表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライブ配信!異世界転移!?  作者: 黒羽冥
第六章ブラズール世界編
386/500

ブラズール世界編シーン36

今…私達の前で誕生した魔神。

そして私はマジェストとして戦うの。

「なんだそれは?」


ペドロは眉を顰めると言葉を続ける。


「そんな弱小動物のウサギが魔神だと?……笑わせてくれる……だが…先程も言ったが俺は獅子同様…貴様がどれだけ弱かろうが関係ない……せっかくマジェストとして力を得たのだろうが上には上がいるのだ……そのまま獅子に食われて……」


ググッとペドロは構えると。


「死ねーーーーーーーーーーーーっ!!??」


ペドロの禍々しい力を帯びたその拳は私に向かい放たれる。


「はあああーーーーーーーーーっ!?」


そう声が聞こえると奴の魔神であろうか…拳から大量の水が飛び出してくる。

それはただの液体なのだろうか。

ぱあーーーーーーーっと広がり辺りに液体が飛び散る。


「きゃっ!?」

「うわっ!!??」

「イシメールさんっ!?シャルロットさんっ!?」


二人にも液体がかかり…そして私にもその液体が数滴かかってしまったの。

すると……次の瞬間。

酸の匂いが鼻につき……そして。


「うあああっ!?」

「いやあああっ!?」


じゅうっと突然液体がかかった場所が熱く火傷をするような感覚。


「いっ!?」

「ククク……どうだ……俺の魔神は俺の身体の中にいてなあ…魔神具はこの俺の身体だ…そしてその能力は『強酸』俺の体液…汗…それこそが強酸だ……痛いかあ?痛いだろう?」


そうニヤリと微笑みいうペドロ。

私の腕にもかかった強酸により腕が焼けるように痛む。


「うっ!?はあ……はあ………。」

「ククク……さあ……このまま大人しくしておくがいい…そうすれば…ん!?」

「…………………」


私を見てくるペドロの目が怪しく光る。


「いいねえ……その目その顔その表情……我が主ブラズール王がエルフィーナを欲してるのが分かる…俺もそんなお前が欲しくなった……さあ……そのまま俺の元へくるがいい…そうすればアイツらも見逃してやる。」

「えっ!?」


私はイシメールさんとシャルロットさんに目を向けると、痛みを苦しげに我慢している二人。

私はペドロをじっと見る。


「なんだその目は……そうか……やっと諦めたか。」


すると。


「フェリシモちゃん!?」

「イシメールさん……私……やっぱりこうして弱い方に逃げちゃうのかなあ…」


イシメールさんにそう言っていた私。

目からは涙が溢れる。


「ククク……いいぞ……そのままこっちへきて…俺のものになるがいい。」


私はペドロの元に歩き出す。


「私が貴方のになったらもう……この神樹からも出ていって……」

「ククク……ああ……いいだろう。」

「……………………………」


私は一歩一歩近ずいていく。


「フェリシモ!?」

「フェリシモちゃん!?ダメだ!?」


私はイシメールさんの声に立ち止まってしまう。


「イシメールさん……やっと素敵な人に出会って……恋できるかなって思ってしまってました、ありがとう。」


私は満面の笑みでそう告げる。

そして再び歩き出す。


「フェリシモちゃーーーーーーーーん!?」


イシメールさんがそう叫んだ瞬間。

ごおおおおーーーっという轟音。

すると私とペドロの前を塞いだのは地面から吹き出したマグマだった。


『ゴルンガ……大地のドラム』


魔神ゴルンガによる大量のマグマに焦り怯んだぺドロ。


「くっ??マグマ………だと!?」

「それだけじゃないわ!?くらいなさい!!」


飛び上がり槍を振るうシャルロットさん。

すると彼女の槍から飛び出したのは魔神である『ホビット』

『ホビット』は木の葉を風で取り巻きながら姿にする。

それは葉っぱで姿を現した『かまいたち』


「さあ……では……いくわ……切リ切リ舞っ!?」


葉の刃がペドロに襲いかかる!!


「くっ!?こんな……もの……はああああーーーーーーーーーーーーっ!?」


どおおおおおおーーーーーーーっと闘気を放つぺドロ。

. シャルロットさんの葉はヒラヒラと力無くし落ちていく。


「はあ…はあ……中々しつこいな……さあ……フェリシモとやら。」


私に近づきぺドロはニヤリと微笑む。

私は立ち上がっていた。

私の手には姉さんの形見の魔神具。


「ローズウィップ。」


しゅるるとまるで生命体のように蠢いていく私の魔神具。


「なんだそれは……そんなものでこの俺を攻撃するつもりか?」

「ええ……そうよ……私の大切な人は必ず…守る。」

「魔神………フェリーヌ。」

『よおおおし!!私達なら……きっといける!!』

「うん!!力を貸して!!フェリーヌちゃん!?」


ピョンピョン跳ね回る私の鞭……そして一気に、しゅーーーーーーーーーーーっと更に私の鞭はスピードを増しぺドロに襲いかかっていく。

ぺドロが掴みかかろうとしたその時。

ローズウィップは凄まじい速さでペドロを躱す。

そして。


『ジャンピング……ウィーーーーーーップ!?』


ドガーーーーーーーーーーーーーンッとぺドロの顔面をとらえる!!


そしてぺドロの身体は宙に待ったんだ。

お読み下さりありがとうございました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
汗が武器とはいかにも武闘派、体育会系な感じがしてペドロさんらしさ全開でしたね。可憐な女子は漏れなく脅してモノにしようとするところも、さすがです。でも宙を舞ってしまわれたんですね。ノリツッコミみたいで面…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ