アメリスアード世界編シーン37
リオVSペリオット。
どうなるのか??
ペリオッドに捕らわれてしまった、BOSSリオ。
狂気のペリオッドに恐怖を感じた『リオ』だったが。
◇
「ペリオッド……貴方は何か勘違いをしてるわね?」
「ん?どういう事だ??」
「ふぅ……今だから言うわ……私は貴方が父の仇だという事を知ってるの。」
私のその言葉に顔色を変えるペリオッド。
「私は全てを聞きそれを知って今のアルテリオを続けてきた…それは…この時を待っていたから。」
すると、先程まで手に捕まえていたスクエルの姿がない事に気づくペリオッド。
「なんだと??」
「私は父を殺した貴方を許さない!!!!!」
『リオ』がトランプを手に構える。
そして『リオ』の魔神スクエルはリオのカードをさらい噛み付く。
「ふふふ…やっぱりなぁ??」
「何がおかしいの??」
「前のBOSSは確かにこの僕が始末したんだけどさ…どういう訳か死んでいなかったと世ではそうなっていた…僕はどういう事か知りたくて探っていたらこういう事だったとわね。」
「どういう事??」
「そう…あの時、僕がアルテリオを襲った時…二人の男達をこの俺は消し去った…そしてBOSSを襲ったんだ…前BOSSはその脅威の魔神を使いこの僕と戦ったんだよ…。」
「………………………。」
「そう前BOSS「レギオン」は確かに強かった…僕達は死力をかけた戦いをしたんだ。そして。」
◇
◇
◇
「はぁはぁ…くっ!?やるな…この最強の殺し屋として名高いペリオッド。この僕にここまでの深手を負わせるとは。」
息たえだえにそう話したレギオンは続ける。
「ふっ!私はアルテリオをここまでにしてきたのは全ては未来の為…ペリオッド…お前にはまだ子供は居ないのだろう。」
「はぁっ?レギオンお前は……何が言いたいんだ?」
「子供はいいぞ…未来がある…例えこの生命が奪われたとしても……きっとこの私の意思は消えない…大切なわが子がきっと継いでくれるはずだ。」
「ふん!お前…ガキが居たのか。ならお前の望み通りその意思とやらが本当に残るのかどうか!!この僕が試してやろう!!??」
ペリオッドの身体から、無数の爆弾を咥えたネズミ達が飛び出してくる。
そこには…ボロボロに体が崩れかけているレギオンの魔神エレファモスは『マンモス』の姿の魔神だ。
「タダでは私もやられはしない……魔神『エレファモス』よ……その力でこの敵を打ち払うのだ!!!」
レギオンの魔神『エレファモス』はゆっくりと立ち上がる。
『エレファモス』は、その威圧感そしてパワーは他の追随を許さない程の魔神。
それは世界でもきっと数本の指にでも入るであろう魔神。
その姿を見て恍惚という表情を浮かべるペリオット。
「おお……最古の魔神の一体とも言われる『エレファモス』の姿をこの僕が目にできて
…壊せる…とはなぁ。」
「そうだなペリオット…だが…お前が私のこの魔神を見たという事はお前の死を意味する。」
アステリオのBOSSレギオンの魔神『エレファモス』その巨大な身体を持ちパワーは並の魔神なら一溜りもない恐るべき怪物。
全盛期は、より恐ろしい力を秘めていたのであろう。
だが………。
恐竜の時代。
それは…はるか大昔。
その時代、恐竜の絶頂期であった。
ところが時代は、恐竜の繁栄、それを許さず天変地異でその存在は絶滅の一歩を辿る…それに代わり現れたのが哺乳類。
マンモスもその一種であっただろう。
そのマンモスも絶大な力を持ちこの地に君臨したのだ。
ところが敵無しと思われたマンモスにも実は敵が存在したのだ。
それは人…そして……ネズミである。
ネズミはその小さな身体で素早い動き…そして何処でも生きれる順応性でその数を増やしそして…いつしかマンモスの存在も消えたのだ…それを糧としたネズミは繁殖しそして生き残り現代までその姿を残したのである。
◇
◇
◇
ボムズラッドに次々とその身体を破壊されていくエレファモス。
そしてそのダメージは次第にBOSSレギオンの身体にも影響を見せる。
「くっ!!??ペリオットーーーーーっ!!」
エレファモスはペリオットに猛突進していく!
ところが。
ボンッ!!ボンッ!!っとネズミは爆発しエレファモス、そしてレギオンの身体をも破壊していく。
ドサッと倒れるエレファモス。
ボロボロになり、そして…その身体からは身体の所々を爆発により吹き飛ばされ血を流しフラフラと立っているレギオン。
「ククク…レギオン……お前はここでおしまいだ…そしてアステリオ同様この地には必要ない…よってここで。」
「ガハッ!!くっ……ペリオット…お前の最後を見れないのは残念だが…この私がここで死んでも…きっと。」
「黙れ…レギオン……もうここで……お前はゲームオーバーだ。」
すると。
いつものボムズラッドよりも一回り大きなネズミがレギオンの元へと走り出し。
そして。
ドォォォーーーーーーーーーーーーンっと。
けたたましい爆音が辺りに響いたのだ。
「ククク…これでアステリオの終焉だ。」
◇
◇
◇
アステリオのBOSSレギオンの最後。
戦いの全てを聞き知ったリオは。
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