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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
最終章邪馬国編

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最終章邪馬国編シーン11

泣き叫び震える音姫。

俺は亀山の元へと。


「亀山…………」

「音姫を守るのは………」


ゴゴゴと音を立て俺の背後には雷武の姿がある。

すると雷武は巨大な指で亀山の身体をつまむ。


「えっ!?急になになにっ!?」


亀山は焦っている。


そして、そのまま亀山を。


「お前だ!!いっけえええーーーーーー!?」


雷武は亀山を放り投げたんだ。


「うわあああーーーーーーーーーーーっ!?」


亀山の身体は宙を舞い…そして見事音姫の元へスタっと着地する。


「亀山さんっ!?」

「音ちゃん。」


亀山は音姫を抱き寄せる。

俺はふっと息を吐く。

すると目の前にはぷるぷると震える浦牙島が立っていたんだ。


『よくも……よくもこの僕のやろうとしている事を邪魔してくれたな…もう…いい……貴様がどれだけ美しかろうがもう関係ない……僕は貴様を敵と認識した!!』

「フン……お前の自由な時はここで終わるんだぜ?」

「何を言ってる…貴様……女の分際で俺様の邪魔をするとは…どうなるか直々に教えてやる。」


そう言い放った浦牙島。

奴の身体はどんどん大きく変化していく…そしてそこには巨大な恐竜が立ち尽くしていたんだ。


『恐竜獣人……モササウルス』

「ククク……こうなったらもう遅いぞ……僕はこれでもあの魔王様の片腕とまで呼ばれる男だ…この能力で国を一つ二つ簡単に潰せるのだ……貴様など簡単に捻り潰せるのだ…だが…どうやらお前は女…そして美しいではないか……今降参して僕の奴隷にでもなるなら……考え直してやるが……どうだ?」


俺にそう言い放つ浦牙島。


「断る……」

「「クロノさんっ!!???」」


皆が俺の名を呼び叫ぶ。


『なんだと……?』

「お前は自分の私利私欲の為にこの街…そしてここに暮らす人々を脅かし存在する害悪だ…俺が仕留める……いくぞ。」


俺は魔神具に手をかけ構える。


『クククッ……ならば交渉はナシだ……大人しく……しねーーーーーーーーーーーーーっ!?』


奴は叫び魔神具を宙に放り投げる。

そして、飛びかかり魔神具を飲み込んでいく。

その瞬間。

浦牙島の身体からドス黒い煙が立ち込めていく。


『魔神具……裏玉手箱……魔神『海王かいおう』』


ドス黒い煙がモクモクと周囲に立ち込める。

やがてそれは一つになる。

ドゴゴーーーーーーッと真の正体を顕にする浦牙島。

モクモクと立ちのぼる煙の中からは巨大なワニの様な口を広げ見合った巨体の二足歩行の怪物が姿を現す……タダですら恐竜獣人としても巨大化していたが更魔神具によりパワーアップしている……それがこの浦牙島の真の正体なのだろう。


「クククッ……もう遅い。」


どがーーーーーーーーーーんっと奴が腕を振るうと大斧の先が弾け水弾が弾け飛んでくる。

そしてそれは集中し俺の元へ集まってくる。


「こんなもの……なにっ!?」


すると…銃弾は方向を変え亀山と音姫に向かう。

ぎゅんっと飛んでいく銃弾。


「亀山ーーーーーーーーーーーーーーっ!?」

「えっ!?これは!?」

「亀山さんっ!?」


亀山が驚いていると亀山を庇うように音姫が立ち回る。


「えっ!?音ちゃんっ!?」

『くははははははっ!!音姫!!馬鹿な女だ……そのままその亀と一緒にくたばるがいい。』


凶悪な浦牙島の笑い。

俺は奴の行為に。

キレる。

どぉぉおーーーーんと俺の身体に起こる力。


「キャッ!?」


俺の爆風で銃弾がパラパラと落ちていく。


「クロノ………ちゃん…………。」


亀山の声……俺の背にはドラゴンの翼………そして俺は。

俺を見る浦牙島。


『それが……勇者…………だと?』

「さあ………いくぞ。」


ダっと飛び出す俺。

瞬時に奴の目の前に現れる。


『くっ!?そんな早いだけの動きでこの僕を倒す……だと!?あまいな…追加だ…。』


ドドッと亀山達に向かい追加で飛んでいく浦牙島の攻撃。


「それはどうかな……亀山ーーーーーっ!?」

「クロノちゃんっ!!ありがと!こっちは僕に任せて!!僕が音ちゃんを守る。」

「亀山さん……………」


凶弾を前に亀山が猛る。


『はあああーーーーーーーっ…魔神……『玄武げんぶ』』


亀山の背後に現れる魔神玄武。

力を解放された玄武は光り輝くと亀山の腕に甲羅を象った盾が備わる。


玄武盾タートルシールド!!!』


ダダダダダっと激しい激音!!浦牙島の攻撃をその盾で全て防ぐ亀山。


「亀山さんっ……」

「音ちゃん……僕が守るから……もう大丈夫だよ。」

「うんっ!うんっ!!」


涙を流し亀山に抱きつく音姫。


『なにっ!?僕の攻撃を全て弾いただと!?』


浦牙島が叫ぶ。


「終わりだ……浦牙島。」


俺は、そう告げると魔神具である刀を構えていく。

ジリジリと逃げ出そうと足を引く浦牙島……その時。


『これならどうだ………くらえ!!散弾銃……刃変化………波螺波螺ばらばら


突然、浦牙島は銃弾を放つ!!

すると……水の銃弾は刃へと変化する。

そして無数の刃が俺たちに向けられ放たれる。

俺は立ち構え……すーーーっと刀を構えていく。


『無空間…………『空間斬くうかんざん』』


俺が放った刃の闘気波とうきはは空間を斬り裂く。

銃弾を放ち逃げ出そうとする浦牙島。

その時。

シュンッと俺は銃弾を躱し移動……そして俺は目前に浦牙島の姿を捉える。


『なにっ!?馬鹿な…こんな事が………………。』


驚きの表情で固まる浦牙島。

俺は新たな闘気の刃を創り出し…そして。

俺の刃は……奴の全身を斬り裂いた。


『武神流『弩竜風ドルフィン』』

『こんな………ばかなあああーーーーーーーーっ!?』

……

浦牙島は叫び……粉々になり……消えていったんだ。

お読みくださりありがとうございました。








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― 新着の感想 ―
粉々になってしまったのですね。浦が島さんはお気の毒様でした。これでも魔王様の片腕、という、微妙な謙虚さが心に刺さりました。今回もとても面白かったです。
浦牙島の死によって、ひとまずは終わりましたね。しかし残党に関してはどうなるのか……
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