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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第二章アメリスアード世界編
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アメリスアード世界編シーン13

カルマは苦手とする魔道兵士との戦いが始まったのだが。


カルマ視点


「これって…?」


私は、フェリスからのプレゼントである…ペンが変化したレイピアを拾い上げる。

すると…魔道兵士は勢いづき襲いかかってくる。


「さぁ…カルマ!あいつに向かってレイピアを一振りしてごらん。」


フェリスからのアドバイスに、私は言われるがまま応える。


「えっ!?こ…こう……?」


私がレイピアを一振りすると…その瞬間。

襲いかかってきた魔道兵士の動きが止まる。


カターーーーン。カタカタカタ………。


すると…魔道兵士の左腕が床に転がり音を立てる。


「えっ?ええーーーっ!?」

「どうだい…カルマ?僕の昔の技を君の体を操り…少しだけシンクロさせたんだ。」

「す…凄いわ!フェリス。」


するとシェリルさんは…ニヤリと笑みを浮かべる。


クロノ視点


カルマの技を見て…改めてシェリルは俺に語りかけてくる。


「さすがね…カルマちゃんとフェリスのシンクロ率は三人の中では、きっと一番上ね。」

「そんなに…なのか?」

「ええ…これを見て…クロノ君?」


シェリルが俺に見せてくれた腕時計形の何かを見るとカルマの名前とフェリスの名前が表示されている。

そして…画面に表示されてる数値はなんと。

85パーセントという数字が表示されていたんだ。


「おおっ…すげぇなカルマ!サキノよりも数値高いぜ!?」

「でしょ?これは魔神とマシェストのシンクロ率を計測できる計器…魔神シンクロ率測定器!よ…。」

「あ…うん…そのまんま…だな。」


ドヤ顔のシェリルに俺は思わず突っ込んでしまう。

すると、顔を赤らめたシェリルは咳払いをする。


「コホン…ま、まあ名前なんてなんでもいいの!!数値が大事なんだから!?クロノ君も変なとこ突っ込まないでよね!?」

「あ…すんません。」


俺は理由も分からず怒られる。

俺達がそんな話をしている中…カルマは戦いを続けていたんだ。


カルマ視点。


私の数値?どれくらいなのかは分からないけれど…今の私には目の前の魔道兵士を倒す事だけ。

目の前の敵は魔法が効かない敵。

これからこんな敵がまた出てきたら、さっきまでの私では魔法も効かなくなって、困っていたと思う。

でも、これで私は戦える。

私はレイピアを握り返し魔道兵士を前に構える。


「そうそう…その調子だよカルマ!僕がついてるんだから大丈夫!」

「フェリス…わかった!」


私は魔道兵士に向かって駆け出す。

すると魔道兵士は右腕を大きく振り上げる。

その手には巨大な剣が握られていたの。

私のレイピアでは到底防ぎようのない魔道兵士の巨大な剣に…私は躊躇し速度を落としてしまう。


「カルマ!」

「お姉ちゃん!?」


二人も私の異変に気づいているみたい。

するとフェリスは私の目の前でふわふわ浮いている。


「カルマ…僕を信じて…僕は剣聖フェリス!君なら僕と繋がれるから。」

「フェリス…うん。」


私は目を閉じると心を落ち着かせる。

相手はあの魔道兵士なの。

私よりも遥かに大きいその身体、そしてその剣は私の攻撃力を遥かに上回ってる。

しかも敵の鎧は魔法を受け付けてくれないという困った状況は変わらない。

思わずレイピアを握る手に力が入る。

すると…こんな時にも関わらず…私の心の中に、とある考えが浮かんでくる。


(あれ?私は、この世界に何をしにきたんだっけ?)


家族の顔が頭に浮かぶ。


(父さん…私にいつも優しくて…でも私を深い愛でいつも温かく見守っていてくれた大切な人。)


私の中に次に浮かんできたのは母だったんだ。


(母さん…普段は優しいけど厳しい事も言ってくれて…姉であり母であり私に無償の愛をくれた人。)


私は二人の事をいつでも案じている。

あの時…私には飛脚の魔神を追うという選択肢もあった。

でも…きっと二人は無事だと信じている。

それに、アメリスアードに来て仲間になった人達。サキノちゃんもヤシュア様も、そしてクロノもいる。私はこの世界にいても今は仲間がいるの。

来たばかりの時は一人で何も分からず…迷ったり…敵に出会って必死に戦って…。

心細かったな…でも、ヤシュア様に救われ…そのヤシュア様にクロノを現世から呼ぶという計画にも乗って…あはは…いつかクロノに謝らなきゃ…私の身勝手でクロノまで、この世界に巻き込んじゃったんだもん。


私の心は落ち着きを取り戻してくる。


クロノ…こうして危険な事に巻き込んだ私を怒った事、一度もないな…それ以上に私の為にって今こんなに必死に戦ってくれようとしてくれてる。

私の心と身体にむくむくと力が湧いてくる気がした。

そしてレイピアには、不思議な力が溜まっている様な気がする。


「さぁ…魔道兵士!私の剣はフェリス譲りよ!」


ズシャーーーーーッ!!!


私が気がつくと魔道兵士の剣は振り下ろされていたの!

すると私の目には剣の動きがスローモーションの様に感じたの。


「これなら!!」


私がサッと剣を避ける。


「グギッ!!グギギ………」

「フェリス…インザ…レイピア。」


フェリスとの同化で…いつしか私は飛び上がり…魔道兵士の頭上からレイピアは魔道兵士の頭をとらえ振り下ろしていく。


スパーーーーーん。


そして…その音は、私のレイピアが魔道兵士を真っ二つにする音だったの。

魔道兵士を倒したカルマとフェリス。

これは次はクロノの出番だ!!

お読み下さりありがとうございました!


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― 新着の感想 ―
魔法以外で、戦える様になったカルマちゃん♩ 戦闘に幅が出てきて、 そして、色々な思いが、彼女を奮い立たせた! がんばれ~カルマちゃん(*」´□`)」
[良い点] とても皆、強いのですね。カルマちゃんのシンクロ率は高い反面、これ以上の伸びしろとしてはどうかというところもあるのでしょうか。変な名前をつけて、なんのどうぐか分からなくなるよりはシンプルで良…
[良い点] ペンがレイピアに✧ そしてフェリスの技とシンクロをして敵の腕が!これは凄いですね! しかも二人のシンクロ率もとても高いなんて、カルマ……(⑉•ᴗ•⑉) 人に感謝出来て、可愛くて、戦うことも…
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