最終章邪馬国編シーン38
金龍の圧倒的な力の前に為す術のない状態。
だけど…ここへ来て俺…雷武は亀山の秘策を聞く。
『いいかい!?』
これは……俺そして雷武はマジェストと魔神の関係だ……そこへ語れる亀山は一体。
などと思ってはみたものの…今はそれどころではない。
『マジェストにとって、最大最強の武具でもあり防具でもある『魔神具』だが火力に特化したクロノちゃん達の関係は確かに攻撃は最大の武器ではあるんだ……今までの敵はそれでも倒せてきたのかも知れない…でもここからの戦いは最強の敵達だ…絶対的に防具も必要になって来るハズだ。』
俺はその意見には確かに同意できた。
『何が言いたいんだ?亀?』
「僕ら三人はこうしてテレパシー内で会話は可能だ…君達二人は攻撃に専念するんだ…敵はその攻撃も半端ではないから…一瞬の隙が命取りになる……そこで僕はクロノちゃんの絶対的防御に専念する……それであのとんでもない敵を。」
『倒そう!!』
そう言った亀山は奴を見据える。
『フン……貴様にしては………上出来だ。』
雷武はそういうと魔神具の中に消えていく。
『クロノちゃん……いくよ!?』
『ああ……亀山っ!?』
俺たち二人は再び金龍の前に出る。
『フン……貴様らの攻撃など……効かんといっただろ!?そんなに早死にしてえなら…やってみるがいい。』
ゴゴゴと奴の背後に立ち上る青龍。
奴との最終決戦だ。
俺の手には雷武の力が宿った魔神具…そして左に並び立つ亀山。
俺は二人に伝える。
『いくぜ……二人とも。』
『うん!クロノちゃん。』
『おう。』
ダンッと飛び出す俺と亀山。
「はあああーーーーーーーーーーーーっ!?」
俺は魔神具を手に構えながら走りよっていく。
俺の隣を追走する亀山。
「何をするかと思えば……くだらん。」
ドウっと闘気を纏っていく金龍。
『があああああーーーーーーーーーーっ!?』
掌底をこちらに向け何かを放つ。
それはたちまち大地を凍りつかせながらこちらに迫ってくる。
『亀山っ!?きた!?』
『クロノちゃん…僕に任せて信じろ!!君はただアイツを!!???』
『亀山………分かった。』
俺はそのまま走っていく。
追走する亀山は魔神具を構え走る。
『きたな……いくぞ………気合いを入れる!!魔神『玄武』……『亀岩盾』!!!』
ピキピキピキっと氷のエネルギーは亀山にせまる。
バチバチっと弾こうと構える亀山。
『僕はクロノちゃんの盾になる!!!はあああああーーーーーーーーっ!?』
バチバチバチっと金龍の激しいエネルギーは亀山を捉える。
『うおおおおおーーーーーーーーーーっ!?』
すると……氷のエネルギーは停止し……パリンっと粉々に砕け散る。
『なっ!?なんだと!?』
突然の事に焦る金龍。
『くそっ!?ならば次だ……んっ!?』
その時!!俺は金龍の目の前まで迫っていた。
『貴様…………いつの間に!?』
金龍は焦る。
その時……次の攻撃に移ろうとしていた魔神青龍は俺たちの背後から迫ってきていた。
『いけ……青龍よ………そいつらを凍りつかせつのだ。』
「そうはいかない………勇者力……『空間支配』」
俺が放った空間支配で俺、そして金龍は特殊空間の内部に閉じこもる。
「な!?なんだこれは!?青龍!?」
焦り顔でゆっくりとこちらに目を向ける金龍。
そう…この空間内は俺の支配下にある。
奴の魔神は届かない。
『こんな………事………あってはならん!!??』
奴は魔神具を手に構える。
そして俺もまた魔神具『真打刀武神』を手に構える。
すると雷武は刀から声を上げる。
『クククッ……お前の敗因は……俺たちが相手だったって事だ。』
『ぐっ!?貴様らあああーーーーーーっ!?』
金龍との最終局面。
金龍はその魔神具を構えジリジリと身構える。
シューーーーーーーーーーーーーッと刀身に再び宿っていく魔神雷武。
『があああああーーーーーーーーーーっ!?』
どおおおーーーーーーーーーんっと飛び出してくる金龍。
俺は構え直し身構える。
『クククッ………魔神に頼らなくてもこの俺様は!?』
「………………………………。」
魔神具による奴の一撃!!
ドンっと激しい音を立て襲いかかってくる。
俺はすーーーーーーっと刀を振り上げていく。
タンっと飛び出していく。
俺と金龍の一撃はジリジリと刃を重ねる。
『クククッ…力比べなら俺様の勝ちだ!!!』
『それは………どうかな……………。』
『なにっ!?強がるな…魔神具『氷龍』はこれだけでも威力は上だ。』
奴が氷の鉞形状の魔神具でジリジリと押してくる。
その時。
ぱあああああーーーーーーーーーーんっと俺の刀を弾く金龍。
『クロノ!?』
『クロノちゃん!?』
皆の声。
そしてニヤリと笑う金龍。
俺はそれでも冷静だった。
『雷武……』
『おう……。』
『竜化』
ゴオオオオオーーーーーーーーッと俺と雷武は炎に包まれファイアードラゴンと化し爆炎を発する。
『うおおおおおーーーーーーーーーーっ!?』
『なんだとーーーーーーーーーーーーっ!?』
炎の障壁に囚われ固まり動けなくなった金龍。
そして……元の姿に戻った俺の手には再び魔神具が握られる。
構える俺。
『武神流…………『沙羅曼蛇』』
俺は構えダダダッと超スピードで金龍に迫る。
そして俺の刃は奴の身体を空間内で数百数千の数の超スピードの無数の攻撃。
斬り刻まれた金龍は。
身体中が斬撃と炎により斬られ燃え上がり……倒れていったんだ。
◇
◇
◇
お読みくださりありがとうございました。




