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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第二章アメリスアード世界編
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アメリスアード世界編シーン26

ジェイクのピンチ。

そして彼は。


「シェリル…なるほどな!そんな事があったんだな?」

「ええ…クロノ君…ジェイクは、それから私達の仲間として、ずっと一緒に過ごしてきてくれたの…昔は確かに色々あったかもしれないけど…今は違うもの。」

「確かに俺もその意見には賛成だぜ!昔どんな事があったとしても…人は変われるんだ!!」


俺の言葉にシェリルは、少し微笑んだ。


「ええ!ありがとう!私達は、また素敵な仲間が出来たみたい。」

「は??シェリル!なんだそれ??」

「なんでもないわ!さ!ジェイクが気になるの!いきましょ!?」

「あ…ああ!」


俺達は走った!!

ジェイクの危機を感じていたからだ。

「はぁ…はぁ…くっ!以前より……お前も魔神も成長してやがる!!なぁ…エルザック!??」

「ふぅ~~~そうだねジェイク?僕はあれからもずっと『アステリオ』で、この座を守り続けてきたんだ。あの時、確かに君と僕は爆弾魔ペリオッドと戦い負けた…君は確かに死んだかに思えた…そして僕は命からがら逃げ去り…だけど…僕は奴に復讐をする為に…ここまできたんだよ。」

「エルザック…確かに俺はあの頃…自分のこの名前を…組織を、BOSSを盛り上げる為に生命をかけた…だけど…今こうして俺は生きてる…何も死ぬのが怖いとかそういうんじゃねぇんだ。」

「じゃあ、なんだい?ジェイク?君ならまた僕と一緒にBOSSの力になりそして僕は!『アステリオ』が世界最強の組織だと世界に知らしめたいんだ!!」


エルザックは背中からライフルを取り出すと、俺に向け構える。

そして、ゴゴゴと地中深く地面は盛り上がりを見せる。


「魔神か………。」

「知ってるだろ?この僕の銃の腕は百発百中だって事。」


パァン!!パァーーーンッ!!!!!っという音を響かせ、エルザックが銃弾を俺に向けて放つ!!!

すると俺の背後に何者かの影が…ムクムクっと姿を現す。

それは、このエルザックの巨大な大蛇アナコンダをモチーフにした魔神『バラコンダ』。

こいつの能力は、敵を熱感知する。

つまり放たれた魔神は、この俺を追尾し素早く捉える。

そして俺の身体を縛りつけるように、締め上げていく。

そのスピードも巨大ながらも、素早いのだ。


「ぐっ!!??くそっ!!??」

「どうだい??ジェイク??僕のこの能力は君はずっと見てきて知ってるじゃないか??」

「何が言いたい?エルザック!!??」

「僕の能力が分かってるなら。」


エルザックの魔神バラコンダは、俺の身体を締め上げていく。


「ググッ!!くっ!!この………。」

「大人しくしてないと…死ぬよジェイク。」

「ぐっ!!??ぐああああーーーっ!!??」

「ふっ……。」


エルザックは微笑むと…ライフルを下げる。


「なぁ…ジェイク……君と僕は『ダブルガン』だったんだよ?」

「くっ!?な…なにが……言いたいんだ??」

「あの頃はさぁ…めちゃくちゃ楽しかったじゃないか??」

「くっ!?そうか??」

「ああ…血を血で洗うバトル…僕はそれに憧れてこの世界に入ったんだよ?そして君も、このアルテリオに入ってくれてさ、僕は君のあのギラギラした目に恋すらしたよ。」

「フン!そんな事知るかよ。」

「そう…そして君はいつの間にか僕の片腕になりそして僕達はいつしか…『ダブルガン』と呼ばれる様になったんだ。だが!!!!!」


エルザックの身体は震えだす。


「君と確かに僕も、あの時一度は負けた…けど!!僕はこうしてここまで強くなったんだ!!!!分かるか!!??だからジェイク!!」


バラコンダの顔は、俺の目の前で口を開ける。


「君も強くなって!再びダブルガンを、やっていこうじゃないか??」


バラコンダの牙からは、毒であろう液体が滴っている。


「俺は…………確かにアルテリオにいた時は強さを求めて毎日強くなる事だけの為だけに生きていた。どっかで俺は自分が最強なんだと思い続けて死と隣り合わせの戦いをしてきたんだ…だけどあの時、俺達は確かに負けた…圧倒的な力の差に手も足も出なかったんだ。」


バラコンダの毒液は、滴り落ちる。

すると…毒液の落ちた地面は、シューッと音を立て煙が立ちのぼる。


「!!???」

「ふふ…そうだよジェイク…僕のバラコンダの毒は強酸も含まれていて…触れたものを瞬時に溶かしていく…逃れられない攻撃だ。」

「ふん!趣味のわりぃ攻撃だぜ。」

「フフ…さぁ……もう実力行使で君をここまで誘ってるんだ……そろそろ君の返事が聞きたい所なのだけどね?」

「俺はな…てめぇらのこのやり方が気に入らねぇんだ…」

「なにっ!?この期に及んでまだ…」

「俺はな…決めたぜ…エルザック…………。」


ジェイクはそう呟く。


そして。


「ジェイク!!??」

「間に合ったわ!!ジェイク!!??」


俺の元にはクロノ…そしてシェリル…後ろには無事だったサキノと仲間達の姿。


「エルザック………。」

「ジェイク…返事をきこうか?」

「俺は……………。」

エルザックに組織に戻る意思を問われるジェイク。

果たしてジェイクの返事とは!?

お読みくださりありがとうございました。



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― 新着の感想 ―
ジェイクのピンチに間に合ったクロノ達だけど、 まだ、バラコンダに締め付けられ、毒キバが目の前にある状態で、どう助け出すのでしょうか? 奇襲? 金縛り? «٩(*´ ꒳ `*)۶»ワクワク
[良い点] エルザックさんのお仕事は過酷なので、あまりやりたくはないし、戻りたくもないでしょうね。血を血で洗うバトルのパワーワードで勧誘できると思っているエルザックさんがとても面白かったです。私なら首…
[良い点] そうですかぁ。サキノちゃんに続いてエルザックは、こんな強硬手段を取るくらいジェイクへの思いが大きいのですね; 締められてもなお、ジェイクがブレないでいてくれるのが嬉しいといいますか、かっこ…
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