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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第二章アメリスアード世界編
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アメリスアード世界編シーン21

皆の前に現れた男とは!?

エルザックとジェイク。

二人の関係とは!?


「エルザック…てめぇここに何をしに来たんだ。」

「それは随分な言い方だねぇ…私は君に恩義こそ感じてもらっていい気がするのだが違うのかい?」


ジェイクはエルザックを目の前に、その眼光を鋭くさせる。


「お前がアステリオを去ってから、もう二年か……任務途中で消えたお前は……てっきり死んだものかと思っていたけどな…。こんな所で生きていたとは思わなかったぜ?」


エルザックのその言葉は、ジェイクの過去の事なのだろう。


「エルザック…何が言いてぇ!?」


フンっと軽い笑みを浮かべたエルザック。


「まず!ここに私がきたのは先の件…シェリル!君は先にこの街の収益源として使用していたビルを我々の配下ごと完全に潰してくれたね…。」

「あれは。」

「そう!あのビルはこの街の私達の組織のビルだったのだよ?だから潰されたときいたら私達も黙ってはいられないだろう??それと。」


エルザックはジェイクを見ている。


「それとなによ?」


シェリルの問いにエルザックは、彼女に視線を変える。


「また、そこのジェイクに我々の仲間として加わってもらおうかと思ってね?」

「なっ!?」

「おい!エルザックって奴!ジェイクはもう俺達の仲間なんだぜ??お前達の仲間になんかもう戻らねーぞ??」


俺に視点を変えエルザックは、口を開く。


「じゃあ聞かせてあげるよ!僕達の仲間だった頃のジェイクの話を。」

時は遡る事二年前。


「はぁはぁはぁっ!エルザック!?この任務を終えたら、いい金が入るんだろ?」

「ああ…僕達ならこんな仕事も軽いさ!また君の力を貸してもらう。」

「ああ!俺達マジェストならどんな仕事でも楽勝だしな!?」

「そうだな…ところで君が以前言っていた例の件は解決しそうかい??」

「あ?」

「やだな!そんな怖い顔するなよ?私は君の相棒とも呼ばれてるんだよ?少しくらい君の身辺の話くらいしても…。」


フッとエルザックの鼻先に感じた風圧は明らかにジェイクの放った拳の風圧だった。


「余計な事は話すな。」

「おー怖い怖い……流石は俺達の中でも闘犬とも呼ばれるジェイクだね。」

「フン…お前の力だって。」

「そう?僕の力なんて君の力に比べたら。」

「そんな事は…ね…ん!?きたか!?」


エルザックと距離を置いていたとはいえ、突然ジェイクの目の前に現れた敵。

先程まで話をしていたハズなのに、二人の間に瞬時に現れた脅威の敵の姿。


「くっ!?」


二人はこの時…これまでに感じた事のない脅威を初めて感じたといえる。


「魔神か!?」

「この魔神は……エルザック……。」


ジェイクがそう呟くと二人の目の前に現れる一人の男の姿。


「へぇ…僕の事を知ってる奴らが…この街にもいたとはね。」

「誰だ!?」


男は一歩一歩と二人の目の前に、その姿を現していく。


「お前は!!??」

「おおー!君はアステリオの特攻隊長ジェイク…そしてそちらの君は親衛隊長エルザックか。」

「そういうお前……その魔神具は……ボム…って事は…お前が。」


男は二人の前で足を止める。


「爆弾魔ベリオット。」


その男の名は。

二人共聞き覚えのある名だ。

爆弾の魔神『ボムズラット』を従える男。

このネズミに一度目をつけられたら最後…

どこにでも潜み…そしてどこからでもやってくる。


何より…コイツらは。


「くっ!?」

「ジェイク!?」


そう…俺たちはこの時…既に、ボムズラットに囲まれていたのだ。


「これは。」

「数が多すぎる。」


すると…ベリオットは笑い出す。


「さぁ…もう君達は僕の魔神に取り囲まれてるねぇ…これが一体どういう事か分かるかい?」

「くっ!?テメェ!!」

「ははっ!君はまだ今の状況が分かってないみたいだね?」


すると…ボンッ!!と音を立てた瞬間ジェイクの左小指にいたネズミが爆発する!!


「うぐっ!!??」

「ジェイク!!??」

「ふふ…これは脅し……だよ、君達はもう僕の前で大人しくしてるしかないんだよ?分かるかい?」


冷たい目の男ベリオット。

二人はこの男が敵の恐るべき脅威と知る事となった。

そして時は巻き戻る。


「懐かしいね…その後君はベリオットとの戦いになり…そして奴と相討ち…二人の生死は分からなくなったんだ。」

「もういいだろ?俺は一度死んだんだ。もう俺の事は、放って…」


その時…。


「いやぁぁぁーーーっ!!??」

「サキノ!!??」

「クロノお兄ちゃん!!??」


俺達の前でいつの間にか囚われたサキノ。

サキノを捉えるエルザック。

奴の手には魔神具であろうライフルが。

そして徐々に姿を現した魔神のその姿は…言わば巨大すぎる大蛇アナコンダ。


「エルザック…テメェ!!??」

「どうだい?僕のバラコンダは音も立てず獲物を捕えるんだ。まあいい…この娘は預かる事としよう…。ジェイク…そうだな…明日の夕刻…太陽が沈む前まで君が一人で港埠頭シカゴルドまで来なよ…そこで返事を聞くとしよう。」


エルザックはそう言い残し、サキノを人質に取り消えたのだった。

サキノのピンチ!!

クロノ、そしてジェイクはどうするのか!?

お読み下さりありがとうございました。





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― 新着の感想 ―
[良い点] エルザックはともかく。爆弾魔ベリオットとボムズラットは格好いいし強力そうで良いですね。確かにネズミが爆弾で湧いて出てくるのは脅威です。とても良い敵役を考案されたかと思います。彼との対峙が楽…
[一言] サキノちゃん…!捕まってしまいました…心配です…。
2023/10/17 21:40 退会済み
管理
[良い点] ユメカナ開いたつもりがライブ配信でした笑 更新嬉しいです! エルザックは、ジェイクの元相棒だったのですね。 そして気になる台詞……。ジェイクは一度しんだ? あの頃の自分はもう居ないという…
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