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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
最終章邪馬国編

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最終章邪馬国編シーン27

『あーーーーーーーーっはっはっは!!!』


たぬきの獣人『鉞狸まさかり』とその魔神『白虎びゃっこ』は大笑いをしている。

僕の前にはたぬきの獣人…鉞狸………こいつがこの城の主でこの辺りを牛耳るゲスな王だ。


しかも、こいつはこんな恐るべき能力を。


『貴様……何を考えているのだ……この俺様の本当の力を知って怖気付いたか。』


僕の身体に震えを覚える。

こんな恐ろしい力を有した敵が今僕の目の前に立っている。

僕は盾を手に身構える。


「今から僕がお前を倒してやるんだ。」

『クククッ……甘いな……俺様の魔神白虎がノロマな貴様のような亀に負ける訳がないであろう。』


奴が言ったその瞬間。

バキッ!!!っという衝撃音。

僕は白虎の素早い突然の攻撃をくらう。

アッパーカットというのだろうか……激しい攻撃を顎に受け吹き飛ばされてしまっていたんだ。

ニヤリと下卑た笑みを浮かべる鉞狸。


僕の視界は歪み……薄れゆく意識の中。


あの子の声が脳内に流れてきたんだ。

突然…俺の脳内に亀山が現れる。

すると、次の瞬間…俺の視界がブレる。


(あれ?……なんだ……これ………。)


そして俺に見えてきたのは。

敵の攻撃に吹き飛ばされていた亀山の姿。


『亀山ーーーーーーーっ!?』


亀山に叫んでいた俺。

すると亀山は俺の声に気が付き意識にかたりかえしてくる。


『クロ……ノ…………ちゃん!?』

『ああ……聞こえるか!?』

『うん!君の声が聞こえてるよ。』

『良かった…雷武ともこうして脳内で話せるけど、よく分からなかったけど亀山ともこうして話せるかもって思って声をかけてみたら本当に話せるみたいだな…っていうか大丈夫なのか?』

『あはは……キツイ一発もらってて…でも僕は元々頑丈だからね……大丈夫…でも…やっぱり僕達に何かあるのかな………何か君との繋がりを僕も感じてる…。』

『そうか……俺も言葉にはできない何かを……それより……今すぐにでもそっちにいくよ!!』

『ダメだ!!クロノちゃん!!』

『えっ!?……亀……山?』


俺はそう問いかえす。


『あまたちゃんに『転地』は止められてるだろ?きっとあれはクロノちゃんの身体に負担をかけすぎるんだよ……』

『亀山。』

『僕が今………こいつの魔神の中から君達を出してやるから。』


そういった亀山との脳内会話がフッと切断されるかのように終了する。

『クククッ…あのお前の仲間たちは俺様の魔神『白虎』のスキル『虎監獄とらかんごく』によって魔神白虎の腹の中に捕らえているのだ……貴様らにはもう『絶望』という言葉しか残っておらん。』


僕はなんとか着地をし…そして立ち上がりながら…そう言った鉞狸を睨む。


『お前は……僕が許さない……。』

『ふぅ……俺様の魔神白虎はなあ……お前のカメと違って四聖獣の中でも攻撃に特化した魔神だ………お前の魔神など防御しか取り柄はないだろう……お前が俺様の事が許せないというのであれば………………。』


そう言った鉞狸。

奴の背後にいたそれは前に飛び出してくる。


『力比べだ。』


言葉を告げた鉞狸がゴゴゴと音を立て力を溜めていく。

そして。

ギュンっと激しい轟音とも取れる足音を立て飛び出す白虎。

次の瞬間僕の前に現れる魔神白虎はスピードも僕を遥かに凌駕する。


「なにっ!?」


ドガッと僕の腹に激しい痛みを感じる。


「うぐっ!!ガハッ!!」


僕の身体が、くの字に曲がるほどの奴の激しい拳がヒットする。

胃からは血が溢れ出し口の中に鉄錆の味が広がる。

続けてドガッっと後頭部に衝撃を浴びる。

目の前に地面が勢いよく見えそのまま地面に叩きつけられる僕の顔面と身体。

全身に激しい痛みを感じる僕。

気を失ないかける僕。

すると聞こえてくるクロノちゃんの声が聞こえる。


『亀山あああーーーーーーーーーーーっ!?』


その時。


ドクンっと僕の身体全身から鼓動を感じる。

俺は亀山の名を叫ぶ。

次の瞬間。

俺の身体は離れてるであろう亀山の力と何かの繋がりを感じた気がする。

不思議な事に俺に亀山の力が全身に流れ込んでくる。

亀山の俺たちを守ろうとする力が離れたこの場所まで。


『これは…………亀山。』

『クククッ…馬鹿なヤツだ……こんなにも圧倒的な力があるというのに…………もう終わりにしてやろうか………さあ………我が魔神『白虎』よ……暴れ狂いそして全てを食らいつくそうぞ!!!』


そう鉞狸が叫んだ、その時。


『うぐぅぅっ!!???』


急に苦しみ出した白虎。

苦しみ悶える白虎。

壮絶な表情の怪物はまさに鬼の形相だった。


その時。


魔神白虎の腹から何かが聞こえる。


『勇者力…………『空間支配………いいぜ……サキノ!!テンテン!!??』

『よーーーーーし!いくよ!!テンテンちゃん!?』

『おっけーーー!!サキノ!!???』

『いくぞ…皆……精霊世界!!』


バーンと奴の腹の中に俺の空間世界が出来上がる。


『カラーウルフ!!』

『スタッグビートル!!』


サキノのカラーウルフの炎が、辺りを焼き尽くす!

そして、テンテンのスタッグビートルが壁を切り裂いていく!


『じゃあ最後は私………フェリス……IN……Theレイピア…………『空間突き』!!!!!』


そして…カルマの追撃で……壁は切り裂かれていく。


俺たちは連撃を繰り出す。

俺の技により奴の腹の中で力を解放させた。


その後の連携技によって、鉞狸の……魔神白虎の腹の中から超攻撃をあびせ、見事破ったんだ。


ぎゃあああああーーーーーーーーーーーっという鉞狸の叫び声が辺りに鳴り響いたんだ。

お読みくださりありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
結局、体の中に敵を入れるというのはリスキーだということがよく分かりました。堅牢なお城であっても、内部からの裏切りには弱いとよく言われるものです。今回もとても面白かったです。
反撃開始!どうなるのか楽しみにしています!
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