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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第二章アメリスアード世界編
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アメリスアード世界編シーン17

クロノの戦いもいよいよ佳境に!!

果てしてどうなるのか!?


クロノ視点


(なんか静かだな…ん?俺…落ちてる。狼男の口に真っ逆さまか…。あ!俺…キレてたんだった。!)


俺が気がつくとラブラと雷武は、こちらを眺めていたんだ。


「きゃーーーーーーっ!!??なになにっ!?」

「ラブラ!お前が叫ぶとうるせーんだよ!!」

「分かったわよ!えっと…じゃあこうして…」

「お前?何してるんだ?」

「さっき思い切り私の力をクロノちゃんに吸い尽くされた感じがしたのよ!だから叫んで出てきたんだけど…。」

「あいつ…何だあの力は……。」

「私の力も吸い尽くすあの力…あの力は私の勇者スキル『封』とは違う勇者の力…まだ謎が多いわね。でも紛れもない勇者の力よ。」


雷武とラブラはクロノを見据える。


クロノ視点

俺の身体の周りには光る闘気が見えている。

の時!!

俺は手を雷武にかざす。

シューッと再びクロノの刀の刀身に戻る雷武。

俺の握る刀は黒い刀身のまま。

静かになにかを待っているようだ。

それはまるでこれからなにかを起こすかの様な、もしくは静かにその時を待つような。

だが俺は確実に言える事は…化け物の口に落ちている。


「クロノちゃん!」

「ラブラか。」


声をかけてきたのはラブラ。


「クロノ…あんた、自分の身体の中に私の力も加わってる事…気づいてる?」

「ああ…こうしていても何か力が湧いてきてるぜ?」

「そうね…あんたは私の血をひいてるってことはだよ?その力も使えるって事よ?」

「そうなのか?よくわかんねーけどな。」

「そう。だから今は完璧じゃなくてもいいから自分が思う戦い方してみなさい!」

「それってどういう事だ?」

「今あんたは奴の口に落ちながら食われかけてるわね?どうしたい?」

「ん??そりゃあ…」

「ん?そのままじゃあんたは食われて残ったあの子達も皆殺しにされちゃうわね。」

「!!??」

「そんな怖い顔したってダメよ!このままなら死決定ね。」

「…………るかよ!」

「なになに?」

「させるかよ!!!!!」

「どうしたいの?この私勇者ラブラの血を引くクロノ君!!!??」

「奴を野放しにしたくねー!だからぶっ壊してー!!!」


俺は自分の思いを叫ぶと身体中から力が溢れ出す。

その瞬間。


突然ミニ雷武が刀身から飛び出しウェアウルフを殴り飛ばす!!!


ズドーーーーーーーーン!っと激しい音が響く。


「あ???」

「お!おう!!いけるな!」


そこには。


小さい身体ではあるが半端ないパワーを一瞬だが出したミニ雷武が腕を回してるのが見えたんだ。


「おおーーーーっ!かっこいい!お兄ちゃん!」

「本当に凄いわ…クロノ!雷武!」


サキノとカルマが喜んでいるがシェリルは冷静に呟く。


「今のは…クロノ君も雷武君も中々のシンクロ率だったわ!流石勇者ラブラ様の作戦成功みたいね。」

「よし!これならいけそうだ!!」


俺の声。

だが吹き飛ばした瓦礫はガタガタと動き出す。


「うがあああーーーーーーっ!!!」


ウェアウルフは大声と共に瓦礫を弾き飛ばす。


「奴はさすがにタフだな。」

「当たり前よ…そして中々に頭も切れるはず…気をつけて!クロノ君。」


シェリルはそう言いながらも俺と雷武のシンクロの計測をしているようだ。


「この…ガキいいいーーーーっ!調子に乗るんじゃねえ!!!!!」


予想外にウェアウルフが突然叫び出したのだ。


「あれは?」

「あれはきっと魔神薬によるウェアウルフの進化みたいなものね。」

「なるほど!」

「そう。きっとあいつは魔神薬でその賢さを持ってしまいこのビルを占拠するっていう犯行を犯したのね…」


するとウェアウルフは笑い始める。


「クク…そうだ。その女の言う話が正解だ。俺はこの街の貧民街で生まれ育ちそして…ここで生きる為に犯罪に手を染めてきたんだ。」

「でも。ここで貴方はずっとそうして生きていくつもり??」

「当たり前だ!!!!!この世は力が全てだ…力のない者は力のある者にひれ伏し従う!!これが真理だ!!!」

「可哀想な人ね。」

「うるせぇ…俺は魔神薬を手に入れ、力を得た…それにより男達やモンスターは従順な下僕に。そして女達は奴隷として俺の意のままにしてきた。だから俺は…これからも、ここでやりたい様にやっていくのだ!!!」


ウェアウルフはそう言い放ち俺に襲いかかってくる!!!


俺は再び刀を構える。


「ウェアウルフ…お前の考えは間違ってる…いくら貧しかったから、それで自分の思うように生きれなかったからって…人には優しくしなきゃ…生きてる意味がねぇ!!!!!」

「うるせえぇぇーーーーっ!!人間がああっ!!!」


フルパワーで俺に襲いかかってくるウェアウルフ!!!


「俺の一振りでそんなお前の全てを…断ち切ってやる!!!!!」

「うがあああーーーーーーっ!!!」

「はぁぁぁーーーーっ!!!武神…斬撃一閃!!!『滅』!!!」


カチンッ。

クロノとウェアウルフのラスト技の一騎打ち!!!

果たして結末や如何に!!??

お読み下さりありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
迫力ある戦闘シーン! 魅力的です✨ 勇者の血をひくクロノ! これから、大活躍、確定ですね(*^^*)
[良い点] ウェアウルフも言っていることはあながち間違いでもないのですがね。喋れたのに最初は無言だったのが面白すぎました。口からお肉を飛ばしてくるし(笑)そして可哀想な人、とさりげなく人認定されていた…
[良い点] ウェアウルフは確かに恵まれていなかったかもしれませんが、クロノの言う通りです! 「人には優しくしなきゃ…生きてる意味がない!」という台詞、すごく素敵でかっこいいです。
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