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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第二章アメリスアード世界編
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アメリスアード世界編シーン11

サキノの戦いは終わった。

そして。

サキノとカラーウルフの戦いは、いい戦歴で終わった。


「さぁ…サキノちゃん、貴女は、まずまずといったところね。これならカラーウルフと一緒に上手に戦って行けそうよ。」


シェリルはそう言ったものの、何か腑に落ちない表情をしながら何かを考えている。


「どうしたの??シェリル?」


カルマは気になり声をかける。


「いや…なんでもないわ。えっとね…次はクロノ君に戦ってもらおうかと思っていたんだけど…このビル内の中の様子をさっき私のプテラで見たのだけど次の階にまた敵、そして最上階にボスがいるようなの…。」

「えっと…それって?」

「次の階はカルマちゃんにその力を見せてもらって最上階をクロノ君にお願いしようかしら?」


シェリルさんは、ニコりと微笑む。


「おう…俺はいいぜ!」

「分かりました!」


すると、カルマはグッと手を握りしめる。

こうして俺達は次の階へと、その足を進めるのだった。

ビル内部はいつでもモンスターが出そうな雰囲気だったがシェリルはプテラで監視を続けているようだ。


「さぁ、上まではプテラを先に飛ばしてるから偵察は大丈夫よ。じゃあこのまま次の階にいきましょうか?」

「はい!」


そしてカルマの声と共に俺達は上の階を目指す事になったのだ。

相変わらず、薄気味悪い暗さを見せるビルの中。

所々に店の商品などの残骸。そしてビルの破損した瓦礫や割れたガラスが落ちていたりする。


「皆、足元には十分気をつけて!」

「わかったぁ!」


…と元気に返事をしたのは俺に肩車を要求し俺を足代わりにしている妹サキノ。

どうやらサキノは元気な様だ。


「お前な…ん?」


その時…俺が気づいたのは震えるカルマの手だった。


「どうしたカルマ?」

「ん?い…いや…なんでもないの!うん!なんでもない…」


そう言ったカルマは俺の服を握っているようだ…心做しか少々、歩きづらい。


「ふぅ…大丈夫よ二人とも!私のプテラが次の階までの敵は感知してないわ!」


こうして階段まで辿り着くと、上の階を目指す俺達。

すると突然カルマが声を上げる。


「えっ!?フェリス!?」


ポンッと飛び出すフェリス。


「いやぁ…クロノ…元気かにゃ?」

「ん?ああ!お蔭さまでな。ってなんだよ急に出てきて。」

「ん?いや!この先にいる怪物がちょっと厄介でにゃ。僕とカルマで戦うんだろうけど…そこのお姉ちゃんに話を聞いておこうと思ってにゃ!」


フェリスは俺達の前でふわふわと浮いていたがシェリルをちょいちょいっと指さした。

いや…もとい…肉球だ。


「あら?あなたがフェリス君ね!初めまして!私はシェリルよ?」

「ああ!分かってるにゃ!僕はこれでも魔神の中でも自我が強い方でね!カルマとずっと一緒にいるし君の事も知っているにゃ。」

「あら?それは光栄だわ!」

「それでにゃ!この上の階にいる魔物ってもしかして僕達の天敵じゃあ…ないのかにゃ?」


フェリスがそう言うとシェリルはニヤリと微笑む。


「よく分かったわね…流石は魔神の中でも優秀な頭脳を持つ魔神フェリス君…ね。」

「だと思ったにゃ?まあ、僕がいるから何とかするけど。カルマにも一言…教えといて欲しかったにゃ!」

「うふふ…そうしちゃったらカルマちゃんと貴方の本当のレベルを測れないでしょ?」

「なるほど…それが目的かにゃ?!」

「そうね…うふふ……さ!着いたわ!ここが次のカルマちゃんとフェリス君のステージよ。」


二人が話を終えるとそこもまた暗く奥に広がる空間。

すると…奥の方からカシャリカシャリと金属音が聞こえてくる。


「何だあの音。」

「クロノ君…ここはカルマちゃんのステージよ!分かってると思うけど…手出しは無用だからね!」


俺にそう足止めをしてくるシェリル。


「ああ…分かってるさ。」

「クロノ!大丈夫よ。私だって強くならなきゃ!だから信じて…待ってて。」


カルマは俺にそう一言呟くと俺達の前に立ったのだ。

カルマの頭にはフェリスがちょこんと座る。


「クロノ…僕がいるにゃ…だからカルマは大丈夫にゃ!」

「ああ!分かったぜ!フェリス!」


すると目の前からガシャリガシャリと音を立て鎧を纏った兵士がカルマの元へと近づいてくる。


「あれは!?」

「あれは対魔法用の鎧を纏った魔道兵士!このビルでも魔法が効かない厄介な相手…カルマちゃんにはピッタリな相手なのよ?」

「何っ!?」


ガチャリガチャリと更に大きな音を立てながらカルマの元へ近づいてくる魔道兵士。


「カルマちゃん!?」

「僕達もついてる!!無理しないで!」


リスナー達もカルマに声援を送る。


「カルマ!」

「お姉ちゃん…サキノも応援してるね!」


カルマは俺とサキノを見て微笑むと魔道兵士に向き直る。

するとフェリスは宙にふわふわと浮き始める。

そして魔道兵士は腰にさした剣を握りゆっくりと抜いていく。

すると剣を構え…ゆっくりと力を貯めていく魔道兵士。


タンッっと魔道兵士は駆けてくる。


地を蹴りカルマに向かい攻撃を仕掛けてくる魔道兵士。

カルマは!そしてフェリスは一体どうなる!?

次はカルマの戦い!

カルマの真の実力を測ろうとするシェリル!

どうなるのか!?

お読み下さりありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
わざわざ、カルマちゃんに、天敵をぶつけるとは、、、 物語りとしては、面白い展開ですが! さあ、どうすんの?カルマちゃん‼️ ( >﹏< *)
[良い点] 魔法攻撃の人が魔法の効きづらい相手にどうするのか続きを楽しみにしています。硬い相手に女の子を向かわせるとはシェリルさんもなかなか容赦がないですね。きっとちょっとSっ気もあるのでしょう。いい…
[良い点] サキノちゃんもカルマも可愛いし、シェリルお姉様も綺麗で大好きなんですが、この相棒?喋る生き物がすごーく可愛いです!ぬいぐるみでもいいからお家に欲しい(/ω\) かと言ってクロノは正義感に溢…
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