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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第二章アメリスアード世界編
50/500

アメリスアード世界編シーン20

敵を倒したレイド。

そしてまたもや何かの足音が。

俺の目に映ったのは、空中に浮いている水の中の巨大なサメ。

その名は、ウォーターメガロ。

俺達の仲間であるレイドの魔神だ。

「ふぅ…中々に汚い敵だったな…悪かったなシェリル。それに皆!」

「一先ず、良かったわ!とりあえず回復薬よ!」


シェリルはレイドに回復薬を渡すと、レイドは口に流し込む。


「はぁ…危なかった…呼び出し答えてくれて本当にありがとう!シェリル!」

「まあいいわ!貴方のメガロなら大抵の敵も問題ないのだけれど。」

「まあ確かに僕のメガロは中々強烈な姿と個性持ってるしね…。」


その時、リスナーからのコメントがうるさくなる。


「ん……何事だ??」

『きゃーーーーっ!!??』

『すっごくタイプ!彼は王子様よ!!!』


それは俺の女子リスナーの黄色い声。

気がつくとレイドに恐ろしい程の声援が飛んでいた。


『ちょっと!クロノ!彼めっちゃカッコいいじゃない!?』

『もう私、推し変よ!レイドさまぁ!!』


すると、女性リスナーの声にレイドの表情がにやけ出す。


「ん?クロノ君?これはもしかして君がいた世界の女性達の声かい?」

「お?おう!そうだぜ!レイド……」


俺がレイドに詳しく説明しようと思ったその時。


「おおー…皆!僕のファン…かな?えっ?君はなんて名前?お?こっちの子は、可愛いアイコンと名前だね!僕はレイド!皆よろしくね!」

「あ?は?」


俺は思わず開いた口が塞がらなかった。


「すげぇな…レイドって。」

「はぁ…本当に…これがなきゃ凄い男なのにねぇ。」


シェリルは呆れ顔だ…どうやらこれは、いつもの事の様だ。

するとレイドは突然立ち上がる。


「クロノ君!?」

「ん?どうしたんだ?レイド!?」


ぷるぷる震えるレイド。


「僕…決めたよ!僕ね…君と同じライブ配信をしてみようかと思うんだ!!」

「は??」


俺は訳のわからない事を口にするレイドに、思わず震えてしまう。


すると突然俺の肩を抱いてくるレイド。


「は?」

「って事でクロノ君!これから僕の先生になって配信というものを教えて欲しい!!」


『きゃーーーーっ!!!』

『レイドさまぁーーー!!!』

『もう推すから配信してぇーーー!!!』


きゃーきゃーとうるさい黄色い声。

それに答えるレイドを。

俺達は、その場に残し本部へと帰る事にしたのだ。

こうして俺達は本部へと帰った。


「ふぅ~!シェリル…一先ずさっきの依頼で、俺達の力が確認できたってことだろ?」


俺がシェリルに問いかけると、荷物を置き応える彼女。


「そうね!とりあえずクロノ君、カルマちゃん、そしてサキノちゃんの力も計れたわ。それでこれからの事なんだけど……。」


そこへシェリルの話を遮る様にヤシュアが現れる。


「おお!皆帰ったのか??」

「ヤシュア!?」

「ヤシュア様!!??」

「うわぁい!おじいちゃん!!」


ヤシュアは懐くサキノに笑顔で応える。

すると席に座るヤシュア。


「クロノ!どうじゃった?雰囲気からみて、お前の何かが変わったようじゃな。」

「ああ!俺の中で分かった事とこれからの事を俺はやってくぜ!」

「おお!そこまで話がわかったなら良い…ワシもシェリルの能力で全て見ておったが勇者の事も確認はできた。後はクロノに成長してもらうようワシらも力を貸していく。いいな?」

「ああ!ヤシュア!任せろ!!そういや…ラブラと俺はどういった関係なんだろうな?」

「それは勇者様がお主にいずれ話すであろうよ…それまで待つがよい。」

「ああ…分かったヤシュア!」


俺がそう返答すると、突然ヤシュアの表情が変わる。


「どうした?ヤシュア??」

「どうやらここに招かれざる客が…来たようじゃ。」


すると建物の扉は開く。

そこに現れた一人の男。


「お前は誰じゃ??」


ヤシュアの問いに男は、不敵な笑みを浮かべる。


「こんにちは!マジェスト協会の皆さん…ここがマジェスト協会の本部と聞いて来たのだが。」

「ほぉ…マジェスト協会という看板など何処にも出してはおらぬのじゃが…お主は何者じゃ。」


ヤシュアと男の会話のやり取りに、辺りは静まり返る。

すると男は、深く被る帽子をクイッと指で上げる。


「紅い…瞳??」


男の眼を見て呟くシェリル。


「ほぉ?そこのお嬢さんはどうやらこの僕の事を…少々知ってるようだね?」

「ええ…もちろん知っているわ。」


シェリルが知ってるというその男。

すると男の背後から入ってきたのは。


「なんだぁ…せっかく寝てたのによー?」

「「ジェイク??」」


眠そうな眼を擦りながら部屋に入ってきたジェイク。

だが…その眼は男の闘気により、鋭く輝くのだった。

そして男はジェイクを見ると突然笑い出す。


「クックック…こいつは笑える話が出来た!こんな所にお前がいるとはな…ジェイク。」

「………ああん??お前……へぇ……生きていたのか?」


ジェイクは眼光鋭く光る。


「エルザック……。」

ジェイクがエルザックと呼ぶ男。

突然マジェスト協会に訪ねてきたこの男。

何者なのか!?

お読み下さりありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
エルザック??? 敵?味方? どっちなんだろう、、、なんだか強そうだけどね カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
[良い点] 汚い敵だったのですね。性格だけのことであればいいな、と勝手に思っております。レイド氏はとてもファンサービスが良くて天性のアイドルなのですね。良いと思います。エルザック氏はとても礼儀の正しい…
[良い点] 推し変ですか(*´艸`)確かにレイドはかっこいいですからね。軽い感じも好きです笑 でも配信者になる!なんて意外な展開でした✧いつかそんな場面も見られるのかなぁ(ˊᗜˋ*) [気になる点] …
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