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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第二章アメリスアード世界編
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アメリスアード世界編シーン23

囚われたサキノ、そしてジェイクはどうなる!?

囚われたサキノ。


そして…サキノを眺めていた男達は、動き出す。


「よぉ!お嬢ちゃん…起きたのか?」

「ん?サキノは起きたけど…おじさん達……誰??」

「ふふ……おじさん達はお嬢ちゃんと仲良くしようと思っててな…。」


一歩また一歩とサキノに近づく男達。

そして…その中から一人の男が前に出てくる。


「なに!?あれっ!?手が動かせないよ!」


私が気がついた時には、後ろで手を縛られ動かせない状況。


(これは…怖いよ………クロノお兄ちゃん!!)


「さぁ……おじさんと………楽しい事しようなぁ!!!??」


私は思わず目を瞑る。


バキッ!!!っと何かが殴られた音が聞こえる。


「えっ!??」


目を開けると、そこには誰かに殴り飛ばされた男は倒れ、代わりに私を捉えた男エルザックが立っていたの。


「「エルザックさん!!??」」

「ふん!貴様ら…くだらねー事はやめろ!」

「すみませんでした!!!」


エルザックは私を見ている。


「お嬢ちゃん…奴…ジェイドが大人しくここへ来れば…お嬢ちゃんは返してやる。」

「ジェイクお兄ちゃん??」

「そうだ…僕はジェイクと話がしたいんだ…だがジェイクはそれをどうしても拒むんでな…だからお嬢ちゃんを連れてきたって訳だ。」

「私の、この縛ってるのを解いてよ!」

「それは出来ない…だって君も…マジェストだろう?」


そう言ってエルザックは胸のポケットから私の大切な筆を取り出す。


「私の筆!!??」

「ああ…君がこれを使って魔神を呼ばれても面倒だからね……。」

「そんな………。」


私は力なく座り込んでしまう、


「ククク…まあ……待ってなよ…今に来るよアイツは……。」


そう一言声をかけるとエルザックは、部下達に私を見張っておくように伝え、また奥へと消えていったの。


「ふぅ~でも…どうしよう…筆もなければカラーウルフも。」


私が呟くと、ヘッドホンから声が聞こえてくる。


『ガガガ……ッッ………サキ……ノちゃん!』

『サキノちゃん!大丈夫??』

(ん?これって…あ!そっか?クロノお兄ちゃんのお友達だ!)


そう!これはお兄ちゃんのリスナーさんのコメントが聞こえてるの。

私は見つからないように小声でつぶやく。


「うん…大丈夫だよ。」

『お!よかった!サキノちゃんが無事でよかった!』

『サキノちゃん!筆が無いってのがきついね!でも何とかここを出ないとだね!?』

「うん……でもどうしよう……。」

『サキノちゃん!手も縛られてるんだよね?』

「そうなんだぁ…だから何も出来なくてさぁ。」

『そっかぁ…えっと…カラーウルフって遠隔は出来ないのかな?』

「えんかくぅぅ??」


お兄ちゃんのリスナーさんの話に私も興味が湧く。


『そそ!えんかくでカラーウルフを使えればここを脱出する事ができるかなって思ってさ。』

「おお…なるほどぉ。声かけてみる!ありがと。」


私はその提案に乗っかりカラーウルフに呼び掛けてみる事にしたの。


目を閉じた私は祈るように。


『カラーウルフ…サキノだよ?』

そして…ここはサキノの捕まっている港の埠頭。

辺りは静かな海の音、波の音が聞こえている。


「ふぅ…しかし…あのガキ、ジェイクをまたうちに入れるって……確かにアイツの力はウチでは皆認めてるけどよ?」

「まあな…でもエルザックさんの元相棒だろ?それはあるだろ?」

「そうだけどよ?ずっと死んだって聞いてたんだけどな?」

「まあな…でも、あの伝説の二丁銃ダブルガンは最強とまで呼ばれてたんだもんな。」

「でも今はシングルガンだろ?」

「ははっ!間違いねぇな!俺がエルザックさんの右腕になるか!?」

「ははっ!やめとけ!キレたあの人を大人しく出来るのは元の相方のジェイクだけだろ?」

「そんな事ねーかもしんねーぞ??」

「ははっ!んな事……って!誰だ!!??」


男が声の方を振り返ると、目の前に突然降り立つ一人の男。

暗闇から現れたそいつは。


「「ジェイク!!??いつの間に!!??」」

「フン!こっちは…テメーらのくだらねぇ話が終わるまで待ちくたびれたっつーの!?」

「なんだと!!??」


片方の男は銃を構えジェイクを撃つ!!!


パンパンパァーーーーーーーーン!!!


暗闇に鳴り響く銃声。

その瞬間。


「俺に銃はきかねーよ?」


ジェイクのその背後には。

見張りの男達はその動きを止める。

ジェイクの背後には巨大な土色に光るトリケラトプス。


男達は震え出す。


五メートル程にはなるであろう高さから見下ろされる威圧感。


「お前ら…それでも男かよ?縮こまるくれーなら。」


アースドラゴンは男達を見下ろす。

そして…ジェイクの右手にはキラリと光るグローブの姿。



「「う……うわぁぁぁーーーっ!!??」」


後ろを振り返り逃げ出す男達。


「にげるなよ…『ロック……ON!!!』」


ズドーンッッと激しい衝撃音と共に。

見張りの男達は、吹き飛ばされ消えたのだった。

サキノはカラーウルフを何とか出来るのか!?

そして登場ジェイク。

どうなる!?



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― 新着の感想 ―
サキノちゃん、、、 いたずらされなくてよかったです(´;ω;`) 本当に、良かった♪良かったね
[良い点] サキノがここをどう打開していくのか。エルザックがどうジェイクと話をするのか。とても興味を引かれる場面でした。ジェイクのチンピラへの圧倒する登場場面がとても良かったです。今回も面白かったです…
[良い点] もぉぉおじさんたちやめて!と思ったら、まさかのエルザックが助けてくれた? なるほどです、目的はジェイクなのですね。でも何となく人柄が窺えた感じがして、ただの悪者に思えない感じがしました。 …
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