボンボンボンッ!!!


「んぐっ!?ぐあっ!?うぐっ!!??」


ドンドンドーーーーーーーーーーーンっと大爆発を起こすラットリースウッド。


「ベルーガさぁーーーーーーーーーん!!!」


ベルーガを呼ぶジェイクの声は。

どこまでも響いたんだ。

ラットリースウッドからリオを守る様に大爆発に巻き込まれたベルーガ。

お読みくださりありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] ベルーガさんまでハイテンションになって、爆死してしまいましたか。アステリオの皆さんは勢いのままに動いていてとても面白かったです。ベリオッドさんもまたネズミを樹木にするハイセンスが素晴らしか…
[良い点] ベルーガさんのリオへの忠誠心、そしてBOSSとの約束を守る姿に胸が詰まる思いでした。 卑怯な手を使うペリオットが許せません!ベルーガさーーーん泣
[一言] ベルーガたち、ついに戦闘ですか…ぜひ頑張って、勝って欲しいです…!
2023/10/28 01:53 退会済み
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