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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
最終章邪馬国編

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最終章邪馬国編シーン5

俺達は亀山に着いていく。

その時…亀山は何故かニヤニヤしていたんだ。


「どうしたんだ?」


俺は、そう問いかける。


「いやあ…こんなに可愛い子が沢山いるパーティー羨ましいなあ……あ、でもクロノちゃんも可愛いですよ?」


俺を見てニヤける亀山。

こいつ…………。

苛立ちを感じる俺。

それを制止するかのようにカルマは亀山に問いかける。


「亀山さん!それで……音ちゃんのいる店はこの辺りなの?」

「はい……街の最奥にその店…呑み処『竜宮城』があります…彼女はそこで働いてるんです。」


亀山が指さす先にはネオンライトに照らされた、まるで本物の城かのような煌びやかな建物が建っていたんだ。

遠くからでもライトアップされた数色の光が美しく輝いているのが見える。

すると亀山は突然立ち止まる。


「えっ!?亀山さん?」


カルマがそう声をかけた時。

目の前には数名の男達が現れる。

ザザっと俺達の行く手を阻む奴ら。


「ん?お前達は………………!?」


すると男達はニヤニヤと俺達を見ながら笑っている。

男達の見た目は魚に近い顔の様な姿。

これはもしかして…魚の獣人とでも言うのだろうか。

そこへ一人の男が前に出る。


「ククク……俺達はこの街の影の主『浦牙島』様の配下だ……亀山……俺達はこの街のパトロールも任されていてな……この街で『浦牙島』様に反する者を粛清する事も仕事の一つってワケなのだが……亀山……この道を通って一体何処へ行こうとしてるんだ!?」


そう声をかけられた亀山は震えていたんだ。


「ちっ……なんだよお前………」


俺が前に出ようと足を出そうとしたその時。

不意に肩を掴まれ体勢を崩す俺。

代わりに前に出たのはカルマだった。


「そこの貴方達!!そんな言い方…ってないでしょ?一体なんだって言うの!?」

「えっ!?おと…ちゃん?」


亀山を庇う様に白く長い髪を靡かせ立ち尽くすカルマ。

それを見て一番驚いていたのは亀山だった。

カルマのその声に男達の表情は更にニヤつくと奴らは口を開く。


『ほほう……亀山あ……この女共はまさかお前は浦牙島様に献上する為に連れてきたのか!?』

「は!?」

「「はあああーーーーーーーーーーっ!?」」


俺達は奴の下卑た言葉に思わずイラッと声を上げる。


「どうなんだぁ!?……亀……山ぁ……!?」

「い……いやあ………………。」


そう言った亀山の身体はガタガタと震えている。

亀山の肩に手をかけ問いかける魚の顔をした男。

すると男は口を開く。


「いいか!?聞け……お前達……俺達はこの大海を治める魚族の獣人……そしてその王であるこの俺様『浦牙島』を筆頭にこの街を裏で牛耳っているのだ……よってこの街では俺達が法律……そしてあの店『竜宮城』も俺達が運営している店だ……つまり……どういう事か分かるか?」

「えっ?」


亀山は驚き固まる。


「いいか?亀山……お前が惚れてるあの女……『音姫』も俺達の指示であの店で働いてるって事だ……つまり俺達の奴隷って奴って事だよ。」

「お……音ちゃんが……アンタ達の…奴隷?」

「ああ……お前が音に惚れて店に通っているのは聞いてるぜえ……毎日毎日、音姫に会いに来てるんだってなあ。」

「いいか?音姫はお前がどう見ているのかは分からねえがな…アイツは俺達の奴隷なんだ…だからもう諦める事だな……次に音姫の前に出てきたら次は生かしちゃおかねえならな。」

「う…………………。」

「ああんっ?なんだあ!?その面は!?亀……山ぁ。」


そう言った男の身体は、するすると変化していく。

それは奴が魚の獣人だと言う事を意味していた。

すーーーーーーーーっと衣服が脱ぎ捨てられる。

そして。


「魚獣人…………タチウオ……………」


一人の男が獣人と化す。


「くそっ!?刃物か!?なんなんだ!!僕に何を……。」


亀山がそう言った瞬間。

ダーーーーーーーーーーーーーーーンッという発砲音。

亀山の身体は銃弾に弾かれ宙を舞う。


「亀山さん!?」


走り飛び出すカルマ。

仲間達も一斉に魚の獣人達に立ち向かう事に。


「亀山あ……もう一発で死んでおけ。」


そう言い放った男は手に持つ猟銃を構える。


「俺はテッポウウオの魚獣人……終わりだ亀山……あの世で音姫と会うんだな……あっちの世界なら音姫も自由になれるんじゃねえか?あーーーーーーーーーーっはっはっは!!」

「死ねーーーーーーーーーーーーーーっ!?」

『水鉄砲………『ウオータガトリングガン』………。』


ダダダと放たれる水の銃弾の嵐。

その銃弾の威力は辺りの物をも全て粉々にする威力。

そして亀山に迫っていく銃弾の嵐。

亀山はカルマに気が付き彼女を庇おうと前に飛び出し構える。


「音ちゃあああーーーーーーーーーーん!?」


俺は。

スーッと俺は刀を構えていく。


「さあ……お前ら……好き勝手するのは終わりだ。」


ダンっと地を蹴り飛び出し刀を構える。

ズバズバーーーーーーーーーーーーっと斬り裂く奴らの身体。


「「うぎゃーーーーーーーーーーーっ!!」」

お読みくださりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
果たして本当に亀山を信用してよいのか微妙な展開ですね。クズと敵対しているからまともとは限らないわけで。とりあえず音姫の雇用主たちもろくでもないようですが。今回もとても面白かったです。
浦島太郎を元にした舞台ですが、戦いはどうなるのか気になります!
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