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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第二章アメリスアード世界編
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アメリスアード世界編シーン24

囚われのサキノ。

果たして彼女はどうなる!?

ジェイクの攻撃は、見張り役をしていた奴らを打ち砕いてしまったんだ。


「なんだ!!!??」

「だ!誰だ!!??」


とてつもない音と、地響きに集まってくるその仲間たちの姿。

次々と出てくるそいつらに、俺は更なる拳を放つ。


「はぁぁぁーーーーーーっ!!??」


ドガーーーーンっという爆撃音、そして辺りの壁は粉々になっていく。

ジェイクの人並み以上の攻撃力は、一つの組織をも壊滅させるほどの威力である。

よってどんなに数がいようと、問題のない敵を相手にしているのだ。


「ふん!弱すぎるぜ!これならあっという間に。ん??」


俺の目の前には。

その頃サキノ。


「うわぁぁぁーーーっ!ダメだよ!リスナーさん!!」


私はお兄ちゃんのリスナーさん達とお話をしていた。

カラーウルフの遠隔操作っていうのを、試してる私。

密かに魔神は魔神具に宿るものであって基本的には魔神具が手になければ魔神を使役する事もできないはずなのだ。

これは私だけではなく皆そうで、クロノお兄ちゃんもカルマお姉ちゃんも、魔神具が手から離れたら魔神は動いてくれないの。


『うーーーん…あ!そーいや!俺達のこのコメントってさ!クロノ達にも届いてるだろ??』

『お!お前いい所に気がついたよな??』

『じゃ!おーい!クロノ!!!??聞こえてるか??』


すると。


『お!サキノ!無事だったか??』

「クロノお兄ちゃんちゃーーーんんっ!!」


自然に目から涙が零れてくる。


「ふぇぇぇーーーん!こわかったよぉ!!」

『あ!サキノもう大丈夫だから泣くな!な?』

「う、うん、ぐずっ。」

『とはいえ…そこに着くにはもう少しかかりそうだ!待ってろよ!サキノ!?カラーウルフはどうした??』

「うん!あのね!私の筆取られちゃっててカラーウルフが呼べなかったの!ぐすん。」

『そっか!すぐ行くから待ってろよ!?』

「分かった!お兄ちゃん!」

『じゃあ俺達は……ん??おいちょっと!シ!?』


私の耳に聞こえたのはお兄ちゃんが慌ててる様子。

これは一体何が起こってるんだろう。

もしかしてお兄ちゃんの身に何かが!!??

ヘッドホンから聞こえていたコメントとお兄ちゃんの声はシンっと聞こえなくなり…静まってしまう。

すると突然聞き馴染みの声が聞こえる。


『聞こえる??サキノちゃん!シェリルよ!』

「あ!シェリルお姉ちゃん!!うん!聞こえるよ !」

「そ、良かった!サキノちゃんさっきカラーウルフが来ないって言ってたわよね?」

「うん!何とかしてぇーって言ってるんだけど無理なんだぁ…。」

「やっぱりね…まだカラーウルフとのシンクロ率が………。」

「えっ!?」

「いい?サキノちゃん!私達マジェストはね?シンクロ率を上げていけば上げていくほど魔神…つまりサキノちゃんで言えばカラーウルフともっともっと仲良くなれば遠くからでも呼べるようになるのよ?」

「そうなの??」

「そうよ…こないだの数値ではサキノちゃんは十分カラーウルフを呼べるはずよ?だから自分とカラーウルフをもう一度信じて…さ!やってみなさい!カラーウルフにここに来て!って強くお願いしてみて!!」

「分かった!シェリルお姉ちゃん!やってみる!」


私は目を閉じる。


そしてカラーウルフに呼びかける。


(カラーウルフ…サキノだよ!聞こえる??)


先程と同じで何の反応もない。


(やっぱり…ダメなのかな?)


私はガックリ肩を落とす。

すると、バタンッという激しい音がして突然建物の扉が開く。


「えっ??」


部屋に入ってきたのは私を変な目で見ていた男達数名。


「へへ…この娘……今エルザックさんは激しい戦いでここには来ねぇ!こいつをさらうには今がチャンスだ!!いいか?ボケっとするなよ!」

「おお!俺もこの娘…ずっと触りたかったんだ!へへ!さぁ!こんなとこ出ておじさん達と。」


男達は私に一歩、また一歩と近づいてくる。


「いや。」

「へへ。」

「大人しくしてろ??」

「いやーーーーーーーっ!!??お兄ちゃーーーーーん!!??」


すると。


わぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーんん。


聞こえてきたのはカラーウルフの遠吠え。


「えっ!?」

「「なにっっっ!?だれだ!!??」」


そして私の目の前には。

カラーウルフ。

そしてカラーウルフを撫でているクロノお兄ちゃんの姿が!!??

そして、お兄ちゃんは私を見て微笑む。


「サキノ??上出来だぜ!!」

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」


私は、お兄ちゃんに抱きついてしまう。

こわかった感情は私の目から涙を溢れさせる。


「ふぇぇぇーーーん。」

「よぉし!もう大丈夫だ!サキノ!」


サキノの頭を撫でる俺。

そして、男達は刃物を取り出し叫ぶ。


「なんだ!テメーは!!??」

「俺達が何者か分かってるんだろうな!!??」

「さぁな…お前らは俺には大事なサキノを虐めた腐った奴…にしか見えねーけどな!!!」

「てめぇ!!!」


一人の男はナイフを振り上げ俺に斬りかかってくる。

ザッと足音が聞こえると。

飛び出したのはカラーウルフ。

サキノが虐められた事に怒りを露わにするカラーウルフ。

それは燃え上がる様な怒りの炎の色『赤色』のカラーウルフが敵を睨みつける。


「ぐっ!ひるむな!うらぁぁぁーーーっ!!」


二人は襲いかかる。

カラーウルフは炎を吹き出す!!


「「う…うわぁぁぁーーーーーっ!!??」」


ボウッと燃え上がる炎は二人を一瞬で炭と化したんだ。

お読みくださりありがとうございました!



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― 新着の感想 ―
サキノちゃんの大ピンチに、間に合って良かったです(*´ω`*) 最低ゲスモブ野郎達は、殺られちゃいなさい!
[良い点] マジェストは便利で羨ましいです。距離も問題無しで能力が使えるなんて素晴らしいですね。ただ、ここまで順調ですが、エルザックには本当に何も考えがないのか。この先も順調にいくのか、とても楽しみに…
[良い点] きっと想いが通じると思いましたが焦りました。 ふぅ。本当良かったです、サキノちゃんが無事で。それにクロノも一緒だから、とても安心感があります✧*。 そしてなんといっても、赤色のカラーウルフ…
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