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ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第六章ブラズール世界編
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ブラズール世界編シーン47

「ラウラさん!?」

「お姉さん!?」


私達が見守る中……リベロは徐々に起き上がってくる。


『ククク……よくぞここまでやってくれたもんだ……ただの獣人が、ここまでやるとはな……だが上には上がいるもんだ……どうだ?お前がこのメデューサを魔神としていた時……ここまでの能力は引き出せていなかっただろう?』

「くっ……リベロ…………貴様。」

「ククク……悔しいか!?そうだろうそうだろう……だがこの力の差が前…部隊長であるお前と僕の力の差…なんだよ!?これでよーく分かっただろう!?」


どんどん加速するラウラさんの石化。

動けずにいる彼女に動けない私達にも、どうする事もできずにいたの。


「くっ!?ラウラさん!?」

「ラウラお姉さん!?」


私達は彼女の名を叫ぶ。

するとリベロが口をひらく。


「ようやく……だなあ…これでお前達三人はもう僕のメデューサの石化から逃れる事はできないよ。」

「そうは…いかない!?」


叫ぶラウラさん。

だけど……それは叫んでどうにかなる問題ではなかったんだ。

徐々に迫り来る全身の石化。

抗ってみるも今はどうにもならなかった 。

すると。

ラウラさんが笑いながら言葉にする。


「ふふ……それなら……もう強行突破するしかないわね。」

「ラウラさん!?どういう事?」

「こうするのよ…………はああああーーーっ!」


するとバチバチと発生するラウラさんの雷。


「さあ……私の雷獣の名前は伊達じゃないんだから!!!」

「数多の雷雲……私に力を貸して…………」


ゴゴゴゴゴと鳴り響く雷鳴が聞こえてくる。


「サンダーボルトーーーーーー!!!」


その時。

なんと雷は事もあろうにラウラさん自身に落ちてしまったんだ。


「うあああーーーーーーーーーーーーっ!?」


雷が落ちラウラさんの身体を電流が走り抜け彼女の全身からはプスプスと煙を立てていたんだ。


「ククク……とうとうおかしくなって自分に雷撃をヒットさせるとは……ついに魔力の使い方まで狂ってしまうとはなあ。」


すると、ラウラさんに向かって歩き出したリベロ。

ニヤニヤしながら歩く様はまさに怪物だった。

そして、ラウラさんの目の前に立ち尽くすリベロ。

リベロがゆっくりと……彼女に触れようとしたその時。


「ん!?」

「ふぅ………これでもう……動けるわ!!!」

「なにっ!?」

「さあ雷獣の雷撃をとことん堪能するといいわ!!!???」

「ラウラさん!?」

「さすがです!ラウラお姉さん!!」


気づくと私の足の石化も解けていた。

それはテンテンちゃんも同様だったようでたたんっと跳ねる彼女が私の傍に着地を果たす。

私の手に再び握る魔神具である自分の絵筆。

そして隣りには方天画戟を握り構えるテンテンちゃん。


「さあ……カラーウルフ!!???」

「スタックビートル!!???」


するとラウラさんは身構える。


「さあ!!二人とも!?いくわよ!!」

「はい!!??」

「ラウラさん!!任せて!!???」


私達も戦闘準備は万全だ。

するとリベロは怒りに身を震わせていた。


「貴様ら……ずっと大人しくしていれば良かったものをーーーーーーーーー!!!!!」


どおーーーーーーーーーーーーんと揺れる足元。

そして、どんどん激しく揺れ出す床。


「そこまでよ!!ここからは一気に貴方を倒すから!!???」


そう叫びラウラさんは、リベロに向かい走る。

私達も、その後を追う。


「はああああーーーーっ!!くらいなさい!!」


バリバリバリバリっと、轟音を立て電撃がリベロを襲う!!


「うがあああーーーーーーーーーっ!?おのれ。」

「そうはいかないっ!スタックビートル!!」


ガキンガキンっとハサミを鳴らす。

そして。


「私だって!!方天画戟!!スタックブーメラン!!!」


ジャキンジャキンっと奴の緑色の肌が裂けていく。


「くっ!?この………」


私達の攻撃に対してリベロは大斧を振り回していく。


「ぐおおおおおっ!?」

「そんな遅い攻撃なんて効かないんだから!!」


叫ぶテンテンちゃん。

だがその時。


「あっ!?」

「ゲヘヘ……くらえーーーーーーーっ!?」


リベロの大斧が、躓き体勢を崩してしまったテンテンちゃんに襲いかかる。


「テンテンちゃん!!任せて!!」

「くっ…えっ!?サキノちゃん!?」

「カラーウルフ…………いくよ……私達の力……今こそみせるよ。」


ガルルと四足で立ち尽くすカラーウルフ。

するとここに来てカラーウルフと私の身体に起こったのは不思議な光が集まったのだった。


「これは……聖なる……光!?」

『そう……サキノ……これは聖獣の力をいただいた貴女だからこそ使えるようになった力。』

「カラーウルフ?」

『そう……ここから貴女の力は覚醒していく……その血に流れる聖なる血……そしてそれは貴女の力を聖なる力に変えてくれる………さあ……この私と共に………』

「うん………カラーウルフ…いこう。」


私のカラーウルフに聖なる光が力が集まっていく。


「リベロ………今決める……貴方を」

「なん……だと。」


カラーウルフから発した光は、オオカミの姿に代わり巨大化していく。


『聖なるおおかみっ《ホーリーウルフ》!!!!!』

お読み下さりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
自分に、雷を落として打開という捨て身はロマンがあって良いですね。戦闘がどんでん返しにつくどんでん返しで、どうなるのかとても楽しみな展開、話の進め方ですね。今回もとても面白かったです。
[良い点] ここから形勢逆転となりますね。果たしてどうなるのか楽しみにしています! 今後ラウラを仲間にしたら、新たな可能性があると思いますね。
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